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日本酒ファンの皆さん、こんにちわ!
待ちに待ったコロナの緊急事態宣言解除、ようやく県外へ大手を振って行けるようになりました。
でも今年の10月は雨模様の日が多くて、スケジュールもままなりませんでしたね。
そんな中、ピンポイントで目的を絞って『紅葉』と『酒蔵見学』に行ってきました。
今回の秋旅は、宮城の銘醸蔵『寒梅酒造』の見学と、錦秋の鳴子峡を巡り、陸羽東線・西線を縦断して、酒田・新潟のグルメを楽しんできました。
初日のあさイチは30年ぶりの日本三景『松島』
一筆ルートによる連続切符は、距離低減効果が高い
今回の旅は連続切符を利用して、東京都区内発~大宮から新幹線で仙台~東北本線で小牛田、鳴子、新庄、余目、新潟~新幹線で大宮の普通切符を購入。
距離を通算しますと986km、そして特急券を足してジパングの3割引きで、約16,000円でした。 通常の料金では27,400円ですので9000円近く浮いた計算です。
単純な往復切符では一割引きとなりますが、この連続切符は通算の距離低減効果が高くて、3000円近く割安となっています。
そして一筆ルートからのはみ出し区間となる『仙台ー松島海岸(仙石線)』と、『余目ー酒田(羽越線)』の料金は現地精算とすることで、ある程度の自由度が確保されます。
もちろん、この普通切符の有効期間は6日間ですので、温泉が多いこのルートは途中下車でゆっくり湯治もできそうですね。
大宮/はやぶさ1号 6:57発 ⇒ 8:03着 仙台 8:09 ⇒ 8:39 本塩釜 9:00発観光船 松島 11:09 ⇒11:29 小牛田 11:34⇒ 12:22 西古川 15:22 ⇒15:58鳴子温泉
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ところが当日茨城で地震が発生、おまけに郡山盆地で霧が発生しており、仙台到着は数分の遅れとなり、松島湾クルーズ9:00には間に合わなくなりました。
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そこで急遽予定を変更し、『仙台:仙石線 快速8:20 ⇒ 8:44 高城町』として、距離はあるものの一駅歩いて戻ることにしました。
徒歩で行ける新富山展望台で気楽に松島湾を眺めた
旅の経験豊かな相棒もクルーズ観光は済みなので、代わりに『新富山展望台』から松島湾を眺め、そして瑞巌寺の近辺で紅葉巡りをしました。
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以前に見た瑞巌寺の境内を横切り、今回は縁結びこけしで有名な『円通院』に伺いました。 確かに男性的な瑞巌寺と違って、綺麗なお庭が紅葉に彩られていました。
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杉木立の立派な瑞巌寺の参道を後戻りして、松島海岸の五大堂へ向かいます。 なかなか陸からの眺めもいいではないですか?
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観光船の出港を見送って、開店している飲食店を探しますが、まだ10時でこれからと言う感じです。
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『松島さかな市場』に行ってみますが、適当なつまみらしきものはなく、弁当を仕入れて東北線の松島駅へ向かいます。
さて松島駅舎は東北大震災後に建て替えられていますが、無人駅となっています。
そう言えば、仙石線の復旧にあたっては、東北本線の塩竃-松島間、仙石線の松島海岸-高城町間に渡り線が設けられたそうですね。
朝の快速も最初東北本線を走り、この駅の手前辺りで仙石線に入ったのでしょうか。 なかなか、この地に住んでいないと理解しがたい地理です。
初日の観光メインは、宮城の栽培酒蔵『寒梅酒造』の見学
酒蔵は、世界農業遺産の田園地帯のど真ん中にありました
さて、電車は東北線の小牛田で羽越東線に乗り換えます。 しかし、東北新幹線乗換駅の古川で30分の停車、我慢できずに改札を出てビールタイム。
ジョルダンの青春18モードで調べても着時間の表示がなく発時間のみです。 古川では20分から30分の停車が多いみたいですね。
ようやく電車が動き次の西古川駅で降りて、ナビを片手に田園地帯を進むこと15分余り。 モダンな造りの『寒梅酒造』さんにやって来ました。
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迎えて下さったのは、会長の岩崎隆聡(たかとし)さん。 1時間近く米造りの歴史や震災後の酒蔵復興のお話を伺い、酒造りの現場を拝見しました。
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詳しい酒蔵訪問は下記の記事をご覧ください。
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![トラマサ](https://saketanpo.com/wp-content/uploads/2020/05/k0737_9-300x326.png)
会長さんは、酒造りも米作りも大変な力の入れよう。 テロワールじゃなくて農家酒蔵のオーソリティだね! 酒米を刈り取った田圃の中を歩いて、とても清々しい気持ちになったよ・・・
試飲はナント10杯近くも飲んで1500円で大満足!
