
酒旅、日本酒ファンの皆さまこんにちは!
前編の『牡蠣やウィスキーのプラチナブランドを生む道東の湿原をゆく』に引き続き、本編は黒岳 の紅葉と札幌・小樽・函館三都のグルメを紹介します。
今回は、鉄道旅ですので昼間からどんどん食べて飲みます!!
壮大な峠越え車窓の石北本線から黒岳の紅葉を巡る
今は信号所となった廃駅が続く秘境の石北本線
大人の休日クラブパス券には、すでに6つの星印が印字されています。 つまり指定席券発行は使い切っています。
今日は北見から上川まで8:56発の特別快速大雪の予定でしたが、直前にえきねっとを見れば7:46発の特急オホーツク2号に空席があるようです。

実は大人の休日クラブパス券では、実は座席未指定券を設定している在来線特急列車の普通車指定席の空席が利用可能なのです。(JR北海道大人の休日クラブパスの説明)
もちろんこの空席利用は指定席券を持った方が来られた場合は、席を譲らなければなりません。
車掌さんの検札をうけて、上川までと返答します。

さて列車は北見駅を出ると、沿線には沢山のタマネギ倉庫が乱立しています。 北見地方は日本一のタマネギ産地なのです。
そのタマネギを運ぶ石北本線の赤字問題が深刻化している中、今その物流がストップしてトラックや船による代行輸送が始まっています。
オホーツク2号は留辺蘂をすぎると難所常紋峠に差し掛かり、唸りをあげてすすんでいきます。
遠軽駅に近づくと、屹立した『瞰望岩』が雄大な姿を表わしました。 遠軽駅は道内唯一のスイッチバック駅で、皆さん椅子を反転させてます。

忍者屋敷のからくり部屋みたいだ・・・ 暫くして、シートバックに入れてた帽子がないことに気が付き、ナント2列後ろの御婦人から声がかかったよ!?



上川-白滝-遠軽駅間は僅かに4駅のみ、普通列車は1日1往復のみだ。 民営化後、人口希薄地帯の上川-白滝駅間では6駅が廃止または信号場に変更され、中間駅が消滅している。
やがて白滝・上川間の難所北見峠の『石北トンネル』を越え、急勾配の線路を渓流沿いに降りていき、ようやく上川駅に到着しました。

それにしても驚いたことに、層雲峡の玄関口上川駅で特急から降りたのは私たち2人だけでした…
朝っぱらから上川大雪の銘酒を飲み比べ
次は上川駅9:55着、接続バスは10:50発の道北バスです。 まだ時間がありそうですので、上川の唯一最大の観光スポットに向かいましょう。
駅から歩いて18分程度。 これまでも酒旅や酒レビューの記事で紹介してきた『上川大雪酒造 緑丘蔵』さんへ向かいます。

お客様も朝イチから満杯です。 3年前の訪問時からお店のスタッフも増え、交差点手前には倉庫も増えていました。

一人でレンタカーを駆って伺った際は、試飲は叶わず購入のみ。 よーし、今回は朝っぱらから喉を全開で試飲といきましょう!

商品ラインも増えて、試飲は太っ腹の無料でナント5種類も。 写真のとおり高級酒ばかりで、ああ何という至福でしょう!

ここは先輩をたてて、定番の白麹仕込の爽やかな『純米吟醸』を購入。 今夜の宿酒をリュックに入れ先を急ぎます。

上川にあるのは『緑丘蔵』、川沿いなのにね。 実は創業者と出資会社の役員が小樽商科大のOBで、総杜氏も小樽出身。『緑丘』とは小樽商科大学の異称なんだとか。 実はオイラもその昔密かに西の方から受験を狙っていたのだけど、寒いのと遠すぎるので止めた。(言い訳…)
千鳥足に駅は遠すぎるので、近接の上川高校のバス停から層雲峡へ向かいます。 校庭に生徒がでてきて、何やらやり投げモーションを始めました。
そんな風景を眺めていると遠くにバスの姿が見え、先輩と乗客数当てを試み、10人と8人に分かれました。 バスに乗ってみれば誰もいません...


