皆さん、こんにちわ!
今回は、福島県の『楽器正宗 純醸』を紹介します。
福島県矢吹町にある大木大吉本店と言えば、日本酒ファンの間では、無農薬日本酒の先駆け的存在として知られていますね。
それでは早速ご紹介しましょう。 福島の『楽器正宗 純醸』どんな味わいなのでしょうか?
『楽器正宗 純醸』は、お酒は微発泡感のある爽やかなスタイル
仕込み水は那須連山からの伏流水と無農薬米を使用
『大木代吉本店』さんの仕込み水は那須連山からの断層を通ってきた伏流水で、舌触りが良い柔らかい軟水です。 『楽器正宗』の口当たりの良さは、この仕込み水に由来しているといっていいでしょう。
《原料米》夢の香
《酵母》不明
《精米歩合》麹米60%掛米70%
《日本酒度》表示なし、無濾過無加水
《アルコール度》15度
《お値段》 1800ml 2783円
『大木代吉本店』さんは、地元契約農家の協力により有機農法米を原料としています。
この『楽器正宗』は地元福島の酒造好適米『夢の香』が使われ、添加物を使用せずに造ったお酒でお米の本来の旨みを感じられます。
精米歩合も麹米60%掛米70%として、お米の旨みや甘みをうまく残し、酸味とのバランスがうまくとられていますね。
綺麗な甘味と酸のキレが素晴らしいバランスで、何よりもコスパ抜群
実は『楽器正宗』は、華やかで香味に優れた淡麗な本醸造がメインです。 常識を覆すフレッシュ感のある本醸造として、今最も注目されているのではないでしょうか。
そして何よりも、この『楽器正宗』は求めやすい価格設定がいいですね。
そしてこの『楽器正宗』は微発泡感のある爽やかなスタイルで、マスカットやメロンの香りが広がります。
飲み口は綺麗な甘味を感じさせつつ、その甘さを引きずらない透明感のある軽やかな後味。 本醸造は最後に少しアルコール感が出ますが、こちらは純米酒なので本当に綺麗な透明感でキレていきます。
『楽器正宗』の造りとしての特徴は、瓶燗急冷火入れながら無濾過無加水でアルコール度を15度とし、口当たりの良さ、吞み易さを出していることでしょうか。
『楽器正宗 純醸』と今夜の肴
『楽器正宗 純醸』は飲み飽きしない味わいなので、幅広い料理に合わせられますね。
今夜は、秋ナスとダダ茶豆で、自然の恵みが育てた味わいで美味しくいただきました。
大木大吉本店の紹介
『大木代吉本店』さんの看板銘柄は『自然郷』、純米酒の先駆けとして1974年に発売開始されました。
実はこの『自然郷』、当時まだ無名であった『越乃寒梅』に4代目の現会長が感銘を受け、淡麗辛口のお酒を目指して開発されたんだそうです。
この頃はまだ契約米などの制度はなく、近隣の篤農家より無農薬に近い米を入手し、低温長期発酵で『無添加酒』を醸して人気を集めたとか。
一方『楽器正宗』の名前は、大正年間に朝香宮様が当地来訪の折当店の酒を所望され、その時の随行者が「酒造りも楽器を奏でるも、元は同じく神様への捧げ物」と言われたことに由来するとか。
しかしながら旧来の大量生産の悪いイメージから2001年より醸造休止、ようやく2018年にリニューアル復刻に至りました。
『自然郷』は、福島の酒米と酵母で醸すテロワールのお酒。 一方『楽器正宗』は、微発泡感のある爽やかなスタイルで、マスカットやメロンの香りが広がります。
飲み口は綺麗な甘味を感じさせつつ、その甘さを引きずらない透明感のある軽やかな後味です。
以前紹介しました『寫楽』と『宮泉』は、まったく同じ造り方をしていますので、ブラインドで当てられる人は少ないと思います。
こちら『自然郷』と『楽器正宗』は酒質は似ていますが、後者は本醸造がメインとした造りなので、あえて言えば酵母の微発泡感からの甘みと爽やかな味わいがより出ているんでしょうか。
まとめ
東北大震災のあと、電車で旅していきますと福島県白河から矢吹の辺りは、家の屋根の多くはブルーシートを被っていました。 墓石も倒れているのが沢山見えました。
内陸部では一番の激震地であったんではないでしょうか。 本当によく頑張られましたね。
それにしても綺麗に再建された酒蔵は、和服を着た日本髪の女性が雅楽を奏でる雅な雰囲気がピッタリとマッチしますね。
このラベル、5代目大木雄太社長のデザインだとか。 モデルは美人の女将さんかいな?
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。