皆さん、こんにちわ! さて弘前の翌日は、磐梯山麓の桜と喜多方のグルメと酒蔵巡りの旅です。
以前紹介した福島三春地方の桜から遅れること10日余り、春遅い磐梯山麓の桜はようやく目覚めます。
そして蔵の街『喜多方』、日本三大ラーメンの聖地で殿堂入りの塩ラーメンを頂きます。 そして、お定まりの日本酒は、酒蔵巡りといきます。
お土産は、いつもの会津の馬刺しです。 さあ、今日も一番列車で出発です!
春のキラキラと輝く『観音寺川』に、川幅一杯に覆うさくらの群舞
小さな滝で水面はキラキラと輝き、満開の花びらがサラサラと流れる
今日も強風ですが、青空には雲一つありません。 猪苗代湖は日本で4番目に大きい湖で、湖畔は標高約500メートル程あります。
実は 三春や会津盆地とは10日間も桜の開花が遅いんです。 風は冷たいですが、水面はキラキラ輝いています。
猪苗代駅の一つ手前、川桁駅で快速を下車します。 この駅から徒歩1分で、小さな川堤『観音寺川の桜並木』と出会えます。
この観音寺川は1級河川ながら、護岸工事のされていない小さな川で、満開の桜と土手の緑が川面に映える情緒あふれる光景が広がります。 ここは『川と桜』がテーマなんです。
川面の幅は2m~7m、川幅15m程度ですから、両岸の桜の枝がくっついています。 雪解け水の澄んだ清流は小さな滝となり、思わず手を伸ばしたくなりますね。
30年前に郡山に5年いたけど、知らなかった。 平日の9時過ぎは人も少なめで、いい写真が撮れたよ。 地元の人がよく手入れしているみたいで、清掃がよく行き届いてる。 有難うございました。
蔵の街『喜多方』は酒蔵とラーメン店があふれている
福島県民ラーメン総選挙2018、19で連続1位『喜一』は山塩使用の絶品スープ
強風の川桁駅を後にして、会津若松を経由して喜多方駅に向かいます。
実は、喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧日中線跡地の『枝垂れ桜並木』を狙っていたのですが、残念ながら葉桜となってしまい、ならば最近人気の『桜峠』を目指すことに。
その前に、行列覚悟で『喜多方ラーメン』をいただくことにします。 前回は『坂内食堂』でいただきましたので、今回は塩ラーで連続1位・殿堂入りした『喜一』さんをセレクト。
駅前で自転車を借りて一路東へ、スムースに到着。 時刻は11時半で、予約表に名前を書いた直後に本日受付終了となりました。 さすが朝ラーの街、やれやれです。
そんな苦労して食べたラーメンのお味、透明感のあるスープが期待させてくれます。 先ずは一口、綺麗な嫌みのない味わいです。 チャーシューは脂っこくなくて、楽々完食でした。
スープは、熟成醤油、魚介ベースの醤油、Sio(塩)、藻塩、辛み味噌、熟成味噌とあり多彩です。
ご主人は元洋食シェフだそうで、スープが上品で美味しいです。 さらにお人柄もよく、お客さんは皆挨拶をされて帰ります。 トラマサも、丁寧にお礼申し上げました。
Sioラーメンは550円。チャーシューを10枚入れると935円。 マニアの人は、熟成醤油と2杯は頂くそうだが、トラマサは最後に残っていた『昭和の香り(魚介だし)』を4食分(1600円)お土産としたよ。 これもまた、旨かった!!
