皆さんこんにちわ、今回の酒旅は福島県は奥会津の絶景と会津坂下の酒蔵巡りを紹介します!
春の初々しい新緑、夏は川霧に包まれた只見川、錦織なす秋の紅葉、そして雪と氷に包まれた白銀の世界。 四季を通じて、訪れる人を魅了する奥会津。
そんな訳で、春の猪苗代・喜多方に続いて、夏の奥会津・只見線の旅へ出かけてきました。
秘境奥会津は、速達性のある観光バスでグルメも絶景も大満喫!
景色を楽しみ、グルメやお酒を楽しむなら観光バスが一番!
只見線は、皆さんご存知のように10年前の台風豪雨の甚大な被害により、いまだ復旧途上にあります。 代行バスを含めて1日で全線を乗り継ぐには、小出出発のルートになります。
でも乗るだけの旅では少し味気ないので、今日はのんびりと只見線の風景を満喫する日帰り旅をしましょう。
え、1日で大丈夫ですかって? はい、ちゃんと乗って見て、撮って、そしてグルメを楽しむ旅プランがあります。
じつは、1年前にも雪景色の第1只見川橋梁の写真を撮りに来たのです。 ところがなんと、1月末にも関わらずその年は暖冬で雪が降っていませんでした。
数年前から、地元会津バスさんでは、海外のインバウンダ―向けに、秘境只見線の乗車と第1只見川橋梁ビューポイントを売りにした観光周遊バスを走らせています。
1年前はまだ中国人や東南アジアの観光客はいましたが、今は日本人だけですので静かに心ゆくまで絶景と静謐を満喫できますよ。
東京/やまびこ6:40発 ⇒ 8:19着郡山 快速8:29 ⇒9:40着 会津若松
会津バス/若松駅発9:55 ⇒ 五ノ井酒店(10:30~11:00)⇒ 道の駅会津柳津(11:30~12:20 昼食、虚空蔵菩薩円蔵寺) ⇒ 第1只見川橋梁ビューポイント(12:40~13:35) ⇒ 霧幻峡渡し舟(13:55~15:00)⇒ 会津川口駅(只見線)15:29発⇒ 16:22着 柳津駅 (バス乗車)⇒ 17:35着 会津若松 ⇒ (東山温泉)
今回は、渡し舟をセレクトしましたが、早戸温泉をセレクトしてのんびりと秘湯を楽しむこともできます。 ちなみに参加者全員が渡し舟コースでした。
会津バスさんの観光コースのメリット、デメリット
もう旅慣れた皆さんは、どこへ行くにも自家用車かレンタカー。 でも目的地までの運転時間が長いと運転者に負担が掛かりますよね。
そこでこの観光バスを利用して感じた車や他の公共交通との比較、メリット・デメリットをまとめましたので、参考にしてみてください。
✔ 一人旅や冬季など自動車運転に不安のある場合、安全にリーズナブルに旅をすることが出来ます。 ⇒ 渡し舟や秘境温泉との選択肢あり、渡し舟の雨具や浮き輪の用意もあります。
✔ アルコールをたしなみながら、ゆっくりと旅を楽しむことが出来ます。 ⇒ 道路、電車、渡し舟もゆっくり揺れもなく運行し、年輩者も安全です。(会津の地酒店で購入ができます)
✔ 代表的な観光名所を網羅できます。 ⇒ 虚空蔵菩薩円蔵寺、第1只見川橋梁ビューポイント、稀有な体験・霧幻峡渡し舟(早戸温泉入浴も選択できます。当日変更可能!)
✔ 秘境只見線の絶景を電車から眺めることができます。 ⇒ 只見線乗車(会津川口~会津柳津)
価格的にも、バス賃+昼食+渡し舟+電車代+観光ガイドで¥5900は頑張っています。
✔ 多人数の場合は、テキパキ度はないです。 ⇒ でも10人までの小人数の場合は30分位は早まります。
✔ グルメ的には、良かれ悪かれで当たりはずれもあります。 ⇒ 自分の食べたいモノ、お店は少ないです。酒マニア的には、馬刺しを扱う昼食店や肉屋さんに寄って欲しいですね。
✔ マニアックな絶景名所は行けても、時間・季節がずれて感動はホドホド。⇒ 土日運航のみで年輩者が多いので、『斎藤清美術館』と虚空蔵菩薩円蔵寺に多くの時間が欲しいかな。
会津のいいとこどりをしている観光バスだね。でも、川霧が出る朝夕の時間に訪れるには、観光バスでは厳しいかな? でも、静謐な時間と絶景は十分堪能できるヨ!
今回の只見線・夏旅のテーマは、水鏡か幻想的な川霧に包まれる霧幻峡
さあ、ところでどんな絶景が待っているか、その日の天候で行ってみなければ分かない、特に梅雨の時期では尚更ですね。
さあ、旅の出発は会津若松駅からです!
