日本酒の深化を映し出すトラマサの銘酒番付R3BY(2021-22)

日本酒の深化を映し出すトラマサの銘酒番付R3BY
銘酒番付R3BY

日本酒ファンの皆さん、こんにちは! 

人生いろいろ、出会いも別れも取りなし慰めてくれる『日本酒』。 喜びと悲しみ、感動に怒り、悲喜こもごもと供にあります

そんな日常をお酒とともに過ごしながら、前回の日本酒番付を作成して早2年が経ちました。 

そう、コロナが世に蔓延して始めたこの日本酒ブログも、中小企業を支援してきた身としてなんとか150記事を書いてきました

もういいかとは思いませんでしたが、それは根っからのお酒好きの性格ゆえでしょうか。

さて飽きずにも、独断専行でここに『トラマサの銘酒番付R3BY』を発表します。

そこで選考基準ですが、時も移り諸物価高騰の折ゆえ、若干の変更をしております。

またあくまでも個人が2年間で飲んでの感想なので、客観的なデータではないことをご理解いただき、ご意見ご批評はご容赦をお願い申し上げます

銘酒番付・選考基準

①この2年間トラマサが実際に飲んだ日本酒の評価 ②求めやすい価格(1.8ℓで5000円以内) ③当ブログでのアクセス数(掲載1年以内は劣位があるため参考にしていません) ④実店舗で購入可能 ⑤同じ酒蔵で複数の銘柄がある場合は代表酒で選考

東は、新潟・長野・山梨・神奈川のラインから以北。 西は、富山・岐阜・静岡のラインから以西です。 *BY・・・Brewery Year(醸造年度:7月~翌年6月)

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日本酒銘酒番付R1BY(2019-2020)の紹介

さてまずは、前回の『銘酒番付R1BY(2019-2020)』から紹介しましょう。

前回は新進気鋭の若手杜氏の登場で、新旧入り乱れた下剋上の日本酒合戦、まさに関が原状態。

今は百花繚乱の時代。 モダン、クラシック、アワ酒、懐かしいホットスタイルや長期熟成酒、どっこい復活の普通酒もあってますます深化しています。

トラマサの銘酒番付は売り込みはしません。 隣の親父、なに飲んでるってのぞき見感覚で見ていただけたら幸いです。

 

日本酒銘酒番付R1BY(2019-2020)は新入幕組が大活躍でした

思い起こせば、戦国下剋上の番付表でしたね! でも上位は安泰でした、さすがです。

西                   
而今木屋正酒造三重横綱十四代高木酒造山形
清水商店三重横綱No6新政酒造秋田
醸し人九平次萬乗醸造愛知大関飛露喜廣木酒造福島
鍋島富久千代酒造佐賀大関寫楽宮泉銘醸福島
獺祭旭酒造山口関脇くどき上手亀の井酒造山形
金雀堀江酒場山口関脇信州亀齢岡崎酒造長野
悦凱陣丸尾本店香川小結赤武赤武酒造岩手
黒龍黒龍酒造福井小結楽器正宗大木代吉本店福島
光栄菊光栄菊酒造佐賀前頭1花陽浴南陽醸造埼玉
賀茂金秀金光酒造広島前頭2花邑両関酒造秋田
若波若波酒造福岡前頭3加茂錦加茂錦酒造新潟
加藤吉平商店福井前頭4田酒西田酒造店青森
ちえびじん中野酒造大分前頭5高千代高千代酒造新潟
笑四季笑四季酒造滋賀前頭6鳳凰美田小林酒造栃木
雨後の月相原酒造広島前頭7栄光冨士冨士酒造山形
義侠山忠本家酒造愛知前頭8山本山本合名秋田
五橋酒井酒造山口前頭9あべ阿部酒造新潟
羽根屋富美菊酒造富山前頭10大信州大信州酒造長野
游穂御祖酒造 石川前頭11楯野川楯の川酒造山形
花の香花の香酒造熊本前頭12信州銘醸長野
雁木八百新酒造山口前頭13総乃寒菊 寒菊銘醸千葉
月山吉田酒造島根前頭14陸奥八仙八戸酒造青森
宗玄宗玄酒造石川前頭15雪の茅舎齋彌酒造店秋田
龍力本田商店兵庫前頭16村祐村祐酒造新潟
R1BY(2019-2020)日本酒番付

