トラマサの日本酒番付巡業レポート:R4BY-2H(夏秋)

R4BY-2H(夏)の日本酒

日本酒フアンの皆さん、こんにちわ!

スーパーエルニーニョがもたらす今年の炎暑、長かったですね! もう、海の温度も大気並みに近づいてきました・・・

そして秋は短くなり、紅葉も燃えるような色が失せて、山は早くも雪景色です。

さてお酒の世界はと言えば、酒米不足や酒瓶不足から供給が少なかったせいか、夏酒やひやおろしの在庫不足が見られました。

そんな状況のなかで、R4BY夏・秋の酒呑みの概況を整理してみました。 

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R4BY-2H(夏秋)巡業の総括

R4BY-2H(夏秋)で呑んだ日本酒は59本 !

さて、R4BY-2Hの夏から秋にかけて呑んだ日本酒は59本。 昨年も57本ですので、大体これくらいが限度ですね

さて呑んだ銘柄は以下の表の通りです。

R4BY-2H(秋)の日本酒

 年月   酒名(県名)
2023/5
(9)
而今(三重)、天青(神奈川)、高千代(新潟)、仙禽(栃木)、信州亀齢(長野)
くどき上手(山形)、積善(長野)、ファイブイエロー(山口)おだやか(福島)
2023/6
(8)
飛良泉(秋田)、 森嶋(茨城)、シンツチダ(群馬) 、ツル―ホワイト(千葉)、
上川大雪(北海道)、オーシャン99(千葉) 、アイスブレーカー(兵庫)、金雀(山口)
2023/7
(8)
今錦たま子(長野)、上輪新田(新潟)、わかむすめ(山口)、浦里(茨城)、
信濃鶴(長野)、オーシャン99(千葉)、せんきん(栃木)、鶴齢(新潟)
2023/8
(9)
レグラス(新潟)、西之門(長野)、錦世界(山口)、五橋(山口)、
賀茂金秀(広島)、田光(三重)、山三(長野)、森嶋(茨城)手取川(石川)
2023/9
(12)
寒菊(千葉)咲耶美(群馬)鍋島(佐賀)男山(北海道)金滴(北海道)せんきん(栃木)
一の蔵(宮城)陣屋(福島)三千櫻(北海道)五十嵐(埼玉)梵(福井)大七(福島)
2023/10
(12)
赤武(岩手)上川大雪(北海道)くどき上手(山形)花邑(秋田)金雀(山口)而今(三重)
せんきん(栃木)飛露喜(福島)雅楽代(新潟))十石(京都)亀泉(高知)電照菊(千葉)
R4BY2Hエントリーシート

初呑みは11本、注目銘柄は 『浦里』『森嶋』『十石』

今期の初呑みは11本、酒米やブランド違いが12本。 新酒チャレンジ率は大幅に減っています。

さてそんな初呑みですが、茨城の浦里』と『森嶋』に注目です。 馴染みの酒店での取引が始まり、漸く巡り合えたお酒はとても感激モノでした。

特に最近呑んだ『浦里/生酛』は、小川酵母の弱点であるアルコール耐性に弱いところを生酛造りで助け、膨らみのあるお酒に見事に仕上げられています

そして、京都の老舗蔵が本物の京都地酒を目指して立ちあげた『十石』。 品があってとても綺麗な食中酒は、どんな料理にも合いますね。

京都伏見の日本酒『十石』は上品で澄みわたる
十石 純米吟醸/火入れ

未格付けでは、『賀茂金秀』『UGO IRIS』『歌楽代』『三千櫻』の瑞々しさに感服!

コロナ禍で自粛されていた日本酒イベントも復活して、この半年は『SAKE PARK』や『日本酒フェア』などに出没。

ようやくきき酒が出来る環境が戻り、久しぶりのお酒もいただきました。 そんな中で、キラリと光ったのが広島銘柄。

『賀茂金秀木桶で生まれたリンゴさん』は、その名の通りリンゴ酸一杯の甘酸っぱいテイストで、まるでワイン

そして、UGO IRIS』はクールビューティ。 新世代が醸す繊細で長い余韻がとても上品な味わいを演出していました。

一方佐渡のリボーン蔵『歌楽代』は、『試験醸造シリーズ』を連発『-4th』はコイン精米による食用米と同じ低精白で磨いたお酒。 

低アルで生詰めながらフレッシュ感もあり、低精白でありながらも透明感のある深ーい味わいを出しています。一皮むけてきた感じです。

そして、北海道東川町に移って4年目になる『三千櫻』。 ようやく造りもこなれて地元米の普通酒や手慣れた愛山で、いい味わいを出しています

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『R3BY日本酒番付』の幕内銘柄は果たして進化しているのでしょうか?

