新潟の『Takachiyo 純米吟醸 一本〆 』は、フルーティ&ライトな優しい甘口

『59Takachiyo 純米吟醸 一本〆 』は、フルーティ&ライトな優しい甘口
Takachiyo IPPONJIME

皆さん、こんにちわ!

今回は、新潟県の『Tkachiyo 純米吟醸 一本〆』を紹介します。

高千代酒造さんと言えば、雪深い新潟県魚沼にある酒蔵さん、日本百名山の一つである巻機山の麓に蔵を構えます。 

それでは早速ご紹介しましょう。 新潟県の『Tkachiyo 純米吟醸 一本〆』はどんな味わいなのでしょうか?

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『Takachiyo 純米吟醸 一本〆』は扁平精米により、上質でスッキリした旨口の仕上がり

フルーティーで質感の高い香りで、口に含めば透明感のある米の旨みが程よい

高千代酒造さんは、『一本〆』という、1993年に新潟の奨励品種となった酒米を多く使用しています。 このお米は『五百万石』を母に、『豊盃』を父として育成され品種です。

その性質は『五百万石』の端麗辛口な味わいとは違って、米の旨みが強く出るお酒に仕上がるそうで、純米酒造りに適したお米だとか。 

米に力があるのでしょうか? 実は冷蔵庫内で蓋が取れてしまい空気に晒してしまったのですが、瓶内の生酒の力で、翌日には力強く酒質が戻ったのには驚きでした。

さて味わいですが、新酒らしい爽やかな果実の香りで、口に含めば透明感のある米の旨みが程よく膨らみます。 

ひらかなシリーズの『たかちよ』の濃淳甘口と違って、こちらは『やや甘口』ですね。 そしてスッと心地よくキレていきます。 盃がスイスイと進んでしまいますね。


《原料米》新潟県産一本〆100%

《精米歩合》59%(扁平精米)

《酵母》協会1801号

《日本酒度》不明 《酸度》不明

《アルコール度》16度、生酒

《お値段》1800 ml 3080円308(税込)

《製造年月》2020年11月

また使用される酒米は、自家栽培米か、信頼のおける契約農家の栽培米に限定され、より安心安全な酒造りに取り組まれています。 

仕込み水は100年の歳月をかけた巻機山からの伏流水、蔵の井戸から湧き出る水は極軟水の名水なんだそうです。

実は、この仕込み水と原種管理を押し付けられた『一本〆』との相性がよくて、米の旨みがよく出る酒に仕上がり、平成21年、22年と連続で全国新酒鑑評会金賞を受賞しています。

トラマサ
トラマサ

俺は、社長さんは偉いと思う。 ものすごい開発期間とお金を掛けた、ある意味失敗作を拾ってあげたんだと思うよ。他はもう扱ってないんだから。 でも、それが隠れたダイヤモンドだってこと、誰もが解って無かったのかな?

扁平精米により、大吟醸に見まがうほどの滑らかで綺麗な味わい

そして、高千代酒造さんの特長である酒米『一本〆』とのこだわりは、自社精米に向かいます。 

まずは、精米を丁寧に行う為に、削る時間を一番遅く設定。 さらに精米量を機械の最大容量にまで入れるのではなく、余裕を持った分量で精米しているそうです。

また『一本〆』の特性から、扁平精米(等圧+扁平精米)を導入されています。 これにより、純米吟醸が純米大吟醸なみのすっきりした味わいになるんですね。

トラマサ
トラマサ

 『扁平精米』は、コメの長軸の両脇に多くついているタンパク質を、より効率的に除去できるんだね。 60パーセントのコメでも、タンパク質の量が従来の40パーセントと同等なんだって! 『新政』や『大七』『冨久長』なども導入しているね。

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 Takachiyo 純米吟醸 一本〆の感想と評価
  • 爽やかな果実の香り、口に含めば透明感のある米の旨みが程よく膨らみ、そして心地よくキレます。 淳酒旨口系
  • 扁平精米59%で大吟醸並みの酒質、3080円はコスパよしです。
  • 総合評点 8.3点   ※あくまでも私個人の感想です。

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新潟の日本酒『Takachiyo 純米吟醸 一本〆』と今夜の肴

魚沼の天井、巻機山にはもう雪が積もっているのでしょうか? 去年は雪が少なくて、2月になってやっと積雪。 酒米の出来はどうだったでしょうか?