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日本酒銘酒番付R3BY(2021-2022)の発表

銘酒番付R3BY(2021-2022)のエントリー

早速ながら、今回のエントリーを下記にまとめてみました。

なお、この2年間の半期ごとの日本酒番付巡業レポートは下記の記事をご覧ください。

さて上記の巡業レポートや酒旅記事をもとに改めてエントリー酒を整理し、ここから番付編成をスタートします。

なんとエントリー数は139(前回は104)となり、うち新規飲みは58(前回は30)でした。 よく頑張りました。

これまで東北では宮城のお酒が飲めていなかったので、力を入れて求め歩きました。 また、関東や信越も多く飲みました。

関西では奈良、四国の名酒を。 そして激戦区山口は酒祭りを巡り、そして九州の個性派を飲みました。 地区バランスが取れてきたのではないでしょうか。

残念ながら、休場(2年間で飲めなかった)のお酒は32。 決して酒質で劣るわけではなく、誠に申し訳なく十両に格付けさせていただき、次回は頑張って飲みたいと思います。

日本酒バンザイ!

 

県・地域別エントリー(呑んだ銘柄)ブルーマーカーは初飲み *は休場
北海道(6)千歳鶴、国稀、二世古、上川大雪男山、北の錦 
青森(5)田酒、豊盃、陸奥八仙、桃川、じょっぱり
秋田(5)新政(No6、陽之鳥他)、山本、花邑、天花福小町
*まんさくの花、秀よし、一白水成、雪の茅舎
岩手(2)赤武、南部美人 *浜千鳥
山形(9)十四代、出羽桜、楯野川、くどき上手、初孫、栄光冨士、秀鳳、
〇嘉大山、住吉、*山形正宗、出羽ノ雪、あら玉、三十四人衆
宮城(4)綿屋宮寒梅勝山伯楽星 浦霞
福島(15)飛露喜、天明、会津娘、会津中将、寫楽(宮泉)、ロ万、
楽器正宗、金水晶廣戸川にいだしぜんしゅ名倉山
、磐城寿、奈良萬、笹政宗 *大七
北関東(7)鳳凰美田、仙禽、武勇尾瀬の雪どけ咲耶美
 *姿、松の寿、惣誉
南関東(10)花陽浴、総乃寒菊、不動、木戸泉神亀秩父錦、澤乃井
残草蓬莱いづみ橋、天青
長野(9)信州亀齢、大信州、佐久乃花、鼎、真澄、ソガペールエフィス
今錦御湖鶴大雪渓 *西之門
新潟(12)加茂錦、高千代、あべ、久保田、〆張鶴、上善如水、鶴齢、
秋葉無想雅楽代、麒麟山、月不見の池
 *八海山、緑川、謙信、村祐、
北陸(4)黒龍、梵、羽根屋、手取川、 *宗玄、常山、游穂
中部(8)射美、孝の司、醸し人九平治、義侠、而今、作、星泉
蓬莱泉  *酒屋八兵衛
関西(10)玉川、澤屋まつもと萩の露みむろ杉倉本風の森
篠峯、七本槍、奥播磨、紀土 *笑四季、三連星、龍力  
四国(6)悦凱陣、川鶴亀泉、司牡丹、旭若松久礼 *酔鯨
中国(3)神心、月山、千代むすび
広島(3)加茂金秀、富久長、亀齢  *雨後の月華鳩、天寶一
山口(12)獺祭、五橋、金雀、雁木、貴、わかむすめ天美大嶺
東洋美人阿武の鶴錦世界金冠黒松  *原田
九州(9)若波、光栄菊、鍋島、ちぇびじん、花の香(産土)、
庭のうぐいす福田よこやま天吹  *田中六十五
日本酒銘酒番付R2・3BY(2021-2022)エントリー表