会津坂下は、馬刺しと酒蔵のまち
会津坂下には、酒蔵が3つあります。 そして、会津の地酒を大量に揃える『五ノ井酒店』があります。 ここは、酒屋さんと3つの酒蔵の撮影ショットを収めます。
先ずは、酒屋さんの駐車場へ。 入るといきなり試飲サービスです。 そして、店内は奥へズラーリと冷蔵庫が並んでいます。
ここは、朝一番で大人買いをするとバス旅とはいえ後のお荷物になるかと思い、小瓶のお酒『一生青春』を選びます。
あと20分あるので、近所の『曙酒造』『豊國酒造』『廣木酒造』の3つの写真をおさめに行きます。 もうこの時期は造りをしていないので、もちろん外観のみです。
どうして最初の訪問先が酒屋さんなのか? プランの時間軸で見ると只見線の運航の少なさに原因がありそうですね。
会津柳津の見所は、『虚空蔵菩薩円蔵寺』と『斎藤清美術館』なんですが・・
じつは、他にも見所・有名人が多いのが会津の味わいの深さ。 春日八郎さんや猪俣公章さんらの地元の誇り、さらには菩薩様までのご案内をへて、バスは柳津へ到着です。
道の駅柳津で会津のソールフード『ソースカツ丼』を頂き、『虚空蔵菩薩円蔵寺』へ向かいます。 お寺の建立に最後まで働いた『赤べこ』も、人も生き物も大事にする会津らしい話ですね。
残念ながら昼食時間は50分しかなく、お寺の往復でおしまいです。 『斎藤清美術館』鑑賞は、とても時間が足りません。
鉄っちゃん達に限らず、誰もが只見川の秘境にかかる鉄橋を渡る電車が見たい!
さて、定員36名ほどの新型観光バスながらたった5名の乗客なので、これから川面が右や左に移る度にカメラを構えて席を移動することになります。
そして誰もが見たい、第一只見川橋梁ビューポイントは『道の駅尾瀬街道みしま宿』から、細い山道を10分登ったところにあります。
その急登を一度経験していますので、今回は最高地点Dへはいかず、C地点で電車を待ちます。 そして、念願の川霧は残念ながらありません。
その代わりに眼下にはきれいな水鏡が広がっています。 電車は徐行しますので、何枚も写真に収めることができましたよ。
冬の凍てついた雪の鉄橋や、幻想的な川霧に包まれた鉄橋は、いつ見れるのでしょうか? それにしても、もっと楽に登れる道は作れないのかな?
霧幻峡は静かな時間が流れ、水鏡に映し出される幽玄な日本画の世界
道の駅で、山菜をお土産にして再びバスに乗り込み、早戸駅の近く『霧幻峡の渡し』へ向かいます。 道は整備されており、10分程度で到着。
実はこの渡し、2010年に観光用として復活したもの。 JR早戸駅の対岸には昭和39年まで集落に10軒ほど家があり、がけ崩れで廃村となるまでは村人の生活の足だったそうです。
『霧幻峡』の名前が示すとおり、川霧の発生メカニズムは豪雪地帯ゆえに冷たい雪解け水を満々と湛えるダム群により、朝夕の空気とのふれあいで川霧が発生するのです。
確かに、川面に触れますと手が凍えます。 そして大小20ものダムによる湖のような緩やかな流れが、川霧を長く留めるのだそうです。
小船は櫓漕ぎでゆっくりと岸をはなれ、滑るようにゆっくりと進みます。 聞こえるのは、鳥のさえずりくらい、静謐な時間が非日常の世界へいざなってくれます。
早朝か遅い夕方の川霧を狙うには、近くの早戸温泉や宮下温泉、あるいは会津若松の宿泊かな。 錦秋の秋もいいそうだよ! 面白いのは、写真マニアの人は自分で乗らずに、船を貸し切って自分のお気に入りスポットで撮影するそうだよ。
バスよりも鉄道の方が只見川に寄り添う、そして電車は鉄橋の真ん中で徐行
40分程度の船旅はあっという間に過ぎて、再びバスで会津川口駅に向かいます。 実は駅の手前の公園が大志集落が望める写真スポットなんですが、もちろん止まりません。
折り返しの電車からチャレンジするしかありません。 暑くて水分補給と言い訳しながら、ビールとおつまみを駅近くのお店で求めて電車に乗り込みます。
やはりこ会津川口駅で折り返す人が多いのか、電車はまずまずの乗車人員です。 はたして今年いっぱいで復旧が完了すれば、小出方面への人流が増えるのでしょうか。
さて電車は右や左に鉄橋を渡りながら進みますので、その度にカメラを移動。 ゆっくりとお酒を飲んでいる暇はありません。
第3、第2、第1橋梁を渡り、電車は会津柳津駅に到着。 再びバスに乗り、会津若松へと向かいます。 やはり景色はバスよりも電車からがいいですね!
さて会津若松へは、予定より20分早く到着。 お酒と弁当は駅近くの渡辺宗太酒店やスーパーなどで求めて帰路につきました。
にしんの山椒漬けは匂うので、土日は観光客が多いので大丈夫かと思ったけど、意外とジモ人が多くて迷惑かけちゃったかな・・・ 反省してます。
まとめ
奥会津の旅、いかがでしたでしょうか。 会津若松から霧幻峡までは車で1時間で行くことが出来ますので、レンタカーでもアクセスが簡単です。
でもこの奥只見川の絶景は他にはない秘境感、なかなかお目にかかれませんね。 写真を撮るなら車、景色とグルメを楽しむなら電車かバスと言うところでしょうか。
奥会津は季節ごとに彩を変えますので何度でも出かけて、そして美味しいお酒も発掘してみてはいかがでしょうか!
それでは皆さん、今日はこの辺で失礼します。