皆さん、こんにちは! 季節の移ろいは早く、もう雪の便りもちらほら。
今頃各地の酒蔵では、新酒の仕込みの真っ最中。 お酒屋さんの冷蔵庫もひやおろしのお酒が少なくなり、あいた棚も散見される今日この頃です。
そんな訳で、『日本酒銘酒番付R1BY(2019-2020)』を相撲番付になぞらえて作ってみました!!
①この2年間トラマサが実際に飲んだ日本酒 ②求めやすい価格(1.8ℓで4000円以内) ③実店舗で購入可能 ④同じ酒蔵で複数の銘柄がある場合は代表酒で選考
東は、新潟・長野・山梨・神奈川のラインから以北。 西は、富山・岐阜・静岡のラインから以西です。 *BY・・・Brewery Year(醸造年度:7月~翌年6月)
あくまでも個人の感想なので、ご意見ご批評はご容赦くださいね。
今年の日本酒銘酒番付、あの話題のお酒の番付はどうなったのでしょうか?
日本酒銘酒番付H31BY(2017-2018)の紹介
この日本酒銘酒番付を作るきっかけとなったのは、地域の『美味しいお酒が呑める会』が発足し、トラマサがナビゲーターを務めたことに始まります。
実は以前から備忘録として、エクセルにその評価を纏めていたのを、相撲番付になぞらえて纏め上げたものなんです。
参考までに、前回の日本酒銘酒番付H31BY(2017-2018)からまずアップしましょう。
西 | 位 | 東 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
而今 | 木屋正酒造 | 三重 | 横綱 | 十四代 | 高木酒造 | 山形 |
醸し人九平次 | 萬乗醸造 | 愛知 | 横綱 | 飛露喜 | 廣木酒造 | 福島 |
作 | 清水商店 | 三重 | 大関 | No6 | 新政酒造 | 秋田 |
黒龍 | 黒龍酒造 | 福井 | 大関 | 寫楽 | 宮泉銘醸 | 福島 |
獺祭 | 旭酒造 | 山口 | 関脇 | 花邑 | 両関酒造 | 秋田 |
金雀 | 堀江酒場 | 山口 | 関脇 | 赤武 | 赤武酒造 | 岩手 |
義侠 | 山忠本家酒造 | 愛知 | 小結 | 天明 | 曙酒造 | 福島 |
鍋島 | 富久千代酒造 | 佐賀 | 小結 | 花陽浴 | 南陽醸造 | 埼玉 |
雁木 | 八百新酒造 | 山口 | 前頭1 | くどき上手 | 亀の井酒造 | 山形 |
宗玄 | 宗玄酒造 | 石川 | 前頭2 | 田酒 | 西田酒造店 | 青森 |
磯自慢 | 磯自慢酒造 | 静岡 | 前頭3 | 加茂錦 | 加茂錦酒造 | 新潟 |
篠峯 | 千代酒造 | 奈良 | 前頭4 | 豊盃 | 三浦酒造 | 青森 |
雨後の月 | 相原酒造 | 広島 | 前頭5 | 左馬 | 有賀酒造 | 福島 |
小佐衛門 | 中島酒造 | 岐阜 | 前頭6 | 会津中将 | 鶴乃江酒造 | 福島 |
七田 | 天山酒造 | 佐賀 | 前頭7 | 大信州 | 大信州酒造 | 長野 |
華鳩 | 榎酒造 | 広島 | 前頭8 | 高千代 | 高千代酒造 | 新潟 |
紀土 | 平和酒造 | 和歌山 | 前頭9 | 鼎 | 信州銘醸 | 長野 |
羽根屋 | 富美菊酒造 | 富山 | 前頭10 | 謙信 | 池田屋酒造 | 新潟 |
五橋 | 酒井酒造 | 山口 | 前頭11 | 栄光冨士 | 冨士酒造 | 山形 |
貴 | 永山本家酒造場 | 山口 | 前頭12 | 鶴齢 | 青木酒造 | 新潟 |
奥播磨 | 下村酒造店 | 兵庫 | 前頭13 | 佐久乃花 | 佐久の花酒造 | 長野 |
日本酒銘酒番付R1BY(2019-2020)は、新進気鋭の若手杜氏の醸すお酒の初入幕が増加
5月からの日本酒レビューは28本、県別名酒図鑑3本、銘醸蔵2本、四季の酒1本、酒旅3本。未掲出も多数あり
