皆さんこんにちは! 長い桜を巡る旅も、いよいよ本州最北の角館と弘前の豪華絢爛な桜旅を迎えました。
勿論、トラマサの桜旅は『酒旅』でもあります。 新政酒造の本拠地、秋田市にも繰り出しました。
そして旅のアクセント、みちのくの駅弁も磨き抜かれた味わいでした。
それでは早速ご紹介します。 豪華絢爛な『みちのく桜旅』を存分とご覧ください。
旅の始まりは絢爛豪華な角館の枝垂れ桜、そして雪未だ解けぬ乳頭温泉で湯あみ
これまで角館には3回、夏・秋・冬と訪問しています。 どの季節も景観は素晴らしく、また祭りも勇壮でした。
今回は念願の春、その絢爛豪華な枝垂れ桜、そして武家屋敷の裏手に広がる雄大な桧内川の桜並木は、いつか行きたい、一度は見たい憧れの絶景ですね。
黒塀に映えるあでやかな薄紅色の『角館枝垂れ桜』は、日本屈指の桜絵巻
旅の始まりは、いつも桜の開花状況と天候次第、そして宿泊手配などのスケジュール調整です。
開花状況は、『さくらch』や観光案内所のSNSの写真で確認してますが、それでも行ってみると遅めとなってしまいます。
いつものように、駅を降りて『観光案内所』で順路や、見所、桜の開花状況を確認します。
桜を愛でる順路は駅から郵便局へ、そして武家屋敷通りを北上し左折して桧木内川の川堤へ出て、樺細工伝承館へ戻るルートとしました。
さて今回は、『武家屋敷の枝垂れ桜』は満開から4日目、すでに葉っぱが目立ってきていました。 天候も曇天で写真映えしません。
でも、奥ゆかしい武家屋敷の板塀のたたずまいと、覆いかぶさるような妖艶な彩り豊かな桜の競演は、秋の紅葉と甲乙つけがたき情景です。
これまでいろいろ桜みてきたけど、7分咲という情報がでたら出かけるといいね。特に東北の桜は一気に咲き、足早に散り始める傾向が強いから。
その昔佐竹家の2代目当主義明の奥様は、京都三条西家の出身。 嫁入りの際に3本の桜の苗を持ってきたのが、『武家屋敷の枝垂れ桜』の祖先と言われています。
角館には約450本の枝垂れ桜があるそうです。 そのうちのなんと162本が国の天然記念物とされています。 道路に覆いかぶさるような姿は何処にも見られない光景です。
見所は『樺細工伝承館』と『青柳家』『石黒家』辺りかな。桜の色もピンク系や白色系とあり、樅の木の緑を入れて桜が浮かないようにして撮影してみたよ。
桧木内川堤のソメイヨシノは枝を横一杯に広げ咲いている
古城橋の中ほどから、満開のソメイヨシノが咲き誇る桧木内川堤を眺めると、桜の帯がぐるりと回り込んでいます。 雪解け水で満パイの流れには、白波がたっています。
さて、人の少ない河原で金目鯛の押し寿司と、駅前の酒屋で買ってきた『出羽鶴ぬくだ丸』で桜を愛でながら一杯頂きます。 ぬくだ丸はにごり酒で花見にピッタリ。
まだ雪の残る乳頭温泉郷で、生まれたての温泉を満喫
さて、河原でゆっくりと弁当をいただいたところで、雪の残る乳頭温泉郷へ向かいます。 田沢湖を過ぎてバスが標高をあげると、水沢温泉手前の桜並木はまだつぼみ。
ブナ林へ入ればと雪の冷気を帯びて、白霧が漂っています。 山道を徒歩で上がり、山肌から湯気を豪快に吹き上げている、最奥部の『黒湯温泉』へやってきました。
湯屋の前はまだ雪が残り、木々も押し倒されたまま。 少し上の源泉も雪だまりから白煙を上げています。 乳白色の露天で、さっそく冷えた体を温めます。
いやー、久しぶりの黒湯温泉、体に染み込みますね! 雪解けから目覚めたばかりの温泉をキャッチしようと、テレビクルーもやってきてたよ!
