
日本酒ファンの皆さま、酒旅ファンの皆さまこんにちわ!
春の桜旅、酒旅記事の大連発です!!
山口からの帰り道、途中下車で京都は遅咲きの桜を狙って『退蔵院』『仁和寺』『半木の道』『平安神宮』『伏見界隈』を巡ります。
以前の京都桜旅はこちらになります。
枯山水と池泉回遊式の異なる庭園が広がる退蔵院
何度も行ってる京都は、日帰りプランがベスト!
京都のいつもの定宿は、オンシーズンは6ヶ月前でないと取れませんので、今回は途中下車の日帰りプランとなります。
折しも中国の渡航自粛は継続中ですが、韓国や台湾、さらには欧米からの観光客が増えており、京都には少し平穏が戻ったと言えるでしょう。
さてそれでは、9時間の滞在で遅咲きの桜を目指して5ヶ所を巡ります。 まさにピンポイントでジャスト見頃となるでしょうか。
防府 6:37 ⇒ 7:05 徳山 こだま7:11 ⇒ 7:38 広島 ひかり7:43 ⇒ 9:11 京都 ⇒ 9:39 花園 ⇒ 9:50 退蔵院 ⇒ 11:00 仁和寺 ⇒ 12:50 進々堂 ⇒ 14:00 半木の道⇒ 14:50 平安神宮 ⇒ 16:20 伏見 ⇒ 17:40 京都駅 ひかり18:33 ⇒ 20:38 小田原:ロマンスカー
まず新幹線で京都駅到着は9時過ぎ、嵯峨野線に乗換えて花園駅で下車して直ぐの退蔵院から巡ります。
初めて降りる花園駅、ここは珍しい木造屋根のある高架駅。 ホームや階段が狭く乗降者は少なめです。
方丈の禅の世界へ誘う水墨画と枯山水庭園が見事!
さて退蔵院は、臨済宗の総本山妙心寺の塔頭で、まずは南門を通過していきます。 真っ直ぐ石畳を進んで、朱塗りの山門前を横切れば到着です。

禅寺らしい佇まいの山門を入れば、手入れの行き届いたお庭が広がります。

さらに白壁伝いに進んで、袴腰の大玄関から方丈に上がります。
ここは剣豪宮本武蔵も修行した精神修養の場で、日本最古の水墨画『瓢鮎図』(国宝)が掛かっています。

そしてもう一つ有名なのが、室町時代の画聖狩野元信が作庭した枯山水庭園『元信の庭』。 不変の美を求めた白砂と石組で構成されています。
石組は数種の産地からなり、すべてを削ぎ落とした龍安寺の石庭とはまた違った雰囲気ですね。

枝垂れ桜の彩りが美しい余香苑
方丈の後は、お目当ての『余香苑』にある紅枝垂桜へと回ります。
こちらの桜は平安神宮の孫桜といわれ、樹齢50年ほどですからまだ若娘。 残念ながら五分咲きとあって、少し色香が足りないでしょうか…

こちらのお庭は昭和の作庭で、この桜の左右に『陰陽の庭』があり、滝口の流れは藤棚の池に向かって緩やかに下っています。

池から眺めますと、右は滝組の流れに中央は東屋越しの桜、そして左は皐月ツツジの刈り込みで、ゆったりとした奥行き感のある見事な佇まいです。

仁和寺の桜は別名『お多福桜』低くて淡いピンクの花が密集
桜の雲海に浮かぶ五重塔とのコントラストは絶景!
さて仁和寺のさくら情報は、咲き始めとか。 いつも騙されてばかりですが、思い切って仁和寺に歩みを進めます。
歩いている人が少なくて心細くなってきますが、小雨降る中ようやく到着。 受付には、何と見頃の案内があり、期待できます!


急いで中門をくぐると、眼の前には御室桜がほぼ満開ではありませんか!