『寒梅酒造』さんは東北大震災後2年で四季醸造の酒造りを復活。 若い世代が酒造りに加わって酒質もメキメキ上がり、小規模ながら今や宮城を代表する酒蔵さんです。
さあ、どんなお酒が出てくるかとても楽しみな試飲は、お洒落なバーカウンターでいただきます。 会長さんの説明を伺いながら、味わいを噛みしめて10杯近く頂きました。
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酒蔵見学は1000円、試飲付きは1500円となっており、とてもリーズナブルです。 何故なら、試飲のほとんどが純米大吟醸や純米吟醸なんですから。
そして電車の時間も迫ってきたので、蔵元限定のお酒を仕入れて鳴子温泉へ向かいます。
![トラマサ](https://saketanpo.com/wp-content/uploads/2020/05/k0737_9-300x326.png)
イヤー、参りましたね! 最初に飲んだ 『吟髄』、さすが宮寒梅の最高峰です。 味わい深く、お酒の輪郭が静かにじわじわと浮かび上がってきましたよ。 新米で仕込んだ『おりがらみ』はとてもフレッシュ! やっぱり酒旅は、酒蔵訪問の試飲につきるね!
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早くもお土産の買い出し、鳴子名物『栗だんご』と『鳴子饅頭』
ところで相棒は、奥様のお土産調達に奔走。 2つあって、ともに栗入りの『鳴子饅頭』と『栗だんご』。
前者を売っている店が2軒しかないそうですが、それが1駅手前の鳴子御殿湯にしかないので、相棒は買って歩いて行くと言います。
最近交通事故のニュースも多く心配なので、スマホで再検索しますと、ありました隣のホテルの売店です。
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鳴子駅には明るいうちについたので、元祖『栗だんご』を作っている『餅処深瀬』に寄ります。 店主の話では当日が賞味期限とのこと。
そこで予約して、明日の朝受け取ることにしました。 そしてもう一つの『鳴子饅頭』を求めて、ようやく宿入りです。
![トラマサ](https://saketanpo.com/wp-content/uploads/2020/05/k0737_9-300x326.png)
栗だんごは、うす味のみたらし団子の中に栗が入っていた。 とても優しい味わいだね。 女性がお土産におねだりするの、飲んべえでも解るわ!
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さて、宿泊先は『鳴子ホテル』。 この地区では最大規模のホテルです。 もっとこじんまりした温泉宿が本当はいいのですが、トイレなどの設備が旧式なのです。
こんな時世なので多くの温泉宿は疲弊しており、設備投資に向ける余力がないのが実情で、中小企業を応援する身としてはつらい選択です。
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錦秋の鳴子峡と羽越東線・西線の紅葉絶景ラインを走破する
鳴子峡は、まさに紅葉真っ盛りの錦秋絵巻
さて翌朝は天候も回復して晴れ、見事な紅葉が期待できそうです。 8時前に宿を出て、予約していた『栗だんご』を受け取って、駅前でバスを待ちます。
鳴子駅/バス紅葉号 8:30発 ⇒ 8:43 鳴子峡中山平口 9:40 徒歩で移動
中山平温泉駅 10:16発 ⇒ 11:11 新庄 11:15 ⇒ 12:18 酒田 街中散策
酒田 いなほ10/ 14:31発 ⇒ 16:37 新潟 とき344/ 18:54 ⇒ 20:31 大宮
コロナの移動制限もなくなり混雑を予想していましたが、平日の朝いちばんなので道路はガラガラです。
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鳴子峡中山平口でバスを降りて、ビュースポットの『鳴子峡レストハウス』『回顧橋遊歩道』『大深沢橋』で写真を収めます。
見頃情報が新聞に載ったのが5日前なので、少し色が茶系になったのでしょうか? 遅れていた紅葉なので仕方ないですね。
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それでも、松の緑、カエデ、ウルシ、モミジなどの黄色や朱色、赤が入り乱れて、見事な錦秋の絵巻物です!
![トラマサ](https://saketanpo.com/wp-content/uploads/2020/05/k0737_9-300x326.png)
始発バスは、この後中山温泉駅で折り返して9:05に戻ってくるので、20分で大深沢橋の上や見晴台でチョイ見の写真撮影して、再び鳴子温泉駅に帰り10:09発の新庄行に乗車すれば、電車からの紅葉が眺められる。 但し慌ただしくて、休日は道路が混むので保証できないね!
