こんばんは! トラマサです。
まだ東京はコロナ禍で自粛自粛の真っただ中にありますが、あともう少しでしょうか?
私は大好きなテニスやゴルフが出来なくて、お酒のペースが進んでしまっている今日この頃ですが、皆さんはいかがですか?。
さて、今夜は久しぶりに新潟の日本酒『村祐』を仕入れました。 最近の村祐のラベル、かなり増えてますね。 数えてみたら12もありました。
初のインプレは、爽やかな酸味と適度な甘味のハーモニーに感動を覚えたものですが、さてどう進化しているのでしょうか。
『村祐』紺瑠璃ラベルは、キメ細かで透明感のある上品な甘さ
【村祐】紺瑠璃ラベル 無濾過本生
《原料米》 非公開
《精白歩合》 非公開
《日本酒度》 非公開
《酸度》 非公開
《アルコール度》 16度
《お値段》 1,733円(720ml)
《酒蔵》 村祐酒造
《製造》 令和5年3月
特長1 『村祐』紺瑠璃ラベルは品の良い甘味と酸が入り混じった甘酸っぱい香り
村祐酒造の全銘柄のラベルには、【特定名称】【原料米】【精白歩合】【日本酒度】【酸度】が未記載となっています。
この酒蔵さんのお酒は、飲み手が飲んでうまいかどうか決めるものであるため、あえてスペックは非公開となっています。
3代目村山健輔社長は実家に戻って早々、新潟の日本酒は「淡麗辛口」一辺倒のなかで、まったく違う味わいの『村祐』を作り上げたのです。
何か、飲み手に先入観を持たせず驚かしてやろうとかの野心ではなく、和三盆糖という高級な砂糖をイメージして酒質を求め続けている蔵元杜氏のスタンスが、そこに現れているのかなと思います。
『村祐』の味覚の特長は、きめ細かな透明感のある上品な甘さと甘酸っぱい香りにあり、新潟では唯一無二の味わいと言っていいでしょう。
さて今回の『村祐』紺瑠璃ラベル、一口目に感じたのは従来のイメージが作用したのか、柔らかな甘みよりもやや辛みを感じました。 新潟の日本酒らしさが少し出てきたのかとも思いました。
中盤から後半に感じるキレ味が強目にでているのは、少し酸が弱いのでしょうか。
3口目あたりで温度が上昇してきて、従来の個性的な味わい、強く感じる酸味が出てきました。 冷蔵庫で少し冷えすぎていたのかもしれません。
2日目になると、特有の甘酸っぱさがグングン盃を進めてくれます。
特長2 『村祐』紺瑠璃ラベルは料理と相性が良いため、食中酒に向く
純米吟醸クラスの『村祐』紺瑠璃ラベルは、上品な甘さに加え爽やかな余韻を長く引きながら、綺麗に消えていくキレの良い後味です。
一方、純米大吟醸クラスの『常盤ラベル』は上品な甘みで食前酒向け。
紺瑠璃ラベルは料理との相性が良いため、食中酒に向いているのではないでしょうか。
新潟の日本酒『村祐』紺瑠璃ラベルと今夜の肴と料理
さて、今夜の肴は「鯛とホタテのお刺身」。
『村祐』紺瑠璃ラベルのやや甘めの酸っぱさと、厚切りのホタテの甘みがうまく調和しています。
【甘エビと鰹】
村祐酒造の紹介とまとめ
村祐酒造は、のどかな風景が印象的な新潟市秋葉区にあります。 この辺りは花き・花木園芸の産地としては全国的に有名ところで、その昔は石油でも知られた地域です。
現蔵元村山健輔さんは、前杜氏の急な病気引退により東京農大卒業後1年で修行を終えて蔵に変えってきます。 酒蔵は2年間、休止を余儀なくされたそうです。
でもなにか外蔵修行で閃いたものがあったのでしょうか。 なんと新潟酒にあっては「辛口淡麗」の四面楚歌の中で、真逆の「甘口」系のお酒を作り出します。
それが吉と出て、なんと最初の年で全国新酒鑑評会の金賞を取ってしまったのです。
さらに驚くことに、数年後には鑑評会出品を止められてます。 鑑評会のためではなくユーザーのための酒造りこそが目指す道と決め、以後は独創的な道を探究されています。
現在の村祐酒造の主要銘柄は、従来からの地元向けブランド『花越路』と、現当主が立ち上げた『村祐』で展開されています。 早くからマスコミにも登場し、今や幻の全国ブラントとなっています。
まとめ
私が『村祐』を知ったのは15年くらい前ですから、この酒が世間に出てまだ間もない頃でした。 当時は淡麗辛口ばかりの中で、衝撃的な味覚に唯々「う~ん」を連発していました。
その後各地で、ワインのようなシュワ~とくる甘口酸味系の日本酒が多くなってきたと感じています。
新潟の新しいお酒の先駆けとなった『村祐』は、忘れられないお酒の1本ですね!
それでは皆さん、また宜しくお願いします。