日本酒ファンの皆さんこんにちわ!
さて今回は、先日渋谷のMIYASHITA PARKで行われた『SAKE PARK2杯』の日本酒イベントを紹介します。
『SAKE PARK』は23年4月に始まった新しいイベントで、今回は2回目の開催。 実はトラマサお気に入りのイベントなんです。
さて、その内容はどんな感じだったのでしょうか? 早速レポート開始でーす!
『SAKE PARK』とはどんなイベントなの?
今回参加は全国から日本酒26蔵にクラフトサケは5蔵と、幅広い参加で大盛り上がり
このイベントの前進は、2019年まで国連大学前で開催していたファーマーズマーケットでの『AOYAMA SAKE FLEA』。
そして新たな運営メンバーを迎えて、より世界への発信に目を向けたスタイリッシュなイベントとしてリニューアルされたのです。
今年4月に26蔵参加で行われた初イベントは初日はあいにくの天気でしたが、2日間で1万3千人の参加がありました。
2回目の今回は計31蔵で、今を時めく若手醸造家が醸すプロトタイプあり、ベテラン杜氏の革新酒ありのまさにテンコ盛り。
そして、フルーツやハーブなどを使ったクラフトサケからは5蔵の参加。 女性や外国の方が列をなしていました。
MIYASHITA PARKは、公園・商業施設・ホテルが一体となった複合立体都市公園
渋谷区立の宮下公園と言えば、かっては1階が駐車場で2階が公園という構造。 時代遅れの古い街の公園が、立体都市公園制度で2020年に再生されています。
そんな構造だったせいか、実はそこに暮らしていたホームレスの人が強制撤去させられた暗い過去もあります。
今は、地下1階が駐車場。地上1〜3階の商業フロアでは約90店舗のテナントが揃い、屋上にはイベントも行える芝生ひろばが広がっています。
『渋谷らしいあたらしい刺激や話題』、そして緑に囲まれ自由な時間を過ごせる公園で『快適さや居心地のよさ』が新施設のコンセプトなんだとか。
渋谷は、かってガン黒女子高生を池袋に。そして今ハロウィン族も追い出しにかかり、チョットお高くなっているかな? 昔は立呑み屋で一杯が楽しかったんだけど・・・
そんな渋谷の新たなランドマークで、そこに集う人々にもっとお酒のことを知ってもらい、日本が誇る酒文化を世界中へ広めていきたいそうです。
SAKE PARKのコンセプトは、様々なジャンルを超えて新しい側面を引きだすこと
これまでのイベントと異なるのは、音楽やファッション、芸術品など多様なカルチャーも取り入れた新たな切り口から日本酒文化を世界へ広めることを目的としています。
そして、様々なジャンルの方たちとコミュケしながらイベントを作り、新しい世代や海外に向けて日本酒の魅力を発信していきたいそうです。
つまり、単なる日本酒好き(固定客)のためだけでなく、新規顧客の開拓ってことのようですね。
チケットはマクアケでネット購入、早割もあり
ところでチケット購入ですが、アタラシイモノや体験購入を手掛けるマクアケからとなります。 もちろん入退場自由で当日販売もありますので、フラっと立ち寄ることも可能です。
時間帯も2日間にわたって12:00~19:00までなので、時間に縛られることはありません。
お試しで少量の利き酒ならば、当日購入がいいかもしれませんね。
ちなみに事前購入は、スターターセット(升+チケット12枚)で3360円からあります。 1杯(50ml)チケット2枚ならば、6杯は飲めますね!
全国的イベントとしては、『若手の夜明け』や『CRAFT SAKE WEEK』、そして『日本酒フェア』が有名。 この『SAKE PARK』は参加蔵がハズレ無しで最先端のお酒がある。自由に動き回れて当日券もありで、散歩感覚のイベント仕様がルーズでイイかな!
『SAKE PARK』は、トップランナーあり実力蔵ありのまさに利き酒イベント!
