日本酒ファン、酒旅ファンの皆様こんにちは!
今回の酒旅は、40年ぶりの大学時代の友達に会いに高知へ向かいました。 そして2日目は高知から四万十を抜けて、松山へ向かいます。
今日のメインは雄大な景色が広がる南四国の風景と、おいしい愛媛の酒とグルメです。
春の四国旅2日目:四万十川の碧はどこまでも蒼い!
四万十川の旅ルートは中流域と下流域の2通りがある
さて今日の旅ルートですが、一人旅なので基本は列車・バスの公共交通。 あとはレンタル自転車としました。
レンタカーでもいいのですが、雄大な自然を感じるには自転車・徒歩がいいかなと思いルートを選択しました。
切符は、JR四国の片道切符『しまんと・宇和海フリー切符』を使用。 5040円で、高知から松山まで特急利用できます。*駅レンタカーSクラスが1日3000円の特典あり。
フリー区間の窪川ー中村-宇和島間のJR、くろしお線、宇和島自動車(バス)の利用ができます。 とてもお得な切符ですね!
駅レンタカーの価格は魅力的❣ 途中で出会ったご夫婦はレンタカーで来たようだけど、列車・自転車に乗りたかったそうだよ。 宿毛・足摺岬へむかうならばレンタカー一択!
悩んだのが予土線の列車、1両編成ですがトイレがありません。 でも時間表をよく調べますと、途中の土佐大正、江川崎で15分~20分の停車時間があります。
あとは、沈下橋を巡る時間とルートですね。 サイクルターミナルは、土佐大正駅、江川崎駅(徒歩10分の道の駅)と中村駅にあります。
結果選んだルートは中流域を予土線で、そして江川崎からの下流域は電動サイクルで行くことにしました!
予土線への分岐駅窪川で37番札所岩本寺を参拝
さて高知では飲み過ぎたでしょうか? 高知城の朝の散歩も考えていたのですが、やはり旧友との時間は大事です。
佐川は土佐湾からは離れた山間の盆地。 黒鉄ヒロシさんの実家『司牡丹』がある白壁の街並みに湯けむりが見えましたよ。
そして湾口に開けた須崎をすぎると列車は再び山側へ高度をあげて、予土線との分岐駅『窪川駅』に到着します。
宇和島方面の予土線ダイヤは、1日に4本しかありません。 3、4時間の間隔で最終が17時40分ですから、乗り遅れたら大変です。
窪川では、数少ない名所四国霊場37番札所『岩本寺』へ徒歩10分で歩きます。 トイレ休憩しながらゆっくりと向かいます。
ここの本堂の天井は、全国から575枚の絵が寄贈され飾られています。 永平寺も立派ですけど、庶民的な味わいがあっていいですね。
50年前バスの添乗員アルバイトでお遍路さんに来たことがあるよ! その時は本堂もなかった。 ここから38番の足摺岬『金剛福寺』までは90キロと最長距離! ちょっと歩くにはしんど過ぎるね・・・
四万十川中流部を予土線で満喫する!
いよいよ列車が出発、意外や乗客は7人。 1日当たりのJR窪川駅利用者は約千人あるので、朝夕はもっと混んでいるのかな。
さて列車は家地川駅を過ぎると、四万十川に沿ってゆっくりと下っていきます。
途中の『土佐大正駅』で停車時間があるので、駅近辺を散策します。 駅前には案内所もあり、自転車で動けそうな感じです。
再び車中の人となり、蛇行する四万十川をトンネルで突き抜け多くの鉄橋を渡ります。
いよいよ沢山の沈下橋が登場し、川幅も広くなってきました。 辺りは民家の姿も消えて、川の綺麗な水に心が洗われるようです。
まず『芽吹手沈下橋』、鉄道橋下の『第一・第二三島沈下橋』。 そして『半家橋』『長生橋』と続きます。
江川崎の手前の半家橋、長生橋あたりは川幅も広くて一段と碧が綺麗だね。 江川崎からレンタサイクルで往くのはこちらか、岩間橋方面かだね・・・
道の駅で電動自転車を借りて、いよいよ沈下橋を渡るよ!
予約していたりんりんサイクルのマウントバイクは、ちょっと錆びついてタイヤも古過ぎ。 なので少し高いけど電動自転車のほうをチョイスしました。
さあ手続きで時間も押したので、早速出発!
国道441号線から県道8号線を下り赤鉄橋で休憩。 ここの眺めは最高ですね! 橋のたもとの食堂では『川エビ定食』や『うな丼』が人気だとか。
赤鉄橋を渡り15分位で到着したのが、インスタ映え一番の『岩間沈下橋』。 ゆったりした流れに広い川原が広がっています。
もう橋の真ん中に佇むと、何も聞こえるのはなし! とても心が落ち着くね。 ゆーったりとした時間が過ぎてゆくね・・・
南宇和のミカン畑や大洲城を眺めながらいざ松山へ
写真を撮りゆったりしていて、時間が押してしまいました。 道の駅に戻り、自転車を返却し昼食に『四万十牛カルビ丼』を買って、残りの予土線に乗り込みます。
宇和島方面は、峡谷はなくて田んぼも広がっています。 列車はやがて宇和島駅に到着。 急いで松山行特急『宇和海』に乗り換えです。
列車は途中段々畑の蜜柑山や宇和海沿いを縫いながら港町の八幡浜、城下町の大洲を抜けます。
そして歌舞伎座のある内子を過ぎれば、いよいよ松山駅に滑り込みます。
松山の夜は『さかな工房丸万』で、蒸し蠣と鯛めしで愛媛の名酒をいただく
『春や昔十五万石の城下かな』子規の句碑を後にして、今夜の目的地2017年大晦日放送の孤独のグルメで紹介された『さかな工房丸万』に向かいます。
予約客で満杯のカウンターに座れば、まず予約していた刺盛りからスタートです。 目の前にはおいしそうなお魚さんたちで一杯です。
こんなお店の設えはまさに魚屋さん! 居酒屋で見るのは初めてではないでしょうか?
このお店には料理のメニューはなくて、お魚を選んで調理方法を店主と相談します。 これで間違いなく一番おいしいお魚がいただけます。
おっと、お酒でしたね! こちらはちゃんと『愛媛』と『全国』の名酒メニューが準備してあります。
まずは敬意を払って南予の辛口酒『一刀両断』と『太刀魚』を注文! 大物『太刀魚』の太いところを焼きにしてもらいます。
お通しと刺し盛りでも結構お酒が進みますが、2杯目は味のある八幡浜の『川亀』と、肴は蠣を蒸し焼きにしてもらいます。
ところで先程から右と左のお客さん同士で話すものですから、こちらも参戦です。 聞けば東京から移住したカップルさんは、南予で潜りのインストラクター?
TVにもよく出ているのか、松山のお客さんもご存じの様子。 まずはジモティー歓迎で移住成功かな!
おっと、酒もなくなりましたので今度は全国から会津の『一生青春』と最後の締めで『鯛めし』をお願いします。
ところでなぜ一生青春なのか? 答えは店の壁にありました! 『松山商業甲子園優勝の寄せ書き』と『舟木一夫』さんの写真を発見?
店のご主人は、松山商業の出身みたいだね。 そういえば、このお店の近くの川土手の公園迄、よく彼女を送ってきてたの思い出した。 青春は、儚くも密か・・・
50年ぶりの松山の夜は、ようやく春の兆しがあるのでしょうか。 雪ではなくて小雨が道を濡らしていました。
3日目は春の四国旅3で紹介します。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。