日本酒ファン、酒旅ファンの皆さんこんにちわ!
1週間ばかりの間に日本酒飲み過ぎて頭の中が、レビューや飲み比べ、はたまた酒旅のプランが脳裏をよぎります。
やっぱり秋は『酒旅』❣ それも思いっきり特出しの秘蔵写真で迫ります。
いろいろ候補がある中で、第一弾は『タウシュベツ川橋梁と錦秋の大雪高原温泉沼』。 紅葉の当たり年だった2017年のフォトを届けたいと思います。
旅プランはコストと天気がポイントも、今回は橋梁ツアーの予約優先!
さあ、トラマサがお勧めする錦秋の秋の決定版と言っていいかもです! それも、紅葉だけではありません。 鉄ちゃんの皆さんが涙で曇るシーンも大連発です。
紅葉となれば、まずは『天候』ですよね。 25日間天気予報でプランを練り上げ予約。 そして1週間前の天気予報で確定です。
紅葉の当たり年2017年の訪問なので、詳細な時間は省いて旅行プランのみ簡単に紹介しておきます。
ポイントは、『タウシュベツ橋梁ツアー』の予約。 16名までの少人数制なので早めが必須ですね。
結局、天気は後回しでしょうか。
タウシュベツ川橋梁は、大雪山中に残されたノスタルジックな鉄道遺産!
どうしてこんなダム湖の中に橋があるの?
ところで、どうして山深い大雪山系の湖の中にこんな橋があるのでしょうか?
旧士幌線は大雪山系の木材を運ぶべく敷設された鉄道で、音更川に沿って建設されたために44ものアーチ橋が作られたそうです。
鉄路は1939年(昭和14年)に全通するも、僅か48年後の1987年(昭和62年)に全線廃止となっています。
車社会の到来や木材需要の減退から、実際に橋が利用されたのは1955年までで、発電用の糠平湖が作られると放置されてきました。
『タウシュベツ橋梁』が、幻の橋梁と呼ばれるのはなぜ?
さて。この『タウシュベツ橋梁』は放置されて半世紀以上の月日が経ちます。 その遺構ぶりは、どこか古代ローマやギリシャの遺跡を思わせます。
ところで橋は、ダムの水位が上がる6月ごろ湖に沈み始め10月には水没。 結氷後、12~1月に再び姿を見せ始めるため、幻の橋とも呼ばれるそうです。
ちなみに2022年9月上旬では、ツアーを開催している『ひがし大雪自然ガイドセンター』のHPを拝見しますと、橋はほとんど水没している状況です。
半世紀以上の放置から橋は老朽化し、コンクリートは剥がれ鉄筋もむき出しとなっています。 そんなレガシーな佇まいが人々の心に深く染み入るのでしょうか?
タウシュベツ川橋梁に行く3つの方法
実は交通事故の多発などの理由から、タウシュベツ川橋梁までの林道は許可車両以外通行禁止となっています。
なので、見学方法については次の3つとなります。
1 ぬかびら源泉郷から旭川方面に8km進んだ地点にあるタウシュベツ展望台から眺めます。 道路から少し歩きます。
2 『NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター』の有料ツアーを利用。 橋の近くまで車で行き、そこから徒歩で橋梁の袂に行きます。
3 『道の駅かみしほろ』で林道ゲートの鍵を借りて、自家用車で往復します。(WEBでの事前予約が必要、鍵の貸し借りが面倒です)
1と3は少し面倒なので、2を選びました。 なぜならほかの廃線駅やアーチ橋も案内していただけるからです。
色づいた木々とほっこりする糠平温泉の秋はとっても静かで落ち着く
宿は、創作料理が自慢の『中村屋』さん。 もちろん北海道の地酒も取り揃えてありますよ。(料理の写真がピンボケで掲載できません)
露天風呂と林につながる庭先が素敵だったので紹介しておきます。
湯元温泉も入ったけど、秘湯感があった。 でもちょっと銭湯のような感じもあり、やっぱり、それなりに整った中村屋の露天風呂がいいかな・・・
『大雪高原温泉沼』は、大雪山系一番の紅葉どころ!
白樺の紅葉に彩られた三国峠のドライブは爽快!
さて、次の目的地は『大雪高原温泉沼』です。 糠平からは約1時間ちょっと。 朝ごはんはお弁当にしてもらい6時半過ぎに宿を出ます。
急ぐ理由は、高原温泉沼に行くにはバスに乗り換えが必要で、さらに沼めぐりに5時間近くかかるからです。
さて黄色く色づいた三国峠への道は、もうおとぎの国に来たような白樺の紅葉でした。
すれ違う車もほとんどなくて、ストレスフリーな最高のドライブウェイですね!
さすが北海道の秘境地帯だけあって、すれ違う車のすくないこと! 非日常なエクスペリエンスは東大雪ならではかな。
赤、黄、橙、そして緑の織り成す『大雪高原温泉沼』の紅葉絵巻は圧巻!
