
日本酒ファンの皆さま、ご無沙汰しております。
さて前回の投稿に続いて、今回は2日目の京都紅葉と敦賀へのグルメ旅を紹介をいたします。
12月に入り一気に気温が低下して紅葉もチリもみじに移り、お魚は天候不良で出漁できるか心配になってきました。
嵐山の宿は、庭に差し込む朝日で紅葉がキラキラと輝いている
嵐山の定宿「花のいえ」は、もとは江戸時代の豪商角倉了以の保津川開削の際の船番所兼邸宅でした。 なので中庭や石庭がとても綺麗なお宿です。
そして今は、公立学校共済組合の保養所なのでリーズナブルな料金となっており、紅葉シーズンや桜シーズンは早い時期から予約でいっぱいとなります。
お客様は大半がシニアの方で、お風呂や食事はとても静かに過ごせます。


さて先の記事で問題提起したホテル料金ですが、嵐山の定宿「花のいえ」は6畳一人/2食付で18800円(季節料金)でした。
大阪や京都の民泊は今後規制されることになるでしょうし、京都駅前のホテル料金が2年前の10000円前後に落ち着くか微妙です。
やはり夜は京都のグルメを楽しみたいので繁華街がいいのですが、お宿の真っ赤に燃え上がった紅葉を見ると迷ってしまいますね?

それでは、2日目のスケジュールを紹介します。
宿発 8:20 ⇒ 8:30 天龍寺 ⇒ 9:00 嵐山公園 ⇒ 9:30 常寂光寺 ⇒ 10:20 宝筺院 ⇒ 11:40 嵯峨嵐山駅 ⇒ 12:00京都駅・12:40サンダーバード ⇒ 13:50 相木魚問屋 ⇒ 14:30 まるさんや ⇒ 敦賀駅・16:10しらさぎ
晩秋の嵐山は雪霞や、紅葉が風に舞う七変化の景色が最高!
嵐山の朝は小雪が舞い、冬への序章をむかえる

宿は桂川沿いにあり、ゆっくりと5分も歩けば渡月橋です。 朝風呂のときから、チラチラと小雪が舞っています。
もう言葉がありません。 誰もいない河畔を、ゆっくりと渡月橋まで歩きました。
天龍寺のお庭はピークを過ぎてしまい予定の宝厳院へも行きますが、誰も並んでいません。


ここは、嵐山亀山公園の展望台から保津峡を遠望してみるかと力を振り絞り登ってみました。

嵐山の河畔の紅葉は真っ赤です。 そして遊歩道から祐斎亭の急坂を登り、亀山展望台へと進みます。

ここは初めて登ったのですが、保津峡の眺めも良くて風が心地よくそよいでいました。
観光客は少なくて、ゆっくりと譲り合いながら写真を撮ることができましたヨ。

常寂光寺の静かで鄙びた風情はこころに沁みる!
さて展望台から降りてきて、竹林の小径入口で騒々しさを少し嗅いで、またひっそりとした小径を歩いて常寂光寺へと向かいます。
なんとか散らずに保ってるかと思い、参道へ足を踏み入れます。 おお、いいではないですか!


団体さんがいないので騒々しさもなく、ゆっくりと回れます。 藁葺の仁王門を上から下からと眺めながら、ゆっくりと石段を登ります。


雪もやんで、青空と白雲が凛と伸びる多宝塔を映していますね。
そして清々しい竹林は、散り紅葉を纏ってとても綺麗です。

横の参道へ回り込むと、散り紅葉や残りの紅葉が行く秋の哀愁を感じさせてくれます。
紅の林に迷い込んだような宝筺院は秋の嵐山のフィナーレを飾る
また静かな小径にもどり、二尊院を経由して宝筐院へと向かいます。
宝筐院の小ぶりの門は横から庭園に入りますと、もうそこは紅の林でした。

真っ直ぐ続く石畳の左右の紅葉は散っていましたが、真っ赤になったドウダンツツジが目を引きつけます。

またお庭は回遊式庭園となっており、左右に別れて巡ることができます。

赤や朱色の、まさに紅葉のトンネルですね、、、
陽に照らされ鮮やかな真紅や透かした朱色が重なって、とても深い赤のシンフォニーが奏でられています。

お堂にあがってみれば、枯山水のお庭には真っ赤な紅葉が白い砂の上に広がっています。
ここは隠れた名所なのか、最後の紅葉を求めて多くの車夫さんが案内されていました。
初冬を迎えた湖西の風景と敦賀のグルメを楽しむ
冠雪した比良山地を借景に鯛弁当が最高においしい
嵯峨嵐山の最後の紅葉を堪能して、JR嵯峨嵐山駅に向かいます。
京都駅には早めに到着し、京の名店「はしたて」は鯛の胡麻味噌弁当を受け取り、特急サンダーバードに乗り込みます。
いやーこの特急は、なんと京都敦賀間を僅か53分で走破しますので、もう一杯のお酒はないですね。

ホント北陸新幹線延伸は、湖西線の暴風フェンスと敦賀新幹線ホーム横への特急乗入れで、十分なのではないでしょうか?
大阪、京都、滋賀の人もみんな喜びますよ、人口減社会をよく考えることです。 福井だって人口2万人の市のためにこれ以上出費したくないでしょう。
手柄のない政治家と多重構造の土建屋さんだけです、困るのは。

冠雪した比良山地の二段紅葉を眺めながら、はしたての鯛弁当は最高のお昼ご飯となりました。
確かにトンネルばかりでは、お弁当がまずいですね、、、
敦賀の魚とカニは相木魚問屋で決まり
敦賀駅到着後、タクシーで魚市場そばの相木魚問屋へ急ぎます。 シケで魚が少なくて、店じまいの時間が迫っているのです。

やはりもうお店には魚がほとんどありませんが、越前ガニのオスとメスをやっとこさ買い求めました。
干鰈が欲しかったのですが、まだ乾燥がすすんでいません。

やはりカニを購入するのは、海がシケずに価格が安定している11月中がいいですね。
旅の締めは、敦賀の名店まるさんやの「てっちり」で地酒盛り
さあ、旅の最後は敦賀のグルメ三昧と行きますか!
雨脚が強くなったので再びタクシーを呼んで貰い、駅前の「まるさんや」へ行きます。


暖簾にありますように、ここは若狭の地魚料理がこれでもかと出てきます。
本当は、ふく刺しと鍋料理がセットになった冬御膳がいいのですが、さっきお弁当食べたばかりなので、ここはふく刺しと刺盛りで一杯といきます。

どうです、なんとボリュームのある刺盛りではありませんか? 若狭とらふぐの刺し身も、噛むと甘みがじゅわっと出てきます。
お酒は、敦賀市の有志が新幹線開業に合わせて復活したブランド「月よしの」で、醸造は小浜酒造が担っています。

続いては、三方五湖のそばで醸されている「早瀬浦」。 僅か300石の蔵ながら、爽やかな辛口酒で切れ味良し、お見事です。
ああ、フグヒレを先程買いそびれたことを思い出してしまいました、、、
まとめ
本当は、金沢まで足を伸ばして見ようかと思っていたのですが、寒気が強まり海が時化始めたので今回の旅を閉めることにしました。
お土産で買った越前ガニのあで姿を写真に収められなかったので、翌日の酒宴の写真をおまけに届けます。

ああ、冬の酒旅って最高ですね!!
それでは皆さま、最後までお読みいただきありがとうございました。