さて層雲峡へは約30分。 バス停そばにある観光案内所の手配でホテルへ荷物を預け、昼食を済ませてロープウェイ乗り場へ向かいます。
大雪山で一番早い黒岳の紅葉を目指す

これまで北海道の旅で大雪山系は、旭岳、高原沼、銀泉台の紅葉シーズンを巡ってきましたが、本命の黒岳は初めてです。
実は3年前は紅葉が遅れていてパス。 今年は8月末から例年よりも温度が下がってきたので、早めの紅葉が期待できそうです。

雄大な柱状節理の層雲峡をロープウェイは一気に上ります。 登るにつれて大雪山系の峰々の姿が見えてきました。
5分ほどで5合目の黒岳駅に到着し、展望台へ。 眼下には層雲峡、目前に黒岳、桂月岳、凌雲岳の姿がはっきりと見えています。

一旦展望台を降りて、トイレを済ませリフトで7合目の展望台を目指します。

リフトはゆっくりした速度で緩やかな勾配を登っていきます。 高さも数メートルほどで、恐くはありません。

足元には深い青紫のエゾリンドウや、かわいい綿毛をつけたチングルマが群生し、秋の風情を醸し出しています。

リフトを降りてさらに黒岳カムイの森の道へ進み、あまりょうの滝展望台へむかいます。

約15分の道ですが、途中に沢もあり泥道となっていますので、足元には注意が必要です。

展望台からは黒岳の紅葉がよく見えます。 8合目辺りまでかなり色づいてますが、あと数日もすればもっと色相が濃くなる感じですね。


今年は9月の冷え込みで、旭岳方面も色づきがいいそうだね。 裾合平のチングルマの草紅葉と真っ赤なウラジロナナカマドを見てみたいな。熊さえいなければ…
ひとしきり頂上付近の紅葉を眺めてリフト乗り場に戻り、層雲峡へ下山します。

『層雲閣MOUNTAIN RESORT 1923』はコスパ抜群
湯の花が浮かぶダイナミックな大岩露天風呂
今夜の宿は『層雲閣MOUNTAIN RESORT 1923』で、3年前と同じホテルに宿泊。 オールインクルーシブなので、安心してアルコールを飲めます。
操業100周年を機に、2022年3月1日より『層雲閣グランドホテル』からロゴ・施設名を一新し、内部を改装しとても綺麗になっています。

玄関を入るとゆったりと寛げるソファーが数多く用意されており、心和む薪ストーブの火が揺らめいています。
まずは早めにチェックインをすませ、露天風呂へ向かいます。
残念ながら露天風呂の床などまだ整備が行き届いていませんが、お湯には湯の花が浮かび、やや熱めの泉質で全く問題ないでしょう。

『SORACHI1984』で飲み放題タイムに突入
お風呂上がりには、ロビーでセルフ方式ながら生ビールなどが頂けます。 もちろんアぺタイザーも用意されており、早くも酒飲みタイム突入です!
アルコール類は一通り揃っており、特筆すべきはサッポロの新クラフトビール『SORACHI1984』がラインナップされていることです。

『SORACHI1984』は、空知郡上富良野町で誕生したホップの品種で、アメリカで採用されて世界的人気となった。 凛としたユニークな香りと心地よい余韻はいままでになく素晴らしい。

お酒談義をしているとお隣の御夫婦と意気投合し、旅行話に花が咲きました。
さてディナータイムが近づいて来ましたので、一旦引き上げて改めて食事会場までいきます。
料理はビュッフェ形式・ライブキッチンなので、寿司や刺身などの海鮮物、肉類、麺類、揚げ物、煮物、イタリアンなど、数多く揃っています。

係の方に案内されたテーブルは狭くて、料理が並びきりません。
写真には写っていませんが、日本酒は高砂酒造製造の『初一』。 創業者名からの命名ですね。
でも先のドリンクコーナーまで何度も足繁く通わねばならず加えてグラスが小さいため、最後は大き目のグラスで調達です。

カニ好きの先輩は、今日も沢山いただいています。 わたしは味がイマイチなので寿司と刺身で満腹、撃沈!
先程お知り合いになった方が部屋に訪ねてこられて、ご自慢のドローンカメラを持参し、操作方法や映像を案内して下さいました。

残念ながらそのお方はアルコールを嗜まれず、私たちはお昼に調達した『上川大雪純米吟醸』と釧路で買った『鮭とば』で飲みます。
さて夜が明けての朝食もメニューは揃っていしまたが、残念なことに『いくら』がなくて秋の風物詩は変わりつつあるようです。

札幌のフェストと小樽の定番グルメで秋の味覚を楽しむ
本日開始の札幌オータムフェストは早くも大満員
昨日の層雲峡までのローカルバスは私たち以外の乗客はゼロ。 今日の層雲峡9:10発は、10人ほどの乗客です。
昨日は誰もいなかった上川駅からのオホーツク2号の指定席確保に、乗客が列を作っています。
オホーツク2号は上川9:56発、旭川をすぎると北海道の、いや日本一の穀倉地帯を走り抜けて、札幌に12:10に到着です。

北の都札幌は、新幹線駅を始めビルの建設ラッシュ。 駅前の古いビルが解体され大きな区画の建築主を見れば、なんとヨドバシカメラ。
経済の主流がモノづくりからサービスに移り、札幌も池袋のようになってきているのでしょうか?


