日本酒フアンの皆さん、こんにちわ!
新型コロナの猛威も収まり、日本酒造りもようやく復活してきた様子ですが、今度は猛暑で酒米の出来が良くない昨夏でした。
そんな現状が酒造りにどう影響したのか心配でしたが、どっこい酒蔵さんは磨き抜かれた技術力で酒造りされています。
さて気が付けばもう青葉の季節、恒例のトラマサの『日本酒番付・巡業レポート』を作成してみました。
R5BY1H(冬春)巡業の総括
R5BY1H(冬春)で呑んだ日本酒は全部で63本、初飲みは6本
月日が経つのは早いもので、当ブログを立ち上げたのが2020年5月でしたからもう4年になります。
2年おきの『日本酒銘酒番付』でお酒の評価格付。 そして半年ごとの『日本酒番付巡業レポート』では、新規から既存のお酒飲みでの評価をしてきました。
そして、トラマサの家飲みも少し変化してきました。 それは、日本酒イベントや近隣の酒店のイベントでの試飲を増やしていることです。
一方で家呑みは、上期2023年11月から2024年4月までに飲んだお酒は全部で63本。
一年前は66本、半年前は59本。サイズ的には4合瓶が増えてきてますので、ほんの少し減ったでしょうか?
例によって、黄色マーカーは銘柄違い(酒米違い)、青色マーカーは全くの初飲みです。
年月 | 酒名(県名) |
2023/11(11) | 一念不動(愛知)ん(青森)飛鸞(長崎)シンツチダ(群馬)わかむすめ(山口)みむろ杉(奈良)浦里(茨城)風の森(奈良)新政(秋田)醸し人九平治(三重)鳴門鯛(徳島) |
2023/12(13) | 冬ひぐま(北海道)美丈夫(高知)天領盃(新潟)七賢(山梨)李白(島根)鍋島(佐賀)彩來(埼玉)オーシャン99(千葉)黒龍(福井)天美(山口)あべ(新潟)くどき上手(山形)にいだしぜんしゅ(福島) |
2024/1 (10) | 賀茂金秀(広島)ARANAMI(新潟)Ohmine(山口)たかちよ(新潟)十四代(山形)宮寒梅(宮城)田酒(青森)雪かすみ(福島)風の森(奈良)北秋田(秋田) |
2024/2 (8) | 中島屋(山口)十石(京都)オーシャン99(千葉)十勝(北海道)土田生酛(群馬)真壁(茨城)七本鎗(滋賀)みむろ杉菩提酛(奈良) |
2024/3 (10) | 田酒(青森)醸し人九平治(愛知)雅楽代(新潟)花さくら(福島)鍋島(佐賀)たかちよ(新潟)Hizirizum(群馬)作(三重)若波(福岡)笑四季(滋賀) |
2024/4 (11) | 七本鎗(滋賀)風の森(奈良)浦里(茨城)楽器政宗(福島)雅楽代(新潟)大信州(長野)キタノニシキ(北海道)月山(島根)あたごのまつ(宮城)オーシャン99(千葉)白露垂珠(山形) |
初呑みでは『彩來』『Hizirizm』が素晴らしい
最近は以前に比べて初飲みは少なくなり、既存の定番酒が多くなりました。 でも、シリーズ違いや酒米違いが多くなっています。
さて最近の日本酒トレンドは、『フルーティー&ジューシー』。 甘酸っぱくて、シュワッとするフレッシュさがあり、しかも低アル・・・
一方で、低精白やクラシックな生酛造り、長期熟成など多様な酒造りに挑む動きもあります。
そして若い世代が作り出す、日本酒にフルーツやハーブや野菜などの副原料を加えて発酵させた『クラフトサケ』が人気となっています。
ワイン文化圏の外国のかたは酸味を好む傾向もあり、『SAKEPARK』では、クラフトサケが大人気でしたね。
さて、今回の初呑みの注目銘柄は『彩來』と『Hizirizm』です。
『彩來』は、元金融マンの若き蔵元が立ちあげたブランド。 フルーティーでやさしい甘みの後に酸味があって、すこし辛口にキレます。
そして、群馬県では唯一渡舟を使用した『Hizirizm渡舟』は、『攻め』部分を直詰めしたお酒。 程よい酸と心地よいガス感が爽快でした。
未格付けのお酒『雅楽代』『川中島』『土田生酛』『Ohmine』も素晴らしい!