いやー、頑張って日本酒のレビューをしているのですが、ブログアップのための探索呑みは進むも、記事アップしてないお酒も多数ありました。
昨年の呑みはいわゆる定番酒中心で、お気に入りを見つけて呑んでいましたので新規にはあまり手を出していません。
本当に『ブログ』を始めなかったら、今時の日本酒の味わいや造りの進化、立ち位置が解らなかったでしょう。 紛れもなく、日本酒は大きく変貌を遂げてきています。
まずは、この『日本酒銘酒番付R1BY(2019-2020)』の選考のもととなった、トラマサが呑んだ『県別・地域別のエントリー酒』をアップします。
県・地域別 | エントリー(呑んだ銘柄) *ブルーマーカーは初飲み |
北海道(4) | 北の錦、千歳鶴、二世古、大雪の蔵 |
青森(4) | 田酒、豊盃、陸奥八仙、桃川 |
秋田(7) | 新政(No6、ラピス他)、山本、一白水成、雪の茅舎、秀よし、まんさくの花、花邑 |
岩手(3) | 南部美人、赤武、浜千鳥 |
山形(13) | 十四代、出羽桜、秀鳳、あら玉、山形正宗、楯野川、くどき上手、初孫、栄光冨士、上喜元、出羽の雪、大山、三十四人衆 |
宮城(1) | 浦霞 |
福島(9) | 飛露喜、天明、会津娘、会津中将、寫楽(宮泉)、ロ万、楽器正宗、大七、会津中将 |
関東(7) | 鳳凰美田、姿、松の寿、惣誉、花陽浴、総乃寒菊、不動 |
長野(6) | 信州亀齢、大信州、佐久乃花、鼎、真澄、西之門 |
新潟(10) | 加茂錦、高千代、村祐、鶴齢、あべ、謙信、久保田、八海山、〆張鶴、緑川 |
北陸(6) | 黒龍、梵、宗玄、常山、游穂、羽根屋 |
中部(7) | 射美、小左衛門、醸し人九平治、義侠、而今、作、酒屋八兵衛 |
関西(4) | 笑四季、三連星、玉川、龍力 |
四国(2) | 悦凱陣、酔鯨 |
中国(3) | 神心、月山、千代むすび |
広島(6) | 雨後の月、加茂金秀、華鳩、富久長、亀齢、天寶一 |
山口(6) | 獺祭、五橋、金雀、雁木、貴、原田、 |
九州(6) | 若波、田中六十五、光栄菊、鍋島、ちぇびじん、花の香 |
凄い数になりましたね! なんと104銘柄ありました。 うち初飲みは30銘柄。
もちろんこれは、トラマサが『家呑み』や『外呑み』『旅酒』などで、単独で呑んでの評価ですので、限界があります。
他にも上位に押す銘柄があるのは承知していますが、買入の手が廻りません。
これからも、リーズナブルで入手可能なお酒に限定して番付していきたいと思いますので、次回もご期待ください。
敢闘賞は『あべ』、殊勲賞は『若波』、技能賞は『楽器正宗』
さてこの中から、相撲宜しく今年度の三賞を選んでみました。
少人数の造りながら手間のかかる全量槽搾り。日本酒を超えた『ライスワイン』を目指しています。 香味の鮮明感がしっかりと表現された甘さ、豊富な酸によって引き締められた味わいは新潟酒のイメージを覆します。
軽快で柔らかい味とキレの良さを追求する姉弟、杜氏の若いコンビが醸すお酒は、家族運営ならではの意見交換や信頼などによりどんどん進化、県知事賞も受賞しています。
酒蔵は無農薬日本酒の先駆け的存在。醸すお酒のメインは、華やかで香味に優れた淡麗な本醸造。 常識を覆すフレッシュ感のある本醸造として、今最も注目されています。
さて敢闘賞は西の『笑四季』が対抗しまして、共にライスワインを標榜するお酒の争いでしたね。
一方こちら殊勲賞は東の『総乃寒菊』が対抗し、若い杜氏の醸す切れ味の争い。
また技能賞は西の『光栄菊』が対抗しまして、まさに常識を覆す技を駆使した争いでした。
今時の人気酒どうしの、白熱の大勝負でした!!
日本酒銘酒番付R1BY(2019-2020)は新入幕組が大活躍!
