2021暑い季節でも美味しく飲める日本酒、『夏酒』おすすめ10選

皆さん、こんにちは!

山は萌黄色からすっかり新緑に装いを変え、田圃は田植えの季節。 農醸一貫体制の酒蔵ならば、まずは日本酒造りの一歩となるのでしょうか。

一般的に冬の時期は『しぼりたて』、秋は熟成した旨酒の『ひやおろし』が酒の季節でしたが、今は暑い夏にも飲みやすくした日本酒が数多く販売されています。

でも注意して頂きたいのは、『しぼりたて』などと違う酒米や酵母により、低アルや高アルなどの仕様で造られています。 それにより普段の味わいが遠のき、あれってことがあります

そこで、暑い季節でも間違いのない夏酒を『フルーティな生酒』『低アル』『ロック割り原酒』『夏の旨辛』のジャンルで切り分けてみました。

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おすすめの夏酒一つ目は、『フルーティな生酒』系

先ずは『生酒』、フレッシュな香味は一定の貯蔵期間を経て、『しぼりたて』に比べて円やかさを醸し出してきています。

貯蔵の前に1度火入れしたものは『生貯』、出荷時に1度火入れしたものは『生詰』です。 双方フレッシュ感が保たれて酒質が安定、こちらこそ夏酒にピッタリでしょう。

佐久乃花 夏の直汲

生酒&直汲み由来のリンゴ系の華やかな香りが特徴で、フレッシュ感とピリピリした微炭酸を楽しめます。ラベルの裏張りは、裏の季節『夏』に飲んでいただくお酒という意味なんだとか。 過去の紹介記事はこちら

造り:純米吟醸生直汲み 酒米:ひとごこち 精米歩合 : 59% 酵母:長野酵母 日本酒度 :+1 酸度 :1.5 アル度 : 17度

楽器正宗 本醸造 生詰

柑橘系の爽やかな飲み口と余韻が特徴で、とても本醸造とおもえない上質な味わいです。モダン・ライトな味わいは暑い夏にピッタリです。 『本醸造 無濾過中取り』もおすすめです。 過去の紹介記事はこちら

造り:本醸造 無濾過生詰 酒米:夢の香 精米歩合 : 60%,70% 酵母:- 日本酒度 :+1.0 酸度 :1.4 アル度 : 16度

AKABU 純米夏霞

爽やかな香りにやさしい飲み口で、滓がからむと旨みと酸味が程よく広がります。 味わいはさらっとしていますが意外と輪郭がしっかりしています。  過去の紹介記事はこちら

造り:純米酒/火入 酒米:吟ぎんが 精米歩合 : 60% 酵母:岩手酵母 日本酒度 :±0 酸度 :1.5 アル度 : 15度

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おすすめの夏酒二つ目は、ワインのような『低アル』系

こちら『低アル(アルコール度の略)』は14度以下のもので、初心者や女性にも飲みやすいい仕様です。 でも、ビールのように飲みすぎると失敗しますので要注意です。

トラマサ
トラマサ

スッキリ飲むなら、低アル原酒で味わいがしっかりしているのがイイね。 10%を切ると物足りないので、13%位が丁度飲んでる感があっていいかな。

荷札酒 黄水仙槽場汲み

程よい吟醸香に、搾りたての爽やかな甘みと微発泡が喉をくすぐり、終いの切れ味はスッキリです。火入れで酒質を安定させ、無濾過原酒の味わいを残して後味を爽快にしています。

造り:純米大吟醸 無濾過原酒 瓶火入れ 酒米:雄町80% 精米:50% アル度 : 13%

いづみ橋 夏ヤゴ13

爽やかな香りでソフトな飲み口ながら、13度とはいえ酒の輪郭はしっかりとしています。 酸味と辛みがゆっくりと立ち上がり、侮れない低アル酒です。

造り:生酛純米 酒米:山田錦100% 精米歩合 : 65% 日本酒度 : -2 酸度 : 2.3 アル度 : 13%

おすすめの夏酒三つ目は、オンザロックで飲む『原酒』系

こちら『原酒』系は、『ガツンと旨い系』となります。 お肉料理などのスタミナたっぷりの料理と合わせたいお酒ですね。

アルコール度の高い原酒タイプは、オンザロックで好みの味わいを調整しながらグビッと行けますよ。

飲み方で注意していただきたいのが、透明なロックアイスを使うと溶けにくて味わいの変化が少なくなります。 ひと手間かけてつくってみてはどうでしょうか!