当ブログ人気上位は『金雀』『十四代』『総之寒菊』『ソガペールエフィス』

ところで、当ブログのページビュー統計における人気上位銘柄を紹介しておきます。(2020年5月開設、2022年11月22日現在で集計)

ただし、1年内の記事については残念ながらページビューが少ないため、上位にランクアップされていないことにご留意ください。

季節が廻り1年ぐらいしてアクセスが増えることもあり、人気銘柄の傾向値が反映されるには、あともう少し時間がかかりそうです。

なお、『○○(銘柄) 日本酒レビュー』で検索しますと、当ブログ『saketanpo』のURLが探せますので、是非見てくださいね。

PV数   銘柄PV数  銘柄 PV数  銘柄PV数  銘柄
9846金雀(山口)1742花邑(山形)1234くどき上手(山形) 792亀泉(高知)
8873十四代(山形)1688御湖鶴(長野)1146鍋島(佐賀)779旭若松(徳島)
8143総之寒菊(千葉)1639新政(秋田)1055而今(三重)772わかむすめ(山口)
6812荷札酒(新潟)1601ちえびじん(大分)1050IWA5(富山)771五橋(山口)
6639ソガペールエフィス(長野)1471花陽浴(埼玉)1048楽器政宗(福島)740義侠(愛知)
4004醸し人九平次(愛知)1437天美(山口)1023千代むすび(鳥取)735〇嘉大山(山形)
3162田酒(青森)1425吉田蔵(石川)1002佐久の花(長野)720飛露喜(福島)
2490産土(熊本)1301大信州(長野)935射美(岐阜)718鳳凰美田(栃木)
2173鼎(長野)1284村祐(新潟)899会津娘(福島)713黒龍(福井)
1957信州亀齢(長野)1243作(三重)878亀齢(広島)682写楽(福島)
R1BY~R3BYのアクセス(PV数)上位銘柄

殊勲賞は『金雀』敢闘賞は『総乃寒菊』技能賞は『ソガペールエフィス』

さてこのようなリストから飲んだ時の評価や印象を紐解き、相撲宜しく今回の三賞を選んでみました。 

まさに横綱・大関を凌駕する活躍を見せたのが山口の『金雀』。 一段と酒質に磨きがかかってきました。 

お猪口マークの当ブログ『日本酒探訪』記事は、グーグル検索『金雀 日本酒』でトップページできますよ!!。

金雀純米吟醸(左:火入れ、右:生 入魂一滴)
殊勲賞『金雀』の選評

毎年のように『伝承生酛』や『純米吟醸』の生と火入れを飲みますが、2022はナント同時入手できて味比べ。 火入れも生詰めなのでしょう、フレッシュさは変わらず。一段と深みと幅が増したようです。ネックは流通が少なめなことかな。

そして敢闘賞は、千葉の『総乃寒菊』です。 す、すごい! こちらは、検索『日本酒 電照菊』とすればトップページの一番手ではありませんか。(2022/11/22現在)

女将さんのツイッターで出荷日が確認できますので買いそびれは少なくなりましたが、それでも即売ロストもあります。

電照菊2022おりがらみ生原酒 今年もうまい!!
敢闘賞『総乃寒菊の選評

なんとこの2年間に8回飲んでおり、自己最多飲み酒でした。また、当ブログでのアクセス数は第3位。十四代に迫る勢いです。3季醸造で酒質の向上が一段と進み、ふくよかな甘みとみずみずしい果実感が素晴らしいです。

さて得技の名酒が競う技能賞ですが、今回は長野『ソガペールエフィスを選びました。 当ブログのPV数は第5位、こちらの記事もグーグル検索で1ページ目に出てきます

ソガペールエフィス・ヌメロシックス2021
技能賞『ソガペールエフィスの選評

こちらも入手困難なお酒ですが、味わいは益々磨きがかかりワインと見紛うばかりの深い味わいです。 勿論本職のワインも見事なお味でした

日本酒銘酒番付R3BY(2021-2022)は新入幕も含め番付が大波乱!

