皆さん、こんにちわ!
今回は、岩手県の『AKABU F』を紹介します。
岩手県と言えば三大杜氏、南部杜氏の郷ですね。 その岩手を代表する人気銘柄になった『AKABU』、若き杜氏をがつくる日本酒に全国から注目が集まっていますね。
それでは早速ご紹介しましょう。 岩手の『AKABU F』どんな味わいなのでしょうか?
『AKABU F』は、「吟ぎんが」などの岩手県産米使用した瑞々しいお酒
《原料米》国産、醸造アルコール
《精米歩合》60%
《日本酒度・酸度》表示なし
《アルコール度》15度
《お値段》 720m l 1210円(税込)
特長1 『AKABU F』は地元岩手県産米を活かした酒造り
蔵の若き杜氏古舘龍之介さんは東京農大卒、他の蔵元で短期研修をした後に酒類総合研究所で醸造研修をうけて帰郷。 そこで酒造りのヒントを得たのでしょうか。
学生時代にきき酒日本一になった息子さんの試験醸造を呑んだ社長の秀峰さんはピンときたに違いありません。
はたして秀峰さんは弱冠22歳の長男を杜氏に任命します。 社長の閃きは現実のものとなり、2年目にして新ブランド『AKABU』の酒販店取り扱いが倍増します。
そして全国新酒鑑評会2016では、どの酒蔵も山田錦で出品するところを、岩手県の酒米「結の香(40%精米)」で金賞をもぎ取ります。 僅か3年目にしての快挙でした。
これまでに紹介してきた多くの酒蔵は、『地元産米で特徴のある酒を醸す』ことをテーマに取り組んでおられました。
赤武酒造もこの『AKABUF』では『吟ぎんが』『ぎんおとめ』の地元産好適米で醸されています。
特長2 『AKABU F』は飲み口が軽くキレが抜群、家飲みにベストな酒はこれで決まり!
この『AKABU F』は他の純米吟醸とは少し違って、舌の上で転がるような甘酸っぱさは少し影を潜め、アル添によってキレよく仕上がっています。
実はこの『AKABU F』、お客様のために「日々美味しく召し上がれる清酒を醸そう」と想いを込めた日本酒なんだとか。 吟醸造りの日本酒としては抜群のコスパ、飲み口が軽くてキレが抜群ですね!
コスパはいいのだが、少しパンチに欠けるかな? やっぱこのお酒はワインのような『NEW BORN』(生酒)とか純吟がいいのか迷うところ。 でも毎日日本酒を飲むならこれで決まり!
岩手の日本酒『AKABU F』と今夜の肴
赤武酒造はもともとは三陸の港町の酒蔵。 海の魚が合いますよね。 それになんといっても三陸なら「ウニ」でしょう。
寒い盛岡の冬は、前沢牛のすき焼きがいいかな?!
『AKABU F』は家飲み酒、今夜はそれにピッタリの『サバの味噌煮』です。
赤武酒造の紹介
岩手の『復活蔵』と言われる赤武酒造
岩手県大槌町にあった赤武酒造。 東日本大震災で蔵が完全流失してしまい、大槌町は住宅を優先したために酒蔵を直ぐに建直すことは叶いませんでした。
そこで蔵元の古舘秀峰さんは何とか酒造りをと県内の酒蔵を捜し歩きます。 盛岡のある酒蔵の協力で、看板の『浜娘』を共同醸造の形ながらも、何とか造り続けることが出来たのです。
そんな中で国の復興資金を得て、盛岡市内に酒蔵を新設したのが2013年。
その復活蔵で、蔵に帰ってきたばかりの長男古舘龍之介さんが立ち上げたブランド、「AKABU」がいきなり大ホームランを放ちます。
2014年のブランドデビューから間もない17年には、なんと南部杜氏の郷、岩手県新酒鑑評会において最高賞受賞の快挙を達成したのです。
そして、ブラインドの日本酒きき酒コンテストとして参加蔵が一番多い『SAKE COMPETITION』。 純米吟醸部門での成績は、2016は4位、2018が10位と並み居る日本酒と競い合う酒質レベルに到達しています。
杜氏の龍之介さんもまだ20代、脇を固める社員蔵人たちも20代。 情熱の酒造りが行われています。
この『AKABU F』、瑞々しい果実香に軟水仕込みならではの柔らかな酒質は、本当にすいすいと杯がすすみますね!
まとめ
『AKABU F』の裏ラベルには「Our Japanese Wine of Akabu Brewery is the best product for you.」とラベルに表記があります。
「SAKE」と書いてありません。 「Our Japanese Wine」は本当にワインのように美味しいですね!
そうそう書忘れていましたが「F」の意味。 それは「あなたのために・・・」 For you を略しての「F」なんだそうです。
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。