皆さん、こんにちわ!
今回は、長野県の宮坂醸造さんが醸す『MIYASAKA』を紹介します。 『MIYASAKA』は、よくわからない方でも『真澄』をご存知の方は多いはず。
実は『MIYASAKA』は『真澄』のセカンドブランドなんです。
長野県の諏訪と言えば、諏訪湖のほとり冷涼な気候の中で醸されるお酒の街として全国に知られる処。 首都圏からも近く、温泉と酒蔵巡りを楽しめることで多くの旅行客が訪れていますね。
それでは早速ご紹介しましょう。 長野の『MIYASAKA』どんな味わいなのでしょうか?
『MIYASAKA美山錦生』は、清冽な伏流水と7号酵母由来の繊細な酸味が効いたモダンなお酒
特長1 仕込水は超軟水系の八ヶ岳と南アルプスの伏流水
『MIYASAKA』の仕込み水は超軟水。 宮坂醸造さんには醸造蔵が2カ所あり、諏訪蔵は霧ヶ峰水系で硬度3.0、富士見蔵は入笠山水系で硬度4.5。
ともに信州の名峰の天然フィルターでろ過された井戸水が使用されています。
この『MIYASAKA』は七号酵母の特性を生かした、酒米品種ごとの味わいを表現するシリーズとなっています。
酒米には地元長野県産の美山錦、そして兵庫県産の山田錦及び愛山で醸されています。
《原料米》美山錦
《酵母》七号酵母自社株
《精白歩合》55%
《日本酒度・酸度》表示なし
《アルコール度》16度
《お値段》720ml 1848円(税込)
特長2 蔵付き酵母『協会7号』は大人びた酒を醸し出す
宮坂醸造の代表銘柄『真澄』が全国清酒鑑評会で上位を独占した昭和21年、蔵の醪から優れた性質を備えた酵母が発見採取されました。
その酵母は「協会酵母7号」と命名され、またたく間に全国に普及。 発見から70年以上経た今もなお多くの酒蔵が使用しているそうです。
実はこの『MIYASAKA』シリーズは、2016年に発見70周年を期して、もう一度私たちのルーツに立ち還ろうと挑んだお酒なんだそうです。
この酵母、当初は華やかな吟醸香を醸し出すも、現在は「落ち着いた香りとバランスのとれた味わい」の大人びた酒を醸す酵母に変化しているとか。
この『MIYASAKA』シリーズは従来の辛口系の『真澄』とは大分趣が違います。 控えめで穏やかな果実香をまとい、7号酵母由来の繊細な酸味が効いた『モダンクラッシック』な味わいです。
時も経ち杜氏や飲み人も変わる、今や世界で飲まれるSAKEの時代にむけて造られたのでしょうか。
食中酒を意識してか酒質も旨みと苦味、酸味をうまくバランスさせ、とても柔らかな味わいとなっており飲みやすいですね。 ラベルも斬新、英語表記でスタイリッシュです!
『MIYASAKA美山錦生』と今夜の肴
長野の郷土食といえば『馬刺し』。 写真は松本市内の蕎麦屋さんの料理ですが、諏訪でも楽しむことができますよ。
美山錦を使用した純米吟醸『MIYASAKA』は、酸味と丸いボディ感が優しくもしっかりと旨味を広げてくれますので、どんな料理でも一緒に楽しめるのではないでしょうか!
宮坂醸造の紹介
宮坂醸造さんの先祖は戦国時代には諏訪氏、武田氏、織田家に仕えたそうです。 その後刀から櫂に持ち替え1662年の創業、360年もの長き歴史は県内でも稀です。
でも、明治大正の時代は一度は酒蔵が人手に渡ったそうで、それからは酒造りに邁進。
試行錯誤を繰り返しながら美酒を追い求め、今や全国清酒品評会での金賞受賞回数は全国1位。 まさに捲土重来です!
しかしながら日本酒の国内消費は低迷の世となり、全国の蔵元の活路は海外に。 伝統から革新へと羅針盤は大きく動きます。
宮坂醸造さんは『Challenge with our Root』の方針のもと、自社酵母を柱にして真澄をはじめ各ブランドをリメーク中。
すでに輸出が半数を占めるブランドもあります。 長野から世界に飛翔中と言えるのではないでしょうか。
まとめ
蔵元ショップ『セラ真澄』では、500円でショットグラスを購入。その時々のお勧めのお酒を5杯頂けます。
綺麗に整えられた中庭からは柔らかな光が入り、試飲テーブルを照らし出します。丁寧な商品説明を受けながら本当に夢心地になります。
そして、おもてなしの最後の杯に注がれたのは、お庭に湧き出る仕込み水。 とても優しい味わいでした。 皆さんも是非お出かけしてみてください!
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。