日本酒ファンの皆さん、しばらくのご無沙汰でした。
少し前に母が亡くなり、また年末は家族がコロナにかかったりで、少しエネルギーが切れていました。
勿論お酒は定番飲みしていましたが、さて何から再開しようかしばらく考えて、冬の酒旅からブログ再開をしたいと思います。
そこで『冬の酒旅』一番押しは、『寒鱈祭り』と『酒祭り』がセットになった『酒田日本海寒鱈まつり』を紹介しましょう。
山形庄内は冬の風物詩『寒鱈祭り』が目白押し
さあ、今年も庄内の『寒鱈祭り』のシーズンがやってきました。
実は山形県庄内地方では、酒田、鶴岡、温海、遊佐などで例年1月中旬から2月初旬の日程で開催されています。
コロナ禍のここ数年は開催中止が多くなっていましたが、ようやく今年は各地で開催される予定です。
日程等を以下に紹介しておきますので、お出かけの際は主催者の直前情報を確認なさってください。
名称 | 日時 | 開催場所他 |
酒田日本海寒鱈まつり | 2023年1月28日・29日 | 中町モール・中通り商店街他 寒ダラ汁1杯700円 |
日本海寒鱈まつり | 2023年2月5日 | 鶴岡銀座通り商店街 寒ダラ汁1杯600円 |
庄内観光物産館 寒鱈まつり | 2023年1月14日~ 29日 | 庄内観光物産館 寒鱈汁1杯800円 |
しゃりん寒鱈まつり | 2023年1月22日 | 道の駅「あつみ」しゃりん 寒ダラ汁1杯600円 |
ゆざ鱈ふくまつり | 中止 |
そして、残念ながら2023年2月の『大山新酒・酒蔵祭り』は開催中止となっています。
『酒田日本海寒鱈まつり』で濃厚な鱈汁と、初しぼりの飲み比べ
怒涛うずまく日本海を眺めながら、庄内へは鉄路で往く
さて早速酒旅を、2020年(3年前)の写真でご案内しましょう。
実は、ちょうどコロナが入りつつありメディアは騒ぎだしていました。 なので開催はぎりぎりセーフ、インバウンド客も多い状況でした。
ところで、庄内へのルートは鶴岡空港ANAと新潟経由のJRがあります。 冬は荒天が予想されますが、どちらかと言えばJRをおすすめします。
そして、お腹が満たされれば当然温泉ですよね。 近くには『湯の浜温泉』『湯田川温泉』『温海温泉』があり、お気に入りの宿泊先が選べます。
でも山形、いや東北の冬の温泉人気ナンバーワンは、やはり『銀山温泉』ではないでしょうか。
トラマサはこれで終わるわけがなく、奥会津の雪景色とお酒を求める旅を続けたのですが・・・
ところで2023年1月現在のJR運行時刻表では、羽越西線が約2年間も道路工事の影響で代行バスに変更されています。
3年前の2日目は鶴岡から銀山温泉へ行き、その後郡山経由で会津若松に行ったのですが、今はそのスケジュールが組めません。
なので少し慌ただしいのですが、2023年は初日に以下のプランで銀山温泉で向かうことが来ますので、参考になさってください。
ゆっくりするなら東京発は8時過ぎ出発、酒田13時到着で鶴岡の温泉に泊まり、翌日銀山温泉で午後3時間の滞在が可能。だけど鱈汁がなくなりそう? それに銀山温泉の宿泊予約がなかなか取れないので、やっぱり日帰りを狙うしかないね。
酒田寒鱈まつりは著名料理人のスペシャルメニューの競演に大満足!
寒鱈祭り会場は駅前にもありますが、メイン会場の中町商店街に向かいましょう。 酒田駅からは徒歩15分程度で到着します。
さて、まずは会場全域を見て回り、販売されている『寒鱈汁(どんがら汁)』と『日本酒まつり』の会場中央公園を確認します。
『寒鱈汁』は、いろんな団体が販売していますが、祭りの目玉は『ビッグ4シェフによるスペシャルメニュー』です。
ビッグ4のスペシャルメニューはそれぞれに味わいが違い、甲乙つけがたく・・・
おっと、肝心の『寒鱈汁』を忘れてました。 具材とスープは別仕立てのようで、スープが濃厚です。 また白子が堪りません。
酒祭りは、搾りたての純米大吟醸までお得に利き酒できる
そしてお酒は1杯100円で購入し、義兄とシェアします。 もちろん足りるわけがなく、2回目に向かうことになります。
酒田・遊佐の9蔵からは、2~3銘柄ずつ純米酒から純米大吟醸までが20種類以上販売されています。 50mlながら、超お得なお値段ですね。
ちなみに出品酒を紹介しますと、『初孫』『菊勇』『上喜元』『清泉川』『天盃富士』『麓井』『楯野川』『東北泉』『杉勇』となります。
2020年は、交流のある千葉県酒々井や秋田からも参加があり、購入や試飲もできましたよ!