さて、大雪高原温泉沼へは、大雪湖のレイクサイトでバスに乗り換えます。 25分の乗車で高原温泉に到着します。
ところが、バスも早朝からの運航でくたびれたのでしょうか? 途中でエンストを起こし、代行車を呼ぶことになり大幅な時間超過。
でも気を取り直して、ヒグマ情報センターでレクチャーを受けてから入山します。 念のため熊すずも購入しました。
『カムイミンタラ』とは『熊の遊ぶ場所』のこと。 ボード地図上に、熊との遭遇やフン・足跡などの発見日が記入されていますが、ナント多いこと!
そうそう、散策路は高低差は小さいものの泥道が多いので、長靴が正解です。 大雪高原山荘で借りれますよ。(ついでにトイレを借りました)
散策路は、木の根っこや石ころの泥道。 なかなか前に進みません。 それでも色づいた木々に元気づけられ、30分位するとヤンベタップ川と温泉噴気孔に到着します。
噴気の向こうの森も綺麗に色づいています。
しばらく紅葉の道を歩きますと、湿原が現れました。 最初の沼『土俵沼』を軽くやり過ごし、『芭蕉沼』、そして思わず歓声が上がる『滝見沼』へ向かいます。
梢の向こうには滝があるそうですが、木道からは見えません。 前日の台風で葉が落ちるかと心配していましたが大丈夫そう、息を飲み込む北の錦絵ですね!
さて続いてやってきたのが『緑沼』です。 奥のほうは少し葉が落ちているでしょうか。
そしてすこし登った『湯沼』。 映り込みはいいのですが、ここは道傍に硫黄の噴気があって、即退散です。
さらに登ったところの『鴨沼』。 倒木の白い幹はダケカンバかな? そのはるか向こうに雄大な『高根ヶ原』が見えてます。
そして小さな『耳沼』『黒沼』を過ぎて、展望の開けた『エゾ沼』にやってきました。 ここは少し風があって水面に波が立っているので、上からもう一枚。
『エゾ沼』を過ぎると、彩られた雄大な『高根ヶ原』の斜面が見えてきました。 上のほうは葉が落ちてしまったのでしょうか?
そしてその先に歩みを進めると、錦繍の『式部沼』が表われました。 今日一番の映り映えでしょうか。
そして雄大な高根ヶ原の雪どけ水をたたえる『大学沼』に到着です。 遠くの雪渓が綺麗に映り込んでいますね!
初夏には『大学沼』の斜面を熊さんが雪スキーをしたり、沼で水浴びすることもあるそうです。 向こうは気持ちいいのでしょうが、此方はゾクゾクしますね。
さてここで昼食をとりますが、ここ『大学沼』以外にも『高原沼』『緑沼』の3か所が指定されています。 くれぐれも匂いを巻き散らかさないのが御身大事です。
この年は台風等の影響で空沼を回る周回コースが閉鎖されていましたので、『高原沼』で折り返します。
帰りは、少し日も差してきて光線の後押しもあり、また風も収まって水面への映り込みが一段といいようです。
帰路の滝見沼は、水鏡への映り込みが一段とあでやかでしたね。
散策路は5時間かかるので、ちゃんとした登山装備が必要だね。 ところどころで日が陰ったけど、まずまずの写真日和でした。
層雲峡の紅葉はまだ遅く、10月上旬ごろから
日本で一番早い紅葉といわれる大雪山。 中でも黒岳はロープウェイとリフトで手軽に7合目まで行けるため大人気となっています。
でも、大雪高原温泉沼が23日前後としたら、黒岳や銀泉台は15日前後がピーク。 なので両方同時に回ると少しピークがズレるかも知れません。
また層雲峡の紅葉は10上旬から中旬とさらに遅く、今日は、色づき始めた銀河・流星の滝を下から軽く楽しみました。
柱状節理の絶壁を流れ落ちる滝と紅葉のコラボは、ほんと絵になりますね! 見上げるばかりのスケールのでかい立体感が北海道らしいです。
さてこの後は、旭川で一泊。 もちろんジンギスカンで酒宴となりました。
旭川の酒は水がいいのでしょう、ほんとコメのうまみが綺麗に出ています。
おすすめは、今なら『上川大雪』。 もちろん『男山』や『国士無双』のベテラン銘柄も健在です。
まとめ
奥深い大雪山の懐に抱かれた大雪高原温泉沼に映るシンメトリーの紅葉絵巻。 そして湖に浮かぶ今にも崩れ落ちそうなタウシュベツ橋梁。 いかがでしたか?
2022年は紅葉の進みが早く、黒岳は早くも見頃を迎えているそうです。
今回は、高原沼温泉や層雲峡温泉を紹介していませんが、時間のある方はぜひ日帰り入浴や宿泊をして、ゆっくりと紅葉の思い出に耽ってみてくださいね。
コロナで出かけられない皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか?
それでは、次回は本州の紅葉旅でお会いしましょう。 今回も最後までお読みいただきありがとうございます。