試飲はあきらめて酒蔵巡り、撮り鉄ならぬ撮り蔵で7蔵の写真を撮った
喜多方の街は酒造りに最適な地で、なんと10の酒蔵があります。
その酒造りの特徴は、飯豊山の伏流水を存分に使った仕込み水、雑菌の繁殖も防いでくれる冬の寒さと豪雪、夏の暑さの中でも低温を保つ蔵で貯蔵が可能なことです。
ラーメンと日本酒といきたかったのですが自転車なので我慢して、早速酒蔵見学に向かいます。 勿論造りはほぼ終了していて、外観のみ写真を撮りました。
先ずは『喜一』を後にして、多様な土蔵が並ぶ『おたづき蔵通り』を北上します。 この地区は豊富な伏流水と土蔵の保存性の高さを利用した醸造業が発展したそうです。
モーツァルトを聞かせて酒造りをする『小原酒造』に先ず寄って、次はIWC2015でトロフィーを受賞した『夢心酒造』へ向かいます。
そして進路を西にとり『峰の雪酒造場』、地元率98%の『吉乃川酒造店』、そして小さいながらも喜多方最古の『清川商店』。 看板が小さいので見落としそうになります。
今度は駅に向かって、全量地元産米で酒を醸す『大和川酒造店』。こちらは、無料で酒蔵見学や試飲ができます。
そして、全てのお酒を槽で搾っている『喜多の華酒造場』へと向かいます。 こちらも売店があります。
白漆喰や黒漆喰の蔵造りは、酒造りの歴史を感じさせます。さすがですね。 やっぱり酒蔵巡りは遠くはバス、近くは徒歩で行って、利き酒するのがいいかな。
オオヤマ桜の群舞なら裏磐梯の桜峠が一番
さて、酒蔵巡りを急いだのは理由があります。 これから、裏磐梯は3000本のオオヤマ桜が群舞する『桜峠』へバスで向かいます。
『桜峠』へは猪苗代からのルートと、喜多方からのルートがあります。 でも猪苗代からは、乗り換えが必要となります。 撮影時間は短いけど、喜多方ルート往復を選択しました。
『桜峠』へは、最寄りの『裏磐梯ラビスパ』で降りて駐車場を横切れば、もうそこは桜の園でした。 色々な種類の『オオヤマ桜』が咲き乱れ、ピンクのグラデーションを表現しています。
愛子さまの生誕記念で植樹されて20年、多くの人々の善意で大きく育ってきました。 これから更に木々が成長して、日本屈指の桜の名所となるに違いありません。
本当は、猪苗代でレンタカーを借りて回れば、五色沼や檜原湖など周遊できるのだけど、駅にレンタカーが無くなってしまった・・・
ところで塩と言えば海水からですが、ここ裏磐梯では温泉を煮詰める製塩が行われています。 桜峠のすぐ下に製塩工場があり、ミネラル成分たっぷりの山塩が造られています。
貴重な山塩を使った飴やケーキ類、そして塩ラーメンなどお土産にどうでしょうか?
旅のお土産は、会津産の『馬刺し』と『喜多方ラーメン』
さて、喜多方駅に戻ったところで土産探しですが、駅前のお店は前回よりマシな品揃えでしたが、ちょっと酒の品揃えもいまいち。 会津若松に向かうことにします。
会津若松で乗換え、一駅先の七日町まで行きます。 ここには、駅から1分で馬刺しを売る肉屋さんが2軒あります。 『肉の庄治郎』さんと『馬さしの鈴静』さんです。
前回は、その昔力道山が生肉を食べて広めたと言われる『肉の庄治郎』さんで購入したので、今回は『馬さしの鈴静』さんに伺います。
我が家用はロースのブロック350g、友人のお土産に100gのスライスを2つ購入します。 勿論真空パックにして貰います。
会津の馬刺しは、赤身ロースに特徴があるね。 ブロックで買えば、好きなサイズに揃えられるのでいいかも、5~6人前くらいかな。
さて日本酒はと、いつもなら会津若松駅から5分の『会津酒楽館』なんですが、今日はリュックを持参していません。 なので駅で『榮川』パックを求めて会津を後にしました。
まとめ
3日間のみちのく桜旅、いかがでしたか?
春の陽光一杯の川面に、降り注ぐ桜の花びら。 淡い桜色のグラデーションの連鎖と、雪を頂いた飯豊連峰とのコラボ。 見事な絶景でした。
また、雪国で生き抜くための貴重な食材の塩と日本酒、そして人々に力と食材を提供してくれる馬。 そんな会津の食文化を感じずにはいられない今回の旅路でした。
大好きな一本桜は今回ありませんでしたが、会津にも立派な一本桜があります。 また次回訪れて日本酒共々紹介したいと思います。
『みちのく桜旅1~2日目 角館と弘前』は、下記の記事をご覧ください。