
いよいよ北海道最終日は、石造りのレトロな洋館が並ぶ小樽の町から、異国情緒あふれる函館へ向かいます。
秀峰羊蹄山やニセコの山々、青い内浦湾沿いを進み駒ヶ岳の噴火口を眺め港町函館へ。 そして旅の最後のグルメを楽しみます。
いよいよ本編で、原始の生態系が生きづく道東・道央から、北海道三都の物語が完結します。
一度では味わい尽くせない小樽の町に、静かにサヨウナラ
朝の陰影がエキゾチックにレトロな建物をなぞる
今日も朝食を6:30から、港町小樽の『ホテル・トリュフィ-ト小樽運河』で頂きます。
思ったほどインバウンダーは少なくて、多くは日本のシニア層。 昨日よりは少しライト?に、今日はパン食をメインに選びます。
すこし小さめですが『いくら』が用意してありましたので、有り難くいただきました。

さて、どこか懐かしい雰囲気の漂う明治大正の建物が多い小樽の町並み。 ホテルの前には、小樽市指定歴史的建築物『旧塚本商店』があります。
看板を読めば、明治37年の大火で市街地が焼き尽くされ、耐火構造の建物が普及とのこと。
なるほど緩やかな坂道構造の地形からは、容易に想像できますね。


商港小樽の屋台骨となった手宮線跡から、緩やかな坂道を上る
さあ、少し腹ごなしにゆっくりと小樽駅まで歩いていきましょう。 ほんの少し登ると『手宮線跡地』が見えてきました。
これは道央・幌内の炭鉱で採れた石炭を、黎明期の港小樽へ運ぶために敷かれた北海道初の鉄路の一部なのです。
日本の近代化を支えた石炭は、戦後エネルギー政策の転換とともに需要が低下。 小樽の街は斜陽化の道をたどるも、現は観光のシンボルとして彩りを添えています。
線路反対側先の手宮には元機関区の転車台、さらには総合博物館に蒸気機関車が保存展示されています。

さて小樽の朝市といえば三角市場。 情報入手にとチョットだけ覗いてみますが、インバウンダーも少なく、カニも元気なさそうでした。


ニセコ号乗車で余市ワインや長万部カニ弁当も購入できる
瀟洒な小樽駅周辺は、これからも再整備がすすむ
そしてやってきた小樽駅は上野駅をモチーフに設計されたそうですが、オリジナルよりも遥かにスケールダウンですね。
昔より垢抜けしてきたものの、エントランスの高低や広さ、カーブがあればもっと立派に見えるのですが、チョット惜しい。
これから老朽化した駅前ビルともども、一体どれだけのお金を使いながら駅前整備が進むのでしょうか...

早めに小樽駅に着いたので、駅構内を探検します。
小樽駅のホームは、改札を通ると上り下りすることなく地下通路からホームに上がれます。 シニアには優しい構造ですね。
4番線は駅開業100周年を記念して、小樽にゆかりのある石原裕次郎を冠した愛称がつけられ、ホームにパネルが設置されています。

また1・2番線ホームに上がると、その昔列車の到着時に鳴らされていた『むかい鐘』が、120周年を記念して複製設置されていました。

まもなくして、鮮やかなピンク色のニセコ号が入線。 車内の座席は一気に満席状態となりました。


もし時計が巻き戻り小樽で青春を過ごしていれば、書き物か芸能をやってたかもね。 人生糾える縄の如しも、北の地は人を感傷的にする様だ・・・
観光列車は余市駅や長万部駅のホーム販売で大賑わい
北海道内で、こんな楽しい観光列車は他にありません。 だって行く先々の停車駅で、特産の美味しいワインやウィスキー、弁当が買えるんですから。
余市駅の停車時間は10分、ニセコ駅10分、長万部は14分となっています。
せめて余市駅は3、40分位欲しかったですね。 なぜなら新鮮な魚介類や果物、ワインを柿崎商店でお安く買いたいんですよ。
でも、ちゃんとホームでりんごチューハイと珍味のセットや、余市・竹鶴ブランドのウィスキー、余市ワインが用意されています。