さあ、お待たせしました。 『日本酒銘酒番付』R1BY(2019-2020)の発表です。
R1BYでは、東の『新政』は様々な種類のお酒をラインナップし、古典的手法の酒造りに回帰しながらも一段の酒質アップは見事な横綱相撲で昇格、感服しました。
西の『作』は、様々な世界のコンテストでグランプリを獲得するなど、日本酒の魅力を世界に向けて発信しており、これまた見事な横綱相撲で昇格しました。
大関、関脇陣も安定し、小結では東に『楽器正宗』西に『悦凱陣』が昇格。 前頭には、三賞の受賞蔵やその候補蔵などの新入幕組が多くなっています。
尚、初飲みで入幕した銘柄は青色マーカーをしています。 また青色アンダーラインはクリックで、レビュー記事や特集記事を見ることができます。
西 | 位 | 東 | ||||
而今 | 木屋正酒造 | 三重 | 横綱 | 十四代 | 高木酒造 | 山形 |
作 | 清水商店 | 三重 | 横綱 | No6 | 新政酒造 | 秋田 |
醸し人九平次 | 萬乗醸造 | 愛知 | 大関 | 飛露喜 | 廣木酒造 | 福島 |
鍋島 | 富久千代酒造 | 佐賀 | 大関 | 寫楽 | 宮泉銘醸 | 福島 |
獺祭 | 旭酒造 | 山口 | 関脇 | くどき上手 | 亀の井酒造 | 山形 |
金雀 | 堀江酒場 | 山口 | 関脇 | 信州亀齢 | 岡崎酒造 | 長野 |
悦凱陣 | 丸尾本店 | 香川 | 小結 | 赤武 | 赤武酒造 | 岩手 |
黒龍 | 黒龍酒造 | 福井 | 小結 | 楽器正宗 | 大木代吉本店 | 福島 |
光栄菊 | 光栄菊酒造 | 佐賀 | 前頭1 | 花陽浴 | 南陽醸造 | 埼玉 |
賀茂金秀 | 金光酒造 | 広島 | 前頭2 | 花邑 | 両関酒造 | 秋田 |
若波 | 若波酒造 | 福岡 | 前頭3 | 加茂錦 | 加茂錦酒造 | 新潟 |
梵 | 加藤吉平商店 | 福井 | 前頭4 | 田酒 | 西田酒造店 | 青森 |
ちえびじん | 中野酒造 | 大分 | 前頭5 | 高千代 | 高千代酒造 | 新潟 |
笑四季 | 笑四季酒造 | 滋賀 | 前頭6 | 鳳凰美田 | 小林酒造 | 栃木 |
雨後の月 | 相原酒造 | 広島 | 前頭7 | 栄光冨士 | 冨士酒造 | 山形 |
義侠 | 山忠本家酒造 | 愛知 | 前頭8 | 山本 | 山本合名 | 秋田 |
五橋 | 酒井酒造 | 山口 | 前頭9 | あべ | 阿部酒造 | 新潟 |
羽根屋 | 富美菊酒造 | 富山 | 前頭10 | 大信州 | 大信州酒造 | 長野 |
游穂 | 御祖酒造 | 石川 | 前頭11 | 楯野川 | 楯の川酒造 | 山形 |
花の香 | 花の香酒造 | 熊本 | 前頭12 | 鼎 | 信州銘醸 | 長野 |
雁木 | 八百新酒造 | 山口 | 前頭13 | 総乃寒菊 | 寒菊銘醸 | 千葉 |
月山 | 吉田酒造 | 島根 | 前頭14 | 陸奥八仙 | 八戸酒造 | 青森 |
宗玄 | 宗玄酒造 | 石川 | 前頭15 | 雪の茅舎 | 齋彌酒造店 | 秋田 |
龍力 | 本田商店 | 兵庫 | 前頭16 | 村祐 | 村祐酒造 | 新潟 |
まとめ
いやー、悩みに悩んだ今年の番付編成。 これも、初飲みの多さが原因。 さらには、新しい造りのお酒がそれだけ多く台頭していることの裏返しでもあります。
尚、レビュー時の評価は単独個有酒のものです。 銘酒番付は酒蔵代表酒や全体での相対評価となっていますので、参考程度にお願いします。
また繰返しになりますが、あくまでトラマサが呑んだお酒で家のみ可能な範囲のお酒に限定していますこと、ご理解を賜ります。
今年未掲出のレビューも、次醸造年度の新酒を頂きながら書き上げていきたいと思いますので、これからも宜しくお願いします。