2023/4 初回開催のお気に入りは『シンツチダ』『あべ』
さて、初回開催の参加蔵を紹介しておきます。
ジャンル/地域 | 参加蔵・酒銘 |
日本酒/北海道・東北 | 上川大雪、陸奥八仙、南部美人、乾坤一、山の井、にいだしぜんしゅ |
〃/関東・甲信越 | 月ノ井、土田、せんきん、若駒、五人娘、いずみ橋、天領盃、あべ、真澄 |
〃/中部・北陸・近畿 | 手取川、龍力、松の司、秋鹿、紀土、酒屋八兵衛 |
〃/四国 | 酔鯨 |
クラフトサケ | 稲とアガベ、ぷくぷく、リブロム |
ナント出かけた4/8は2時過ぎから雨。 普段は、開放的な都市空間で、リッチな酒タイムとなるのですが、屋根なしなので雨をしのぐ場所がありませんでした。
おつまみを置く場所にも苦労し、漸く探した場所がエレベータの軒先。 呑兵衛が集まってきます。
さて、一番のお気に入りは『シン・ツチダ』。 やわらかな熟成の酸味がいいですね。 シブ地下で求めた『煮込み大根』や『筍』が味を引き立てます。
次点は、ライスワインを標榜する『あべ・レグラス』。 最近酒質が上がっていますね。
そしてワインのような『せんきん』と『にいだしぜんしゅ』、旨味が研ぎ澄まされた『手取川』『陸奥八仙』、バランスのいい『上川大雪』が印象的でした。
2023/11 2回目開催のお気に入りは『風の森』『浦里』『飛覧』
そして今回は、伝統のある酒蔵さんら12蔵も新規参加で、超有名酒蔵さんが持ち寄る稀少なお酒が楽しめるイベントとなりました。
また少し趣向を変えて、階下のセミナールームで日本酒講座や、にいだしぜんしゅと飲食店とのコラボ企画も開催されていました。
ジャンル/地域 | 参加蔵・酒銘 |
日本酒/北海道・東北 | 上川大雪、陸奥八仙、田酒、赤武、乾坤一、山の井、にいだしぜんしゅ |
〃/関東・甲信越 | 月ノ井、浦里、土田、せんきん、若駒、いずみ橋、真澄、あべ |
〃/中部・北陸・近畿 | 羽根屋、手取川、作、秋鹿、播州一献、風の森、剣菱、神蔵、紀土 |
〃/中国、九州 | 富久長、飛覧 |
クラフトサケ | 稲とアガベ、ぷくぷく、ハッカバ、リブロム、 |
チケットは20枚を事前購入。 目移りしてしまいそうですが、どうしてもお気に入りを飲み比べてしまいます。
おつまみは、例によってシブ地下で『豚角煮大根』を購入。 そしてキッチンカーからチケット4枚で焼き鳥を購入しました。
さあ、まずは『上川大雪』から突入です! 変わらない瑞々しい味わい、そして抜群のバランス感です。
続いては、お目当ての『浦里』。 イケメン蔵元さんが押す『生酛』をセレクト、とても柔らかい酸味が堪りません。
もう一人注目の若手杜氏、『飛鸞』を醸す森雄太郎さん。 今回セレクトした『プロトタイプ』は、生酛造りでとてもいい味わいです。
さて元祖イケメン杜氏の『手取川』を醸す吉田泰之蔵元杜氏。 山廃仕込みのナチュラルな優しい味わいは、ますます磨きがかかってきています。
最後に攻めたのは、柔らかい酸味の古酒『シンツチダ』。 そして、青森の酒米・古城錦で醸した『田酒』のみずみずしい深化の味わいは、共に素晴らしかったです。
さて今回の一番のお気に入り『風の森』を最後に紹介します。 首都圏での入手がなかなか困難なお酒ですが、本当に様々な味わいを見せてくれます。
今回チョイスしたのは、『風の森試験醸造酒』で秋津穂90%精米。 その挑戦的な味は、深ーいワインのような複雑な味でとても印象的でした。
酒の味は飲まなければ判りません。 もっと飲みたかったのですが、肉離れした足を引きずっての千鳥足が心配なので、この辺りで引き揚げてきました。
まとめ
これまで多くの日本酒イベントに参加してきましたが、『SAKE PARK』はとても開放的でファッショナブルな感じのイベントでした。
渋谷という場所柄、外国の方や女性が多く見受けられ、少し緩く間口の広いアプローチはとてもいいですね。
また参加蔵も、今回は西からも多くお見えになってとてもよかったですね。 時期的に厳しいですが、女性杜氏の多い山口あたりからも参加して欲しいトコロです。
それから、クラフトサケ(その他醸造酒)は女性や外国の人に好まれているのに驚きました。 これからに期待を抱かせてくれます。
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。 今回も最後までお読みいただき有難うございます。