皆さん、こんにちわ!
今回は、秋田県の『まんさくの花純米大吟醸超限定』を紹介します。
まんさくの花と言えば、春の訪れを告げる花。 派手では無いのですが縮れた愛らしい黄色い花は、一度見たら忘れない花ですね。
それでは早速ご紹介しましょう。 秋田の『まんさくの花純米大吟醸超限定』、一体どんな味わいなのでしょうか?
秋田の日本酒『まんさくの花純米大吟醸超限定』は、癖のない程よい甘みと上品な香り
『純米大吟醸超限定』は地元の酒米秋田こまち45%精米とコスパ抜群の旨さ
『まんさくの花純米大吟醸超限定』は、春と秋の1年に2回だけ発売される超限定商品。
麹米は山田錦、そして掛米は地元の契約栽培米『秋田酒こまち』で自社精米されています。 春先の限定酒は『吟の精』が掛米でしたが、美山錦を使ってみたりとか経年変化してます。
そして磨きは45%、まさに『純米大吟醸』『生詰め』『原酒』と揃えられた酒本来の味わいが楽しめる仕上げで、造りと価格にこだわったコスパ優れる1本ではないでしょうか。
《原料米》麹米:山田錦26% 掛米:秋田酒こまち74%
《酵母》改良型自社B酵母
《精米歩合》45%
《日本酒度》-3.5度 《酸度》1.6
《アルコール度》16度、1回火入れ
《お値段》 720ml 1980円(税込)
《瓶詰》2020/4《蔵出》2020/9
華やかさを抑えたやや甘めで穏やかな香り、芳醇でやさしい口当たり
『日の丸醸造』さんの仕込み水は、雪深い栗駒山系の清冽な伏流水で蔵内の4本の井戸から取水されています。
また蔵の高橋杜氏は秋田三内杜氏の大御所、小仕込みで丁寧に醸され、日本酒の王道をゆく瓶貯蔵熟成を造りのメインに据えています。
なんでも吟醸酒以上のお酒は全て瓶貯蔵が行われているそうで、その貯蔵能力は14万本あるとか。
この『純米大吟醸超限定』は、一度火入れの原酒ながら瓶貯蔵の熟成をへて、華やかさを抑えた穏やかな香りとやや甘めながら芳醇で綺麗な酒質となっています。
食中酒としてもスイスイと盃が進みますね。
『まんさくの花 純米大吟醸』と今夜の肴
秋も深まり、東北の山々もだいぶ色づいてきました。
ところで秋の味覚、秋刀魚も年々漁獲量が減少してきてますね。 海水温の高さからでしょうか、それとも餌のプランクトンが少ないためなのか、内臓の脂肪も少なめで寂しくなったしまいます。
そんな訳で、今夜はその希少な秋刀魚に感謝しながらいただきました。
『日の丸醸造』の紹介
『日の丸醸造』さんは、元禄2年(1689)の創業と秋田でも指折りの歴史のある酒蔵です。 その酒蔵は横手市増田町の、内蔵を有するレトロな館が立ち並ぶ街中にあります。
酒旅:Go Toで行く錦秋の武家屋敷とレトロな内蔵で醸す銘酒の旅!
蔵名の「日の丸」は、秋田藩主佐竹公の紋処が「五本骨の扇に日の丸」だったことに由来し、明治40年商標登録済の日本で唯一無二の銘なんだそうです。
また『日の丸醸造』さんは、横手盆地の穀倉地帯にあって、亀の尾や美郷錦、秋田酒こまちなどの酒米を地元増田町7軒の農家さんと契約栽培をしています。
ところで『日の丸醸造』さんは、ここ数年で冷蔵瓶貯蔵能力の増強(1.8ℓ換算14万本)、生酒の窒素置換方式による脱酸素技術の確立、全量サーマルタンク化、自動製麹機の導入等の設備投資を行っています。
また急冷可能なパストライザー2台を設置する瓶詰場を改築し、香りや酒質への影響を最小化しています。
そうだったんだ! 入口や内蔵の佇まいでは分からなかったけど、これで近頃フレッシュでしかもキレイな熟成感が増した秘密がよーくわかった!!
まとめ
横手市増田町は、その昔は米や絹の集散地。 そして鉱山で栄えた町で、商人が競って豪華絢爛な内蔵を作ったそうで、現在は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
そのいにしえの内蔵の奥の仕込場で美酒が醸されていることを思うと、本当に日本酒は日本の伝統文化の要、ど真ん中に鎮座しているんだなと思わずにはいられません。
日本第3位の豪雪地帯で醸される『まんさくさん』のお酒。 少女の『おいだんせ』の声に誘われ、あの雪のかまくらの中で飲むと一体どんな味がするのでしょうか?
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。