もっとも今年はコロナ禍の影響で、全国で2割近い酒米の需要減退が見込まれていますが、契約農家さんの事業継続性が心配になります。

そんなことを心配しながらの今夜は、久しぶりに『舞茸』で楽しみます。 そうそう、新潟は雪国舞茸の発祥の地でしたね!

舞茸と野菜の天ぷら

高千代酒造の紹介

『高千代酒造』さんのお酒の特徴と言えばズバリ『濃淳甘口』。 従来の新潟の淡麗辛口ではなく、芳醇で旨みがいっぱいに詰まった味わいなので、注目を浴びるのも当然です。 

そして同じ高千代でも3つのラインがあり、また酒米ごとに『オリ』の量を微妙に変化させるなど多彩なので、自分の好みを探してみる楽しみがありますね。 

英文字のTakachiyoのラインは酒米違いで10種類あり、愛山、雄町や美山錦、森のくまさんや華吹雪などで醸されていますから、追っかけしてみるのもいいでしょう

とにかく酔う前に頭がぐちゃぐちゃになりそうですが、まずは下記を参考にして飲み比べてみて下さい。 

 ライン   造りの特徴
『高千代』「高千代」は、新潟県産米と、近隣5県の米を使用して造られます。地元で愛さている銘柄で、柔らかい旨みを持ちます。
『たかちよ』酸度やアミノ酸度、原料米、日本酒度などの固定概念に縛られることなく、自由に味わおうことに重きをおいたシリーズ。原料などはすべて非公開ですが、「果実」のようなジューシーかつ濃醇な味わいで、開栓後も味の変化が楽しめます。
『Takachiyo』H26BYから発売され、精米歩合を扁平精米59%で統一、酵母は協会1801で醸す無調整生原酒のシリーズです。毎月違った酒米で醸され、フルーティーながらも食に合う酒質を目指して造られています。
高千代シリーズの概要
たかちよ 豊醇無じんSKY ORIGARAMI
 高千代酒造の概要
  • 高千代酒造は1868年の創業。 高橋マサエ社長は六代目。 阿部杜氏。
  • より品質の高いものを作り出すこと、昔ながらの手作業による吟醸的な造りをする方針です。 「巻機・高千代・たかちよ・Takachiyo」の四銘柄を醸す。
  • 関東信越国税局酒類鑑評会令和元年、純米酒の部『髙千代』が最優秀賞受賞。純米吟醸酒の部『巻機』4年連続優秀賞受賞。
  • Kura Master2019では、『高千代一本〆』が純米大吟醸部門プラチナ受賞。
  • 酒造見学は不可。

まとめ

越後新潟の酒は『淡麗辛口』。 最近の酒コンテストは色々ありますが、総じて新潟のお酒は審査員の受けが悪いのか、蔵の数に比して入賞数が少ないように感じています。

でも、最近は『Takachiyo』のお酒のように甘口のお酒も見受けられ、ようやく地元から全国へ、そして海外を見据えて、酒質やボトルデザインをリメークしつつあるように思います。

最近多い『英文字』表記。 このお酒は国内流通の生原酒シリーズなのに一目で判別しずらいですね。 それに『2021』はちょっと違うのでは? 製造年月とも違うし....

単なるオシャレなジャケ買い狙いなのか、ちょっと疑問です。 別ブランドを立ち上げて整理した方がいいのかもね。

それでは皆さん、今回はこれで失礼します。

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