しばらく飲んでいなくて、あっという間に旨くなったお酒が『雅楽代』や地元酒『天領盃』です。
またニューフェイス同様に、女性杜氏さんも頑張っておられます。 長野の地元酒『川中島』もいいですね。
下剋上あり、まさに時は『日本酒戦国時代』ですね!
都心のお店に並ぶことがすくない銘柄でも、地方には素晴らしい酒がたくさんあると思います。
名水の地で醸す『シンツチダ・土田生酛』や、『Ohmine/2粒』もいい味していました。 いい仕事されてますね!
日本酒銘酒番付・上位陣、初飲み・下位陣の個別レビュー
磨きがかかってきた酒質の三役・上位陣、だんだん入手困難に
さて、今回もトラマサの『日本酒銘酒番付』の上位から、巡業飲みの評価をしていきましょう。
上位陣は、安定の旨さで健在でした。 そんな中で1日違いで入手できなかったのが『ソガペールエフィス』。 毎日お酒屋さんに電話するしかありません。
『新政』なんかは、居酒屋専用銘柄となってしまったのでしょうか? トラマサが通う有名地酒店ではもう店頭に並ばず、抽選もありません。
前頭の元気のいい注目銘柄はこれ!『田酒』『あべ』『みむろ杉』『わかむすめ』
さて大相撲春場所は、尊富士が見事110年ぶりの新入幕優勝を果たしました!
日本酒の世界でも、最近はスピード出世を果たすお酒もあり目が離せませんね。
さて今回も家呑みに加えて、『SAKEPARK』や『旬のお酒試せるDAY』に出没し新たな銘柄探しに出かけました、と言いたいところですが相変わらずの定番追っかけでした。
さあ、それでは前頭から元気のいいお酒を紹介しましょう。
最近ますます入手が難しくなった『花陽浴』ですが、リストにはありませんが『春の銘酒呑み比べ』で連休明けに飲みました。
西の芳醇無垢のお酒では、同じく飲み比べした山口の『わかむすめ』がいいですね。 お酒の評価は上記記事をくぐってください。
そして、最近新しくできたお酒のコンテスト『酒屋大賞2023』ですが、上位入賞を果たした『みむろ杉』『あべ』『歌雅代』もいいですね。
それから、古豪ここにありで『田酒』の味わいが進化してますね。
まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか?
本当にこれだけ飲んでいるのですから、もっと詳しくレポートしなければいけないのですが、長くなりすぎてしまいます。
酒蔵さんの技術力の高さ、努力には只々敬意を表するばかりです。 今日本酒は、最高にうまい時を迎えていますね。
昨今の『限界集落』のニュースに触れるにつけ、地域の働き口減少、耕作放棄地の増加、害獣被害の増加、商店・スーパー、医療機関や公共交通の閉店・閉業など、地方は衰退化の一途です。
酒造業は農業の一部であり農地の維持保全を通じて、都市部への食品供給だけでなく温暖化や環境維持にも、重要な役割を担っています。
ところで、1902年に国の税収の42%を占めた酒税も大きく減り、令和6年度予算ではわずか1%にしか過ぎません。
せめて日本酒・焼酎だけでも地方の農業経済や生活基盤を維持するために無税とし、そのコストで農業を維持し人材を呼び込む政策を推進すべきではないでしょうか。
このままでは人口が9500万人となる2050年には、お米も日本酒も作る人が半減してしまうかと、大げさでなく考えています。
チョット愚痴っぽくなりましたが、漸く田んぼにも苗が植えられ、タプタプの水でお米はすくすく育つのでしょうか。
いよいよ夏酒ですね。 引き続きトラマサの『日本酒探訪』をよろしくです!