ロックアイスの作り方

①水を沸騰・冷ましてを2回繰り返し不純物をとばします。 ②大きめのタッパー500mlに入れてタオルを巻いて冷凍庫に入れます。 ③一晩寝かして取り出し、まだ凍っていない部分の水を穴をあけて出します。 ④ざる・ボールに入れてピックで割り、透明部分を取り出します。 白い部分は不純物なので、冷蔵庫の製氷機に戻しましょう。 ⑤透明部分をジップに入れて保存しておきましょう。

Ice Breaker

英国人杜氏フィリップ・ハーパー氏が醸す、真夏の『オンザロック専用日本酒』。 氷が融けるにしたがい、最後まで豊かな変化をみせる香りと風味が楽しめます。まさに座が和むお酒です。

造り:純米吟醸無濾過生原酒 酒米:五百万石、日本晴 精米歩合 :60,55% 日本酒度 : - 酸度 : - アル度 : 17~17.9度

まんさくの花 かち割りまんさく

旨辛口に仕立てられたアルコール度19%の原酒は、氷で割っても薄まることなく、美味しく飲み続けることが出来るとか。かき氷のラベルが夏らしくてイイですね。

造り:吟醸原酒 酒米:秋田酒こまち,ぎんさん 精米歩合 :60% 日本酒度 : +5.0 酸度 :1.8  アル度 :19度 発売:5月中旬

いつもの旨辛を維持した夏酒

さて、最後にブランドイメージはそのままに、暑い夏にも日本酒本来の旨みを感じさせてくれるお酒を紹介します。

やはり落ち着くのは旨辛スッキリタイプ。 貯蔵によって旨みが乗りつつあるので、暑さにばてた体を回復するスタミナ料理とよく合うのではないでしょうか。

梵 五百万石 純米大吟醸

2020世界酒蔵ランキング6位の蔵が醸す純米大吟醸。生酒のまま約一年間マイナス10度で氷温熟成され出荷前に1回火入れ。定番の『梵GOLD』は山田錦で甘口、こちらは五百万石のキリっとした透明感のある香り、深く滑らかな味は特筆ものです。

造り:純米大吟醸生貯 酒米:五百万石 精米歩合 : 50% 日本酒度 : - 酸度 : - アル度 : 15%

真澄 MIYASAKA 美山錦

酵母は7号酵母で香りは控えめも、旨み酸味のバランスがよくて飲みやすく、暑い夏の食中酒にピッタリです。 過去の紹介記事はこちら

造り:純米吟醸生 酒米:美山錦 精米歩合 : 55% 日本酒度 : - 酸度 : - アル度 : 16%

黒龍 夏しぼり

火入れながら、みずみずしい果実香が飲み手を心地よく刺激します。 味わいは旨辛口タイプで、しっかりとした旨味と後味のキレがあります。  過去の紹介記事はこちら

造り:純米吟醸/火入れ原酒 酒米:五百万石 精米歩合 : 55% 日本酒度 : +9.5 酸度 : - アル度 : 17%

まとめ

夏酒いかがでしたか? 実は、夏酒はプロモーション的に需要の落ちる夏場をカバーするために作り出されたタイプのお酒が多いのです。

注意して頂きたいのが新発売のお酒。 ワイン酵母とか発泡酒とか、ワインやシャンパンをイメージし過ぎています。 評価の定まったものを選びましょう

また、夏酒は冷やして飲むスタイルなので、甘目に仕上げる傾向だとか。 冷やすと味わいが締まってきますので、元々常温で辛口のお酒は超辛になってしまうのです。

ですから、夏酒選びは失敗しやすいのです。 無難なのは、いつもの定番酒か低アル酒を冷やして飲むのがいいかもしれません。

日本酒は日本酒らしく、辛口スッキリとか酸味の利いたお酒で、冷たいキュウリなますやスタミナがつく馬刺しとかで工夫して一杯やりたいものですね

コロナ収束の出口もいまだ見つからず、これからまだまだ荒波は大きくなるのでしょうか? 専ら家飲みで、コロナの波を乗り切りましょう。

それでは皆さん、今回はこれで失礼します。

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