日本酒ファンの皆さん、こんばんわ!
今日はようやくテニスコートが使えるようになり、5時間近くテニスをしてきました。
さて、今回は北陸福井は曹洞宗の大本山、永平寺の近くで醸された『黒龍 春しぼり』をご紹介します。
新シリーズ投入とあいなって呑む『黒龍 春しぼり 吟醸原酒』ですが、どんな香りとボディーで迫ってくるのでしょうか?
『黒龍 春しぼり』はフレッシュ感のある爽やかな味わい!
《原料米》福井県大野産五百万石
《精米歩合》55%
《日本酒度》+5.5
《酸度》表示なし
《アルコール度》18度
《お値段》1800ml 3080円(税込)
※2回火入れ
特長1 九頭竜川の柔らかな伏流水と選び抜かれた上質の米で醸す
霊峰白山山系の名水が湧き出るところに黒龍酒蔵は立地。 『黒龍』は軽く軟らかくしなやかな口当たりの九頭竜川の伏流水が使用されています。
ちなみに『黒龍』とは、九頭竜川の古称だそうです。
黒龍酒造で醸される酒は、兵庫県東条産の山田錦、福井県大野産の五百万石等と、すべて酒造好適米を使用。 選び抜かれた上質の米だけを丁寧に磨き上げて醸されています。
銘酒の条件は、米、水、酵母。 そして仕込みかあ。
特長2 『黒龍』はやや辛口タイプの酒質でキレの良いお酒
『黒龍 春しぼり』を開栓しますとまず透き通った立ち香がします。 次に口に含みますとほのかにニガ味が感じられますね。
これは、よく飲む『黒龍 垂れ口(生原酒)』と共通してます。
しかし、こちらは吟醸火入れなのでやや辛みがあり、落ち着いた旨みが感じられます。 軽やかなのど越しで、黒龍らしい品のいいキリッとした綺麗な酒に仕上がっています。
地元産五百万石の丁寧な仕込みと九頭竜の軟水が、バランスのいい淡麗辛口に仕上げているのでしょう。
2日目も、とても香り高く透明で爽やかな印象です。 酵母は蔵付きのようですが、数十種の保存酵母から選ばれているそうで、それぞれの黒龍の香りを華やかに演出しています。
『黒龍ひやおろし』は、こちらの記事で紹介しています。
『黒龍 春しぼり』と今夜の肴
福井といえば、越前カニ。 東尋坊へ旅行したさいのお酒は、当然黒龍でした。 さすがに甲羅酒にするにはもったいないのですが・・・
今夜のお肴は、『若鶏もものオイル焼き』と『ホタルイカの沖漬け』です。
スッキリしたやや辛口のお酒なので、どんな料理にも合うのではないでしょうか。
黒龍酒造の紹介とまとめ
『黒龍酒造』さんは1975年に糖類無添加宣言をし、「黒龍 大吟醸 龍」を発売。 そして、いち早く大吟醸酒の市販化に成功しました。
また燗専用の大吟醸酒「九頭龍 大吟醸」を発売するなど、業界の先駆け的商品を世に送り出しています。
さらに、低アルコールの甘口酒「貴醸酒」による幅広い日本酒の飲み方の提案など、新たな日本酒文化の創造にも取り組まれています。
黒龍酒造さんの主要商品ラインは、製法や酒米にこだわった高級酒『黒龍』と、ふくよかな米の味が特徴で家呑み向けの『九頭竜』となっています。 勿論幻の高級酒も沢山ありますが・・・
また最近は、酒質変化を少なくするために飲みきりサイズや冷蔵庫での保管性の観点などから、4合瓶も多くなっています。
一方生産設備では、クリーンルームを備えた瓶詰めラインを導入。 1,200平方メートルを越える冷蔵設備を備え、低温管理が徹底されています。
この福井の銘醸地にはかって17もの酒蔵があったそうですが、今は2蔵。 創業200年を超える酒蔵としての命題は、まさに時代に流されない美味しい日本酒を造ることに相違ありません。
例年、お正月に『黒龍 垂れ口』を飲みます。 うすにごり原酒生で、清々しい香りと後味の心地いい旨みが印象的で、これで私は黒龍の虜となりました。
このお酒もコスパがよく家呑みには最強なのですが、季節品なのですぐ売り切れ。 次の夏しぼりに期待するしかないですね。
それでは、皆さん今夜はこの辺で失礼します。