福岡の日本酒『若波 純米吟醸 壽限無』は軽快で柔らかい味とキレがいい

福岡の『若波 純米吟醸 壽限無』は軽快で柔らかい味とキレがいい
若波

皆さん、こんにちわ!

今回は、福岡県は若波酒造の『若波 純米吟醸 壽限無(じゅげむ)』を紹介します。

若波酒造と言えば福岡県大川市、皆さんご存知の家具の街にあります。 

近年は温暖化による豪雨被害が伝えられる北九州ですが、さざ波の筑後川も今は荒波が立つようになりとても心配ですね。 

でも若い蔵人たちは若鮎のごとく元気いっぱいです。

それでは早速ご紹介しましょう。 若波酒造の『若波 壽限無(じゅげむ)』どんな味わいなのでしょうか?

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『若波 純米吟醸 壽限無(じゅげむ)』は、希少米を使用した透明感と瑞々しいタッチのお酒

原酒ながらアル度数15%で軽快で円やかな口当たり

《原料米》福岡県産 壽限無

《酵母》協会1401号(金沢)酵母

《精米歩合》55%

《日本酒度》表示なし、一度火入

《アルコール度》15度原酒

《お値段》 720ml 1760円(税込)

この『若波 純米吟醸』の酒米『壽限無』は、父を山田錦、母を福岡県の酒米『夢一献』として誕生したお米です。 

このお米を使っている酒蔵はまだ少ないそうですが、『若波酒造』さんはどんどんとこなしています。

今季は吸水率を上げてやや溶かし気味で仕込まれ、アルコール度数15%の原酒ながら、より軽快で丸い口当たりの酒質へと進化してます。

酵母は非公表なんですが、ある酒店の説明では協会1401号(金沢酵母)と伝えられています。

この酵母の特徴よろしく、栓を開けると微かに甘酸っぱい果実の香り、味わいは程よい酸味、雑味も少なく円やかなお酒に仕上がっていますね。 

「味の押し波 余韻の引き波」をコンセプトに、シルキーな滑らかさと軽快さ

若波酒造さんは、「味の押し波 余韻の引き波」をコンセプトにしているとか。 シルキーな滑らかさと軽快さがあり、やわらかな果実味とキレの良さを兼ね備えた酒を目指しているそうです。 

本当に、口に含むと綺麗で張りのある旨味が波頭ように押し寄せ、かと思うとスッと引くやさしい余韻を感じさせますね。

トラマサ
トラマサ

もともと『若波』は火入れ酒がメイン。 でも本当に火入れ酒とは思えない清々しさを残しているね。 参った!

若波 壽限無

『若波酒造』さんでは、フレッシュで安定した品質を維持するために、温度管理を徹底しているとか。 

福岡は冬こそ玄界灘の寒風にさらされ雪が舞ったりしますが、普段は北国よりも高いのでいかに低温を維持して仕込みを行うかが重要となってきます。

ちょっと変わっているのは、仕込水は自動製氷機でクラッシュアイスを作り、それをタンクに投入する工夫をしています。 

また冷凍麹米は発酵温度を下げる効果があり、麹米を造った後に冷凍しているとか。 勿論作業効率を狙ってのことですが、温かい地域ならではの工夫といえますね。 

設備投資も積極的に行われており、酒質維持の為にヤブタ搾り機は冷蔵プレハブで囲い、瓶詰め後はマイナス5℃の氷温貯蔵庫で保管しています。

 若波 純米吟醸 壽限無の感想と評価
  • 香りは微かに甘酸っぱい果実の香りと程よい酸味、雑味も少なく円やかでスッとキレる軽快さが素晴らしい。  芳醇辛口
  • 720ml1760円は、純米吟醸としては納得。
  • 総合評点 8.2   ※あくまでも私個人の感想です。
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福岡の日本酒『若波 純米吟醸 壽限無(じゅげむ)』と今夜の肴

『若波 純米吟醸 壽限無(じゅげむ)』は、やわらかな果実味とキレの良さを兼ね備えたお酒。

九州の大河筑後川は、天然ウナギが良くとれるそうですね。 今年はシラスウナギが豊漁だったそうですが、価格への反映はいまいち、来年でしょうか。 

今日は天然ものではない養殖物でサクッと頂きました。

ウナギ

若波酒造の紹介

若波酒造さんは、家具の街として有名な福岡県大川市にあります。 この辺りは筑紫次郎こと筑後川の豊富な水と筑紫平野の良質な米が『酒どころ』を生み、多くの酒蔵があります。 

社名の「若波」は、蔵のそばを流れる筑後川の若々しい波の姿より銘名したそうです。

この酒蔵を引っ張るのは若い姉弟と杜氏の『チーム若波』。 

代表銘柄の若波純米吟醸

姉の今村友香さんは、社長のお父さんが体を壊され2002年に帰郷。 

蔵を手伝ううちに酒造りに興味を覚え醸造研究所で本格的に修行し、2007年より杜氏を務め2015年からは製造統括をされています。

そして、弟の嘉一郎さんは東京の会社に就職して28歳で蔵に戻り、今は4代目として経営を引き継ぎ、営業とお酒の製造に携わっています。 

そこに元銀行員、秋田県の酒蔵で働いていた庄司隆宏さん(現杜氏)ら若き蔵人が加わって「チーム若波」が始動します。 

そうして、2010酒造年度より「若波」は全面的刷新され、全国で人気銘柄に成長しています。 

若波 100周年記念酒
 若波酒造の概要
  • 若波酒造は1922年の創業で100周年を迎えたばかり。 4代目弟社長と8代目杜氏の姉に加え姉の研修時代の同期生庄司氏を9代目杜氏に迎え、チーム若波としてチームワークを発揮した酒造り。
  • 軽快で柔らかい味とキレの良さ』を追及。お酒のコンセプトは『味の押し波・余韻の引き波』で、味がぐっと押し寄せ、爽やかに引いていく波を表現。
  • 地元銘柄「蜻蛉(とんぼ)」と流通限定酒の「若波」とで各200石で計400石を醸造。
  • 2023福岡県酒類鑑評会にて、4年連続『大吟醸』『純米吟醸』の2部門で県知事賞受賞。
  • 酒造見学は要予約。

まとめ

『チーム若波』は、自らを三本の矢と表現しているみたいですが、各人の持ち場それぞれの長所を生かした酒造り、酒蔵運営に力を感じますね。 

姉弟、杜氏の若いコンビが醸すお酒は、家族運営ならではの意見交換や信頼などによりどんどん進化してきています。 本当に心より応援していますよ!

そうそう、ナオミ大坂さんが全米オープンテニスで見事優勝されましたね。 おめでとうございます。 

マスクが大きく取り上げられていますが、彼女が履くシューズに書かれた『Home is where the heart is』というメッセージが 話題になっています。 

この言葉はことわざで、「家庭とは愛情があるところ」を意味するんだとか。 『若波酒造』さん然りです。 

それにしても根室のおじいちゃん、嬉しそうでしたね!

それでは皆さん、今回はこれで失礼します。

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