皆さん、こんにちは!
山は萌黄色からすっかり新緑に装いを変え、田圃は田植えの季節。 農醸一貫体制の酒蔵ならば、まずは日本酒造りの一歩となるのでしょうか。
一般的に冬の時期は『しぼりたて』、秋は熟成した旨酒の『ひやおろし』が酒の季節でしたが、今は暑い夏にも飲みやすくした日本酒が数多く販売されています。
でも注意して頂きたいのは、『しぼりたて』などと違う酒米や酵母により、低アルや高アルなどの仕様で造られています。 それにより普段の味わいが遠のき、あれってことがあります。
そこで、暑い季節でも間違いのない夏酒を『フルーティな生酒』『低アル』『ロック割り原酒』『夏の旨辛』のジャンルで切り分けてみました。
おすすめの夏酒一つ目は、『フルーティな生酒』系
先ずは『生酒』、フレッシュな香味は一定の貯蔵期間を経て、『しぼりたて』に比べて円やかさを醸し出してきています。
貯蔵の前に1度火入れしたものは『生貯』、出荷時に1度火入れしたものは『生詰』です。 双方フレッシュ感が保たれて酒質が安定、こちらこそ夏酒にピッタリでしょう。
おすすめの夏酒二つ目は、ワインのような『低アル』系
こちら『低アル(アルコール度の略)』は14度以下のもので、初心者や女性にも飲みやすいい仕様です。 でも、ビールのように飲みすぎると失敗しますので要注意です。
スッキリ飲むなら、低アル原酒で味わいがしっかりしているのがイイね。 10%を切ると物足りないので、13%位が丁度飲んでる感があっていいかな。
おすすめの夏酒三つ目は、オンザロックで飲む『原酒』系
こちら『原酒』系は、『ガツンと旨い系』となります。 お肉料理などのスタミナたっぷりの料理と合わせたいお酒ですね。
アルコール度の高い原酒タイプは、オンザロックで好みの味わいを調整しながらグビッと行けますよ。
飲み方で注意していただきたいのが、透明なロックアイスを使うと溶けにくて味わいの変化が少なくなります。 ひと手間かけてつくってみてはどうでしょうか!
①水を沸騰・冷ましてを2回繰り返し不純物をとばします。 ②大きめのタッパー500mlに入れてタオルを巻いて冷凍庫に入れます。 ③一晩寝かして取り出し、まだ凍っていない部分の水を穴をあけて出します。 ④ざる・ボールに入れてピックで割り、透明部分を取り出します。 白い部分は不純物なので、冷蔵庫の製氷機に戻しましょう。 ⑤透明部分をジップに入れて保存しておきましょう。
いつもの旨辛を維持した夏酒
さて、最後にブランドイメージはそのままに、暑い夏にも日本酒本来の旨みを感じさせてくれるお酒を紹介します。
やはり落ち着くのは旨辛スッキリタイプ。 貯蔵によって旨みが乗りつつあるので、暑さにばてた体を回復するスタミナ料理とよく合うのではないでしょうか。
まとめ
夏酒いかがでしたか? 実は、夏酒はプロモーション的に需要の落ちる夏場をカバーするために作り出されたタイプのお酒が多いのです。
注意して頂きたいのが新発売のお酒。 ワイン酵母とか発泡酒とか、ワインやシャンパンをイメージし過ぎています。 評価の定まったものを選びましょう。
また、夏酒は冷やして飲むスタイルなので、甘目に仕上げる傾向だとか。 冷やすと味わいが締まってきますので、元々常温で辛口のお酒は超辛になってしまうのです。
ですから、夏酒選びは失敗しやすいのです。 無難なのは、いつもの定番酒か低アル酒を冷やして飲むのがいいかもしれません。
日本酒は日本酒らしく、辛口スッキリとか酸味の利いたお酒で、冷たいキュウリなますやスタミナがつく馬刺しとかで工夫して一杯やりたいものですね!
コロナ収束の出口もいまだ見つからず、これからまだまだ荒波は大きくなるのでしょうか? 専ら家飲みで、コロナの波を乗り切りましょう。
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。