誰が言ったか知りませんが、信ずるものは騙される? いえ、情報がリアルでないのです。 自分を信じてよかった!!

背丈が低いので、目線の高さに淡いピンク色の花が密集しており、辺りに花の香が漂っています。

国の名勝御室桜は、江戸の昔より吉野の桜と並び称される
御室桜の特徴は、何と言っても背丈が2~3メートルと低いこと。 これは、地下岩盤が根が深く張れなくしているとの理由でした。
ところが最近の調査では、岩盤ではなく粘土質の土が影響していたことが判明。 何れにしてもこの特異地盤ゆえの桜ということでしょうか。

ところで御室桜は江戸期より有名で、儒学者貝原益軒の書にも、吉野の桜に比べて優るとも劣らないと絶賛されています。
ともに1924年、仲良く国の名勝に指定されています。

折しもABC朝日放送テレビの撮影クルーと遭遇、中継スタッフにお気に入りの方がおられました。

『旅サラダ』に出演している大仁田アナウンサーと偶然お会いし、大感激❤️ お酒やグルメに軽妙なコメント、これからも期待しています!
ランチは北山の名店で、そして半木の道の枝垂れ桜を愛でる
お昼は昨秋に続いて北山はパンの名店へ
名庭と古都の桜の饗宴に酔いしれた後は北山でランチを食べて、のんびりと春の鴨川の流れを眺めましょう。
仁和寺の山門前からバスと地下鉄で北山の老舗レストラン『東洋亭』へ伺いますが、予約無しなので40分待ちとあり、近隣のパンの名店を訪ねてみます。
まずはリッチな佇まいの『ブリアン北山』。 2階のレストランもやはり40分待ちなので、お次の『進々堂北山店』へ。


こちらは、1階にレストラン、2階にはイートインコーナーありで、出来立てのパンが楽しめるお店。 インバウンダーやご婦人方が御用達の様子でした。


煮込みハンバーグにビールを頼めば、マスターはセットでなく単品を勧めてくれた。 生ビールは北山店のみの取り扱いで、ああ至福…
のどかな半木の道の風景は京都人の密かな楽しみ
2年前に半木の道に来たときは、まだ咲き始め。 ここの八重紅しだれ桜がトンネルとなるのは、対岸のソメイヨシノが散り始める頃でしょうか。
そんな思いをめぐらしながら歩くこと10分、北山大橋に到着。 満開にはあともう少し、6,7分咲きといったところですかね。

さてこのまま半木の道を北大路橋まで下ると、地下鉄の北大路橋駅へは遠回りとなりますので、途中飛び石で渡河することにしました。
まるでどこかの青春ドラマに出てきそうな風景ですね…


鴨川と高野川には親水機能を持たせた6つの飛び石があるそうだ。 落ちないように丁寧に渡ったけど、よく見ると飛び石にはサギや桜のエンブレムが入っていた。
春の神苑を彩る平安神宮の八重紅しだれ
神泉苑は平安京1200年の粋を集めた池泉式庭園
地下鉄を乗り換えて東山駅からは平安神宮までは徒歩8分。 神宮道に入りますと、京都のランドマークとも言える『大鳥居』が見えてきます。
そして大鳥居をくぐり正門の応天門を抜け、広ーい境内の大極殿にやってきました。

時間がないので、案内に沿って早速南神苑に。 意外にも人集りがないので咲き具合が心配になります。
神苑に入ると、なんと目にも鮮やかな八重紅しだれのシャワーの歓迎ではないですか!