さあ、お待たせしました。 『日本酒銘酒番付』R3BY(2021-2022)の発表です。

東西の両横綱に変動はありません。 コロナ禍にあっても、それぞれに酒造りに邁進されている酒蔵さんの意気込み、そしてその味わいは、多くのファンの敬愛を受けるでしょう。

日本酒番付・上位陣

さて、波乱の幕開けは大関以下の番付です。 東西ともに三役の多くは流動することになりました。 

東の両大関は『総之寒菊』『ソガペールエフィス』、西は『金雀』『風の森』が颯爽と昇格です。

東関脇の『赤武』、東小結の『荷札酒』、そして西小結の『産土』が昇格しました。

新入幕では東前頭の『宮寒梅』『御湖鶴』『伯楽星』『上川大雪』。 西では『天美』『紀土』『亀泉』『わかむすめ』、ますますの大奮闘が期待されます。

尚、初飲みで入幕した銘柄は青色マーカーをしています。 また青色アンダーラインはクリックで、レビュー記事や特集記事を見ることができます。

西                   
而今木屋正酒造三重横綱十四代高木酒造山形
清水商店三重横綱No6新政酒造秋田
金雀堀江酒場山口大関総乃寒菊 寒菊銘醸千葉
風の森油長酒造奈良大関ソガペール
エフィス
小布施ワイナリー長野
獺祭旭酒造山口関脇赤武赤武酒造岩手
鍋島富久千代酒造佐賀関脇寫楽宮泉銘醸福島
醸し人九平次萬乗醸造愛知小結信州亀齢岡崎酒造長野
産土花の香酒造熊本小結荷札酒加茂錦酒造新潟
吉田蔵吉田酒造店石川前頭1花陽浴南陽醸造埼玉
天美長州酒造山口前頭2飛露喜廣木酒造福島
紀土平和酒造和歌山前頭3くどき上手亀の井酒造山形
みむろ杉大西酒造奈良前頭4田酒西田酒造店青森
黒龍黒龍酒造福井前頭5宮寒梅寒梅酒造宮城
若波若波酒造福岡前頭6仙禽せんきん栃木
羽根屋富美菊酒造富山前頭7御湖鶴諏訪御湖鶴酒造場長野
射美杉原酒造岐阜前頭8伯楽星新澤醸造店宮城
悦凱陣丸尾本店香川前頭9楽器正宗大木代吉本店福島
亀泉亀泉酒造高知前頭10あべ阿部酒造新潟
ちえびじん中野酒造大分前頭11花邑両関酒造秋田
雁木八百新酒造山口前頭12陸奥八仙八戸酒造青森
光栄菊光栄菊酒造佐賀前頭13上川大雪上川大雪酒造北海道
わかむすめ新谷酒造山口前頭14信州銘醸長野
義侠山忠本家酒造愛知前頭15高千代高千代酒造新潟
千代むすび千代むすび酒造鳥取前頭16外池酒造店栃木
R3BY(2021-2022)日本酒番付
トラマサの日本酒番付巡業レポート:R3BY1H(冬春)
銘酒ラインナップ

まとめ

毎度のことながら、悩みに悩んだ番付編成。 地域バランスを取りながら、さらに初飲みへのチャレンジ。

当番付は48銘柄。 エントリー数が139で、休場数32ですから、多くの銘柄を番付しきれていないのも事実です。

この番付評価は、あくまでも個人の趣味としてお酒選びの参考に見ていただけたら幸いです。 

また繰返しになりますが、あくまでトラマサが単独で呑んだ家のみ可能な範囲のお酒に限定していますこと、ご理解を賜ります。 

それでは、今回はこれで失礼します。 最後までお読みいただきありがとうございました。

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