上位陣の安定した酒質『而今』『オーシャン99』『金雀』は素晴らしい!

コロナ禍で消費が落ち込んだ清酒業界ですが、回復はあるものの酒米の調達不足や酒瓶不足などで需要を捉えられない面があるようです。

2年連続の猛暑で、今年はさらに酒米不足が懸念されますが果たしてどうでしょうか?

さて、『トラマサの銘酒番付』上位の銘柄について、以下レポートします。

今年は酒運が強いのか、而今を抽選で2回ゲット。 一方、新政はなかなか入手出来ていません。 クーラーの在庫から、年末に味わってみますか・・・

そして東大関になった総の寒菊、今期も一番多く呑みました。 本当にどれもハズレがなくて、安定感抜群です。

西横綱 而今/純米吟醸山田錦、純米吟醸愛山

三重山田錦は火入れですが、フレッシュ感も残る濃密な旨味とキレ良い味わい。 一方愛山は、程よい甘さで、ふんわりとのど越し滑らかに流れていきます。流石です。

東大関 総の寒菊/星海,ツル―ホワイト、橙海、電照菊他

今期呑んだのは5本、オーシャン99シリーズは季節感満載で外せなくなりました! 当ブログ大人気の電照菊/おりがらみは、慣れ過ぎたのか今年は少しインパクトが弱かったかな?

西大関 金雀/伝承山廃造、秋あがり

今回は梅雨時期の『山廃生』と9月の『秋あがり』で、共に文句ない旨さ。 秋あがりは、飛露喜、くどき、せんきん、花邑、歌楽代と飲み比べれば、その艶やかな味わいは一番でした

東関脇 赤武/琥珀

純米/ひやおろしから、純米吟醸/琥珀へとバージョンアップ。低アル13度でスイスイと飲め、瑞々しくて爽やかな飲み口です

西関脇 鍋島/ハーベストムーン

昨年に続いてのハーベストムーン。 フルーティな酸味が効いてスッキリ甘味は相変わらずも、今年は少しおとなし目でしょうか。 

前頭の注目銘柄は『せんきん』『あべ』『上川大雪』『手取川』『亀泉』

さて、今年の夏酒とひやおろしは、酒米や酒瓶の不足から品揃えが不足気味。 

そんな状況ながら、次の銘柄はランクアップをうかがわせる見事な酒質でした。

東前頭6枚目 せんきん/オーガニックN、モダン無垢、線香花火、あかとんぼ

なんと今期は4本を。 モダン無垢は、ジューシーであまずっぱい酸味がいいですね。 線香花火は、モダンとクラシックをブレンドした夏越しの熟成酒で、まろやかな味わいは流石です。

東前頭10枚目 あべ/上輪新田、レグルス 

圃場別シリーズ上輪新田は、ワイルドな仕上げで深い味わい。 そしてレグルスは家呑みにピッタリな低アル酸味豊かなライスワインで、多彩なラインナップはとても魅力的。

東前頭13枚目 上川大雪/彗星、吟風/ひやおろし

彗星は、上品な酸味と旨味のバランスがよく、キレ良い味わい。 そして吟風/ひやおろしは飲み飽きしない辛口仕上げで、もうすっかり北の王者の風格が感じられる。 

西前頭1枚目 手取川/秋純米辛口

秋バージョン純米は、熟成がすすんで綺麗な旨味がよく出ています。今年のひやおろしではトップの出来栄えでした。

西前頭12枚目 亀泉/CEL24 

お得意のCEL24で白ワインのような上品な香りに、酸味と甘みのバランスはいつもながらに飲みやすく、スイスイと進みます。それにしても他の蔵のCEL酵母はとても飲めないな・・・

まとめ

皆さん、いかがでしたでしょうか?

さて、R4BY鑑評会金賞数1位となったのは山形県。 9連覇中だった福島は振るわず、14点で5位でした。

山形は確かに吟醸王国復活の兆しがあって、庄内だけでなく内陸部のまだ呑んだことのないお酒が多く受賞しており、今後とても楽しみです。

年が明ければ『寒だらまつり』、おいしい魚とおいしい酒で乾杯といきたいですね

それでは今回はこれで失礼します。 最後までお読みいただきありがとうございました。

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