13年前の写真と比べると、全体的に桜木に元気が足りないな? 樹勢が衰えて剪定されたり、若木に植え替えられているのかな。
鳳凰を頂く楼閣『泰平閣』は、雅な舟遊びの風情ただよう
紅しだれの艶やかさに酔いしれた西神苑から、白虎池、蒼龍池へとすすみ、東神苑の鳳凰池に到着です。
平安神宮は1895年に創建され、当初は西神苑・白虎池・中神苑までが完成。その後1916年までに栖鳳池、東神苑が完成しています。

ここ鳳凰池は一段と大きな池で、中を貫く泰平閣や手前の島の松が映り込む様は、京都で一番優美な景色かもしれません。

泰平閣(橋殿)の手前に浮かぶのは鶴島と亀島。 少し風があって映り込みがよくありませんね。


コンサートも行われる夜のライトアップが人気だね。ここは池の映り込みが綺麗なので一度来て見たいね!
伏見は秀吉の城下町普請に始まり、明治維新の文明開化に散った
中書島は伏見の玄関口、ここにもアジアの波が
今回の京都桜旅の締めは、これまで行っていない京の酒処伏見。 中書島駅まで京阪電車で向かいます。
駅を降りて狭い路地の商店街を進みますが、歩いてる人達の多くは外国人だけどあまりお金持ちっぽくないですね。

狭い路地を進んで、十石船乗り場にやってきました。 アジア系の人達でいっぱいです。
いまや『モノ消費』から『コト消費』ゆえ、街中から郊外のミステリースポットへと神出鬼没のインバウンド観光事情です。

その先の月桂冠大蔵記念館に急ぎますが、すでに16時を回り見学は終了。 写真だけ撮らさせていただきましたが、中にはまだ多くの外国人の方がおられました。

ところで伏見の水は中硬水、口当たりまろやかな風味が特徴で、灘酒を『男酒』と呼ぶのに対し、『女酒』と呼ばれています。

試飲・販売コーナーには、初心者向けの5%日本酒もありました。 いくら酒消費が減少しているからとは言え、日本酒文化的には薄すぎるのではないでしょうか?


昔、お酒は今のような味わうようなお酒ではなく、魅惑的でチョット野性的だったような気がする。 誰のため、今一度ニーズを噛み締めてほしいね…
龍馬襲撃の寺田屋、伏見口の戦跡に今や遠のく文明開化を想う
大倉記念館を出て、川沿いを歩いてみました。 柳の芽吹と桜の花筏が酒処の風情を醸し出していますね。


伏見は江戸期から明治にかけては交通・物流の拠点であり、当初川船でやがて鉄道で伏見の酒を大阪や東京へと流通させたんだね。
竜馬襲撃の寺田屋跡地付近の京橋は、船運で賑わった伏見港の中心地であったといいます。 西国の薩摩、長州などの藩邸がありました。
一方鳥羽伏見の戦いでは、その前日に会津藩兵が大阪から船で上陸し布陣。 しかし劣勢となった伏見奉行所から逃れてきた幕府軍が火を放ち逃走、この辺りは大きな被害を受けたそうです。

龍馬が匿われた薩摩藩邸跡にある『松山酒造』に行ってみたかったのですが、時間もおしたので次回としました。 なお松山酒造『十石』の紹介記事は以下のとおりです。


今や外人さん向けの居酒屋となった感のある『竜馬通り』や『伏見酒蔵小径』を覗き込みながら京都駅へと向かい、長かった春の旅はこれにて終了です。
旅のまとめ
今どきのインバウンダーなら京都大阪は1~2週間、日本中で1ヶ月? 貧乏人の日本人は泊まらずにワンデイ!(トラマサだけですかね)
さて京都の国の名勝、短時間ながら一体いくつ回ったのでしょうか? 『妙心寺・退蔵院』『仁和寺』『平安神宮神苑』、、、秀吉の伏見城がないのが悔やまれます。
昭和の文豪司馬遼太郎が亡くなって早30年。 『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『世に棲む日々』など伏見を舞台にした歴史小説は、今も心に残ります。
しかしそんな熱烈な読者は伏見界隈にはどうも見当たらず、さてどこに行ってしまったのでしょうか。
それでは皆さん今回はこれで失礼します。 今回も最後までお読みいただき有難うございます。