秋田の永楽食堂で日本酒三昧、ここは日本酒の聖地だ!
温泉を楽しんで今宵の宿秋田へ向かいますが、相変わらず田沢湖の接続時間が良くありません。 今朝、新幹線で一緒になった友人と待ち合わせ、秋田の居酒屋へ繰り出します。
『新政』や『ゆきの美人』へは秋田駅から近く、もう少し早い到着ならば寄って見たかったのですが、もう6時を回っているので『永楽食堂』へ。
予約はしてなかったのですが8時までならOKということで、運よく着席できました。 人気店なので予約は必須ですね。
壁いっぱいに張り出された日本酒の数々、どれにしようか迷いだしてしばし10分。 肴のメニューも、刺身、天ぷらなど盛りだくさんで、300円から500円と割安です。
お得に飲むなら、三種飲み比べがいいね。ちょっと看板につられて単品飲みが増えてしまう傾向があるので、上手く注文した方がイイかな。 中でも横手の復活蔵、朝詰直送便『大納川純吟』が旨かった・・・
『桜と城』の組み合わせなら弘前城が一番、雪を頂いた岩木山とのコラボもイイ!
薄墨色のソメイヨシノと紅枝垂れの競演は見事の一言!
ちょっと前夜は飲み過ぎてしまいましたが、駅ビルでモーニングをいただき、弘前へは『特急つがる』で向かいます。
『リゾートしらかみ』は五能線経由で約5時間、今日は岩木山の麓まで行くので、特急で2時間の旅を選択しました。
桜の時期は、駅から弘前城までシャトルバスで10分。 例によって観光案内所で桜の咲き具合を確認します。 そして、お酒は控えてお弁当を購入します。
ソメイヨシノも紅枝垂れ桜も満開の咲きっぷりです。 風は強いものの見事な青空と、岩木山の残雪が彩を鮮やかにしてくれています。
形のいい黒松の緑と石垣が、そして津軽氏の栄枯の歴史をとどめる天守閣が工事中とは思えない迫力で迫ってきます。 『お城と松と桜』がテーマですね・・・
園内の食事スペースで栄螺弁当を頂き、その後桜のトンネルを楽しみました。 花筏にはまだ3日ほどかかりそうです。
これから遅咲品種の名桜が、名残つきない春の宴を楽しませてくれるのでしょうか。 ライトアップの桜は、次回まで楽しみを残しておきます。
『百沢オオヤマ桜』は、春遅い山を萌え上がらせる妖精のよう
さて、これから岩木山麓の20キロ続く『百沢オオヤマ桜』を目指します。 バスはおよそ2時間に一本なので車がいいのですが、酒旅なので仕方ありません。
バスは終点で折り返して50分で帰ってきますので、総合公園前で降りて急いで道を下ります。 まだ5分咲でしょうか、淡いピンク色のトンネルがありました。
この桜は『世界一の桜並木を作りたい』という地元民の思いで毎年植樹が継続され、平成7(1995)年まで約10年をかけて約6,500本が植樹されたんだそうです。
ここは、『雪山と桜』がテーマとなるのでしょうか。
本当は、近くにある百沢温泉でゆっくりしたかったけど、バスが2時間おきではチョット電車が遅くなるので次回としたよ。
新青森駅で海鮮弁当と『桃川純吟』を求めて、今日はこれで一旦東京へ戻り、明日は会津へ東北最後の桜旅です。 『桃川純吟』は相変らず香りよく、後口のキレがいいですね。
まとめ
今回の旅は、夢にまで見た東北の二大桜の競演。 お見事でした!
そして、秋田の有名居酒屋での銘酒の数々。 『亜麻猫』『花邑』『大納川』『風の森』・・・これまた参りました!
さらに、侮るなかれ東北の駅弁はうまい。 写真取り損ねた弘前の『栄螺弁当』、青森のウニいくら・ワカメがタップリの『海鮮弁当』、お酒によく合い大変おいしゅうございました。
コロナ禍で大変な観光サービス業、酒蔵、飲食業、そして農水産業の皆さん、頑張ってください。 みんなで辛抱強く、協力しながら上手く過ごせるようにしたいものですね。
それでは皆さん、今回はこれで失礼します。
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