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大深沢橋から中山平温泉駅までは徒歩30分ですので、お昼に酒田に着きたいので歩きます。 途中にシントロの湯や湯の駅などもあるので、時間のある方は色々楽しめますね。
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この陸羽東線には、温泉や湯の名前が付く駅が6つもあるんです。 湯めぐりや紅葉だけでなく、冬景色も凛としていて、とても素敵な車窓風景が広がります。
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最上川紅葉見物のベストは舟下りだけど電車の車窓もいい!
新庄までの紅葉車窓は、座席を右や左に移動しての撮影会さながら。 さらには電車の先頭で動画撮影と、大忙しでした。
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新庄から車窓を最上川に変えても、それは同じ繰り返し。 本当は、古口や高屋で舟下りで楽しみたいところですが、スケジュールが上手くいかず先を急ぎます。
見所の古口・高屋間はトンネルが多いのですが、それでも十分紅葉は楽しめましたよ!
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酒田のお昼ご飯は、港の酒田海鮮市場のレストランで『マグロ丼』
酒田はコロナが流行る2年前の寒だら祭り以来の訪問。 駅舎が綺麗になってますね! 早速駅前の観光案内所で情報入手とレンタルサイクルを申し込みます。
親戚もあって何回も来ていますので地図を片手に街中を進み、老舗料亭の『山王くらぶ』や市街地にある唯一の蔵『上喜元・酒田酒造』さんを巡ります。
『酒田酒造』さんは、最近20年で15回金賞を受賞した全国でもトップクラスの高い技術を持った酒蔵さんです。
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![トラマサ](https://saketanpo.com/wp-content/uploads/2020/05/k0737_9-300x326.png)
冬の寒だら祭りと日本酒祭りで美味しかったのは、『楯野川』『冬のカノン』、そして『上喜元』だったね! 残念ながら酒田酒造の蔵見学は行われていない。
そして、お昼は酒田港に面した『酒田海鮮市場』の2階にある『海鮮どんやとびしま』で、リーズナブルな日替わり膳を目指しますが、もうお昼過ぎなので売り切れ。
ここは、諦めて『マグロ丼』をいただきます。 1階の魚屋さんには新鮮なお刺身類が沢山ありますが、外のデッキでの飲食はカモメさんが待ち構えていますので、やめた方がいいですね。
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『山居倉庫』は今も現役の米倉庫で酒田一押しの観光スポット
あまり時間が無くなってしまいましたが、イカ釣り舟の港町風情を楽しみながら川沿いを進み、酒田の一番の見所『山居倉庫』に立ち寄ります。
『山居倉庫』は、1893年に荘内米の保存用倉庫として建てられ、現在も米穀倉庫として使用されています。 風除けや日除けのために植えられたケヤキ並木は樹齢150年とか。
倉庫の一部は観光物産館や庄内米歴史資料館となっており、ここで利き酒が出来ると聞いていたのですが、今回は時間がないのでお土産に『黒どぶ』を求め、駅へ急ぎます。
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![トラマサ](https://saketanpo.com/wp-content/uploads/2020/05/k0737_9-300x326.png)
倉庫の裏手の紅葉ケヤキの極太い幹と、黒板塀の壮観なコントラストは見事だったね! 表へ回れば、真っ赤に紅葉したツタと、白い漆喰い壁がこれまた素晴らしい対比で、米どころ庄内の秋を見事に演出してたね!
旅の締めくくりは、新潟万代橋の鮮魚センターでお土産購入
酒田から新潟までは2時間半。 夕暮れの海を眺め『どぶろく』をいただきながら、名勝『笹川流れ』を楽しんで、電車は最終地新潟駅に滑り込みます。
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駅から25分の距離にある『万代橋鮮魚センター』までは、もう暗くなったのでバスで向かいます。
ここには、回転ずしや居酒屋、鮮魚センターがあり土産物の購入や食事にもってこいの場所です。
今回は食事を予定していましたが、時間も押したのでお土産購入に止めました。 そして、静かに新幹線の中で、焼き鮭に『菊水ふなぐち』で酒旅を締めくくりました。
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まとめ
皆さんいかがでしたでしょうか?
今回は1泊2日の秋の酒旅でしたが、相変わらずの強行日程でスケジュールも狂いがちでした。 できればもっとゆったりと行きたいところですね。
でも今回は、絶景の渓谷紅葉と3時間にも及ぶ酒蔵見学と試飲で、大満足の旅となりました。
日本の歴史・伝統と食文化を繋ぐ『日本酒探訪』の旅は、まだまだこれからも続きます。
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。