さすがに海鮮物はなくとも、余市白ワインのナイアガラとサッポロクラシックを買えて大満足です。
ニセコ号は、沢山のお土産を伴って出発。
続いて仁木町周辺の丘陵地には、りんごやぶどうなどの農園が広がっていました。

小樽駅近くでジョギング姿のお兄さんお姉さんを運ぶバスを発見。『仁木フルーツマラソン&ワインマラニック』は、農園やワイナリーを巡り『走って、味わう』イベント。若者にアピールするには面白い企画だけど体に悪そうだね・・・
次の停車駅のニセコでは地元高校生が乗り込んできて、各席を回って特産品やオリジナルベーグルを販売。 JRさんは地元のパワーをうまく活用してますね。

そして長万部では、多くの人が名物駅弁『かにめし』を求め列をなしてました。 私たちはここは我慢、函館に期待です!

ニセコ号は真っ青な海の内浦湾沿い、雄大な駒ヶ岳の裾野を走り抜けて、やがて函館駅に到着です。

三方を海に囲まれた美味しい港町函館へ往く
なにはなくとも函館グルメは、イカ刺しで決まり
函館は、7年ぶりの訪問です。 駅前から市内電車で2駅目の『自由市場』へ急ぎます。
時間はもう2時をとっくに回り、市場に入れば多くの店は陳列を仕舞いかけています。


函館といえば何と言っても、『活きイカ』の刺身。 釣り堀は終了していたのですが、ご飯をまず購入します。
イカを売っているお店を紹介してもらい、なんとかラストの活きイカ、他の刺身類も探し出して確保です。

そしてビールは、珈琲店から出前していただきました。
これでようやく函館自由市場『スペシャル海鮮丼』の完成でーす! 我慢したかいがありました。


トロけるのは戸井のマグロ、プリプリの活きイカ、甘エビ、サーモン、鯛の刺身たちの鮮度は申し分無し。 つぶ貝の和え物半分は新幹線の伴としたよ。
根ボッケをお土産に、旅のシメは余市の白ワイン
遅いお昼を済ませ色々見て回りましたが、結局お土産は前回購入したお店『和田商店』で『根ほっけ』を購入。
女将さんは入院中とのことで、今は息子さんたちが頑張ってました。


前回も買った『根ほっけ』は、回遊せずに岩礁に住み着くので薄皮に油がよく乗っていて、実際パリパリとしゃぶれるね。
函館からの電車も予想通り混んでいました。 心に余裕がないのでしょうか、席取りで突き飛ばす人もいて、今夏の災害がもたらした影響は大きいですね。
さて16:20発はやぶさ36号が静かに新函館北斗駅を出発しました。 そして旅の最後をシメルのは、余市の白ワイン:ナイアガラです。

ぶどうそのものを飲んでいるかのような鮮烈な爽快感は、再びの旅への誘いなのでしょうか。
まとめ
北海道を列車で旅して感じたことがあります。 それは、鉄道は誰のためにあるのかということです。
まずは地域の通学・通勤・通院・買物を担うこと、そして物資の流通を担うこと。 さらには、観光需要を担うことです。
札幌まで新幹線が伸びるのは10年後と遅く、今後もポテンシャルのあるインバウンダーは増えるでしょうし、東西南北の主要幹線は残しておくべきではないでしょうか。
そして、忘れてはいけなのが国土防衛の視点です。 人がいなくなれば隣国の思う壺です。 ひと度ことが起きれば、拠点までの燃料や防衛装備品、食料も運ばなければなりません。
国は増加する防衛予算の戦闘機1台分を、JR北海道の鉄路補修に回したらいかがなものでしょうか! 皆さん喜ぶと思いますが...
それでは皆さん、最後までご覧いただき有難うございました。