さて今年の札幌オータムフェストは9月11日~10月3日までの開催で、今年で19年目。 わたしも初期の頃からこれまで2回きています。
大通り公園の4丁目から11丁目までの7つのエリアで、300店舗が道内の特産品やお酒を提供する一大グルメイベントです。

出し物にあまり変化は感じられませんが、初期の頃に比べてアルコール類が増えてきたでしょうか。



新参の厚岸ウィスキーは、30mlで1800~2900円。 他に比べてワンショットも厚岸のツアー価格も相当お高いね。 誰を相手にしているのか...
それでは、8丁目会場で北海道各地のご自慢のグルメを物色しましょう。

焼物はどこの市町村も似たりよったりで、値段も高めに寄せてきていますね。
まだ食べたことがない、標津町の大きなしいたけ焼きに白老牛のカットステーキをチョイスしました。 どちらもグーです!





それにしても、だいぶお値段が高騰している感じだね。 東京でもグルメイベントが多いけど、満足感が足りないのはどうしてだろう。 鮮度なのか? 調理なのか? ボリュームなのか? コスパなのか? 全てか・・・
小樽グルメとお土産購入で大忙し
さあ、だいぶ仕上がってきましたので、今日の後半戦は小樽に移動します。
小樽の観光・グルメと言えばお寿司。 もう4日目でそろそろメニューに飽きてきています。
なので、定番の『かま栄』のパンロールと、『なると屋』の若鶏半身揚げを購入し、ホテルで昨日の上川大雪で仕上げます。


先輩は、何やらお土産が気になる様子。 小樽駅で今夜の肴を調達してホテルに直行、チェックインに時間を要したのでルタオに急ぎます。
ここからの買い物は分派活動です。 わたしはまず夕闇迫る運河沿いを散策しながら、土産物が揃う堺町通り商店街へ向かいます。


それにしても、小樽の名店はほとんどが18:00までの営業。 北の街は雪が多いので帰りを急ぐのでしょうか?


わたしの目的物は『北一硝子』のぐい呑み。 以前から使用していたものが傷ついたので、再購入です。
選んだのは『万華鏡グラス』。 水を入れて見せて貰うと、グラスの真ん中の縁取りがキラキラと光って、とても綺麗です。

ボリューミーなパンロールと若鶏半身揚げにギブアップ
今夜の宿は、最近できた『ホテル・トリュフィート小樽運河』。 ダブルの部屋を一人使いで、バス洗面が広くて、バリアフリーと快適です。
しかも大浴場もホテルとしてはまずまずの広さで清潔。 ゆったりと入れて、シニアの皆さんにおすすめです。
セキュリティカードも、部屋と大浴場の2種類があり万全です。 お風呂に入って、さあ小樽の夜の始まりです。

共にお初のかま栄のパンロールと、なると屋の半身揚げ。 柔らかくて甘みがあり、ジューシーです。 もうボリュームがあり過ぎて、食べ切れません。

いやー参ったね。 オータムフェストのたこザンギは油が安物で駄目! トラさんじゃないんだよ! その点、かま栄やなると屋は、新鮮でもたれない油を使用しているのが良くわかる!
まとめ
一昨日から、何も飾らない自然の景観の美しさと、その地の新鮮で長年育まれた味わいの名物を頂いてきました。
釧路のつぶ焼き、厚岸の貝類の炊き込みご飯、オホーツクの新鮮な回転寿司、北見の新鮮な焼肉ホルモン焼、老舗ホテルのビュッフェ料理、小樽の練り物と唐揚げ。 とても良かったです!
嘘のない味わいはこれからも引き継がれ、人々に支持され続けるでしょう。 でも、安くもないグルメイベントの食べ物や飲み物はどうでしょう?
さあ、明日は旅の最終日です。

