こんばんわ! トラマサと申します。
「巣ごもり」「リモートワーク」の新しい生活スタイルが始まった今、私に何ができるかと考えたとき、若い世代をサポートしながらの「孫の子守」と、社会との繋がりを持ち続けるための「ブログ」でした。
私はブログは超初心者ですが、日本酒や旅は大ベテランです。 インフラ準備や情報収集に戸惑いながらも、少し時間がかかってしまいましたが、まずは漕ぎ出しです。
第1段は、夜の街に繰り出せない皆さんに日本酒レビューシリーズを立ち上げ、順次紹介していきたいと思います。
勿論この日本酒レビューシリーズは、家飲みなので気楽に手が出せる3千円前後のお酒を紹介します。
そこで、まずは肩慣らしに勝手知ったる山形の『くどき上手酒未来』を紹介します。
山形の庄内『くどき上手 酒未来』は、華やかな香りと滑らかなキレが楽しめる
【くどき上手】純米吟醸 生詰
《原料米》酒未来100%
《精白歩合》50%
《酵母》小川10号
《日本酒度》+1
《酸度》1.2
《アルコール度》17.4度
《お値段》¥2970(税込)
《酒蔵》亀の井酒造株式会社
特長1 酒米:酒未来は、十四代の高木酒造が開発した酒造好適米
この『くどき上手』の酒米『酒未来』は、高木酒造の第14代目社長辰五郎氏により、18年の歳月をかけて開発された新しい酒造好適米です。
父系に長野県の美山錦、母系に山田錦の系統の山酒4号で掛け合わされています。 他にも、父系と母系を逆にした「龍の落とし子」、そして「羽州誉」も開発されていますね。
酒米の開発は、それこそ農業試験場などの研究機関が行っている領域ですが、先人的というよりも、もはや超人的と言っていいのではないでしょうか。
なぜならさらに驚くことに、新進気鋭の醸造家の皆さんに、惜しげもなくこの希少な酒米が提供されていることです。
酒未来を使用した銘柄は、同郷の「くどき上手」「山形正宗」「榮光冨士」をはじめ、「花邑」「一白水成」「南部美人」「写楽」「惣邑」「天青」「而今」「東洋美人」「宝剣」「三井の寿」など20蔵以上で、今世を風靡する銘柄で醸されています。
この『酒未来』という酒米こそは、蔵人にとってエキサイティングでチャレンジングな酒米なのかもしれませんね。
特長2 『くどき上手 酒未来』の酒質は、華やかな吟醸香と艶のあるしっかりとした旨味
名水の地に名酒あり。 亀の井酒造は名峰出羽三山は羽黒山の麓に位置し、清らかな超軟水から生まれる『くどき上手 酒未来』の酒質は、素晴らしいの一言です。
私は利き酒師ではないので、果実に例えての表現は自信がないので控えますが、開栓しますと華やかな吟醸香が辺りの空気を鎮めます。 連夜の家のみ酒の中でも、香りは秀逸です。
『くどき上手 酒未来』の味わいは艶のあるしっかりとした旨味があります。 この辺りは、やわらかい味を醸し出す小川酵母の特徴なのか、亀の井の超軟水の味なのかと、勝手に想像しています。
日本酒度は+1ですので、「辛口純吟」や「ばくれん」などに比べて、そんなに辛さは感じません。
肴を含みながら3口目くらい空気に触れ温まってきたのでしょうか、旨みと少し辛みが感じられます。 喉ごしはさらりとしており、最後スルリと綺麗に収斂していきました。
『くどき上手 酒未来』と今夜の肴と料理
『くどき上手 酒未来』と今宵合わせた肴は、山形では春によく食べられる「うぐい」です。 シャキシャキとした触感は独特ですね。 苦味はなく、ほんの少しお醤油をかけて頂きました。
「うぐい」は近くの山形テナントショップで、購入しましたよ。
『くどき上手 酒未来』はスッキリとした飲み口ですので、どんな料理にも合うと思います。 でも、繊細な香りと艶やかな味わいを活かすなら、今の季節ですとウドやコシアブラなどの山菜と合わせてみるのもいいのでは。
酒蔵のすぐ近く、羽黒山の宿坊におじゃました折にいただいた自家栽培の「うぐい」がとてもおいしかったこと。 そして、修験の石段をのぼり精進料理をいただいた旅を思い出しました。
「ウグイ」の湯引き
酒蔵の紹介:亀の井酒造は全部吟醸づくり、平均精米度50%以下
山形県鶴岡市の亀の井酒造の概要は以下のとおりですが、他の日本酒などの紹介をしている記事を参照してくださいね。
参考記事: 山形の酒蔵 亀の井酒造は全量吟醸酒を醸す
いかがでしたか? 山形庄内の日本酒『くどき上手 酒未来』。
『くどき上手』はいろいろな酒米が駆使されて、バリエーションのある味わいが楽しめる希少な日本酒ですね。
それではまた、宜しくお付き合いくださいね。