日本酒ファン、酒旅ファンの皆様こんにちは!
今回の酒旅は、40年ぶりの大学時代の友達に会いに高知へ向かいました。
高知と言えば、鰹のたたきとお酒。 そして日本一の清流といわれる四万十川をへて、松山でこれまた愛媛のお酒とお魚をいただきましたよ。
もちろん、トラマサの酒旅はいつもながらのテンコ盛り。 慌ただしいながらも、2泊3日の四国横断の酒旅を紹介します。
1日目:鳴門の渦潮と世界の名画を観賞!そして夜は高知の名酒と鰹のたたき
徳島への旅ルートは、鳴門鯛の酒蔵訪問か渦潮かで悩んだけど・・・
さて、いつもの旅の始まりは朝イチの飛行機で、徳島入り。 かねてから訪問したかった『大塚国際美術館』を目指します。
さて、旅のルートですが大塚美術館は1000点もの展示があり、ゆっくり見ていますと3時間以上はかかりそうです。
そして今日の最大目的は高知の友人と会うこと。 美術館は写真OKなので観賞は後からゆっくりすることにして、速足での見学としました。
実は、大塚美術館のあとに徳島の名酒『鳴門鯛』を醸す『松浦酒造』さんを訪問しようか悩んでいたのです。
でも、美術館の見学に時間をとられそうなので、代わりに『鳴門の渦潮』を入れることに。 なかなか六角さんのような酒旅とはいきませんね。
大塚国際美術館は、一生分の美術のお勉強ができる!
正面玄関のエスカレーターで入場し、B3フロアーにあるのが『システィーナホール』。 素晴らしい色彩と空気感に圧倒されます。
この階は『スクロヴェーニ礼拝堂壁画』や『ボンベイの秘儀の間』などの古代や中世のものが多く展示されていました。
入口で500円を払い音声ガイドを借りたのですが、ユックリ聞いていると時間がどんどん経過します。
さて、B2に移動しましょう。 この階は、ルネサンスとバロックです。
ルネサンスを代表する名画のレオナルド・ダビンチの『最後の晩餐』や『モナ・リザ』、ボッティ・チェリの『ヴィーナスの誕生』。
バロックでは、フェルメールの『真珠の首飾りの少女』やレンブラントの『夜警』など、昔美術館で行列で見たことが思い出されます。
もう大忙しです。 B1にやってきました。 各フロアーには有名絵画を見逃さないように案内掲示があり大助かりです。 もう、音声ガイドは放棄!
この階は、主に近代の展示です。 ターナー、ミレー、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ムンクなど330点があり、一番時間がかかります。
多くて紹介しきれないので、トラマサの好きなマネの『フォリー・ベルジェールのバー』、モネの『日傘をさす女』。 印象派が多いですね。
そしてセザンヌの『松の木のあるサント・ビクトワール山』、そしてゴッホの『ローヌ川の星月夜』や『ひまわり』。
正味1時間30分では、到底足りません。 ツアーの皆さんでも2時間は見ているでしょう。
最後は足が痛くなりました。
礼拝堂壁画などはスケール感があっていいけど、絵画は本物の筆のタッチ感が物足りないかな・・・ でも、学校の教科書に出ていた絵が全部見れてよかった!
四国新幹線は鳴門の渦潮に飲み込まれたのか? 自転車専用道路の計画も
さあ、鳴門の渦潮を目指して再びバスに乗り、10分ほどで大鳴門橋へ向かいます。 歩くともっと時間がかかりそうです。
バスを降りて坂をすこし登るともう記念館。さらにすすんで、うず潮の道へ。ちょうど干潮時間に入ったので、大きな渦潮が期待できそう!
鳴門海峡の潮流は『世界三大潮』の一つと言われ、時速20キロにもなるそうです。 日本一の潮流に生きる魚がおいしい理由がよくわかりました。
大鳴門橋は海面から45メートルあるそうですが、もう足がすくんでしまいます。 下を見ないで前をまっすぐみて歩きますよー。
遊歩道は道路下の鉄道用の敷設構造を利用して作られています。 一方の明石海峡大橋は鉄道橋ではないので、もう鉄道は通らないのでしょう。
でもサイクルツーリズムの深化により、自転車専用道の利用が計画されています。 しまなみ海道のように、観光資源としてもっと輝いて欲しいですね。
やッ、遊覧船がやってきましたよ。 飲み込まれないよう踏ん張っています。 すごい迫力です。
大鳴門橋には、展望台や観光船などがあって、光り輝く海の景色が眺められます。 もちろん、おいしい海鮮料理もあります。
海峡近辺では、香川に向けた海岸沿いに活魚料理のお店もたくさんあるので楽しめますよ!
時間のある方は、『鳴門鯛』を醸す松浦酒造によってみるのもいいね。 シニアの方なら、四国88か所一番札所『霊山寺』もお勧め。 ともに駅近なので2時間みておけばいいかな。
おむすびのような讃岐の山から、一転急峻な峡谷を潜り抜ける
さて、トラマサはバスで鳴門駅に戻り、鳴門線、高徳線、予讃線、土讃線経由で高知を目指します。
高松駅でいったん下車。 つるつるっと『さぬきうどん』も考えたのですが、高知のお酒を優先して我慢です。
高松城跡へ向かいますが、黒松の並木がすごいですね。 ここ高松は全国有数の盆栽産地。 これまた寄っていると高知に到着できません。
後ろ髪をひかれながら、高松駅を出発。 車窓で優美な讃岐富士や丸亀城の高い石垣がよく見えました。
丸亀で特急に乗り換え、四国の背骨『大歩危峡』を横切って、高知に到着です。
高知の夜は鰹のたたきと辛口酒、締めのアサリらーめんのお味が沁みる!
藁焼き鰹の名店は予約が必須!
友人と待ち合わせたのはJR高知駅の改札。 お互い40年ぶりの再会なので風貌は大きく変わっています。
なので、年格好で目星をつけて『おーっ〇〇』と名前を連呼して再会を果たし、ホテルに荷物を置いて早速街へ繰り出します。
向かったのは藁焼き鰹の名店『明神丸』。 日曜の6時を回っていたのであいにく満席で、1時間半待ち。 支店も満席で近隣の『土佐市場』へ。
油断してたな、日曜日は意外と外飲みが多いのかな? ひろめ市場は観光客が多いと思って本店にしたのだけど残念! 清水サバがあったのに、食べそこなったよ~!!
高知のお酒は辛口が多いけど最近は綺麗な甘口系もある
まずは『美丈夫』で一杯。 品のいい綺麗な味わいでシャープな切れですね。
さて、高知に来たからには『鰹のたたき』。 たれと塩がありますが『塩』がお勧めですね。
今の時期は冷凍ものが多いそうですが、そこは高知。 豪快な調理で味を盛り上げてくれます。
つづいては友人に勧めらたお初の『瀧嵐本醸造生』、こちらは高知にしては旨辛な味でいけます。
そして気が付けば3杯目は、IWCゴールド受賞の『桂月』を飲んでいました。 標高500メートルの高地の水がいいのでしょうか、綺麗なやや甘なお味です。
おっと、肴の追加で珍しいウツボのから揚げを注文します。 食感はぷりぷり、とても淡泊ながら旨味があります。
2時間近くお互いの仕事の遍歴や裏話を話し込んでいると追い出されて、締めは『あさりラーメン』。 いい味してました。
40年ぶりの友人との再会に、おいしかった高知のお酒。 青春時代に帰ったようで、夢のような時間でした・・・
春の四国旅2へ続く・・・ 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。