一番は『楯野川』と『初孫』かな、、、 辛口の『三十六人衆(菊勇)』に『上喜元』もすてがたい。
寒鱈祭りの後は鐙屋で酒田の歴史散歩!
さて、鱈汁と日本酒でポカポカとなったあとは、酒田の町歩きを楽しみましょう。
酒田は、江戸期に北前船による商業と米作りで栄えた湊町。
西回り航路が開拓され、日本海側の北海道、北陸、山陰、瀬戸内海を経て大坂や江戸へと往来し、米や紅花、藍、海産物などが運ばれました。
酒田の町には、日本一の大地主として知られた本間家や、『日本永代蔵』で北国一の米問屋と記された鐙屋(あぶみや)の豪商屋敷が今も残っています。
今回は、まだ訪れていなかった国指定史跡となっている旧鐙家へ・・・
大きな幕に描かれた幕絵が沢山展示され、酒田に莫大なお金が集まっていたことが伺われます。
ガス灯が似合う銀山温泉は、冬旅が一番!!
銀山温泉の冬は大人気、でも豪雪には要注意
さて2020年1月は、鶴岡7時発でJR大石田駅からの10時前のバスに間に合い、銀山温泉へと向かいました。
2023年1月は鶴岡から7時台のアクセスがなくなっています。 同じ山形なのに移動に4時間以上もかかるので、痛いところです。
冬の銀山温泉の宿泊予約は取りにくいので、やはり鶴岡の宿泊が無難でしょうか。 2日目のスケジュールを紹介しておきます。
また羽越西線や代行バスが走る国道は最上川沿を走っており、墨絵のように美しい最上川風情が楽しめます。
2020年は暖冬で雪が少なく一寸風情が半減でしたが、墨絵で描いたような美しい風景を川下りで眺めるのも一考です。
川沿いに建つ白い漆喰壁の銀山温泉街は、日本有数の美しさ
さて大石田駅からバスに乗り換えて銀山温泉へは約40分。 西瓜で有名な尾花沢市街を過ぎますと、雪がだんだんと深くなります。
バスは旅館街の手前が終点でここから緩い下り道を歩き、あのノスタルジックな雰囲気の温泉街に到着します。
銀山温泉といえば、夜のガス灯にうかぶ雪景色。 でも車で日帰り観光の場合は、温泉街手前2.5キロの駐車場からのシャトルバス利用で、17時が最終なので要注意かな。
昼間の温泉街は風情が半減してしまいますが、川のせせらぎや両岸の狭い通路、そしてそそり立つ漆喰壁の旅館街は他ではなかなか見れない風景です。
温泉街の多くの旅館は、日帰り温泉が利用できます。 今回は道の雪もないので、滝をみながら高台にある滝見館のお風呂を利用しました。
またこの温泉街はもともとは銀山を中心に開発がなされていた処で、鉱山跡も見学できます。
銀山温泉と言えば、その昔NHKのドラマ『おしん』が撮影されたところ。 そのおしんも見たことがないお嬢さんたちが沢山いました。
さて有名な旅館も写真に収め、帰りはもちろん山形の名酒『楯野川/無我』を購入し、帰路につきました。
温泉街としての風情では、城崎温泉、俵山温泉、そして銀山温泉がいいかな・・・ 同じ山形なら、雪深い肘折温泉もいいね!!
まとめ
いかがでしたか、やはり銀山温泉には雪が舞うガス灯に照らされた旅館街の風景が似合いますよね。
でも願う風景に出会うのは難しいものです。 最後のおまけに、翌日向かった大人気の『第一只見川橋梁』の写真を紹介します。
なんとこちらも雪がありませんでした。 豪雪も困りますが、やはり雪がないと冬旅は決まりませんね。
人生は一期一会、移り行く季節と風景、そして人々。 すべて同じ景色はなく、時は止まってくれません。 だから旅は続きます。
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。 最後までご覧いただきありがとうございました。