皆さんこんにちは!
今日は、秋の気配漂う北海道は最東端納沙布岬を目指して、釧路から根室へ向かい、翌日は根室原野を巡るグルメ旅を紹介します。
また、世界遺産知床と網走、そして阿寒湖など湖沼群への旅は、次回で紹介いたします。
最東端を目指す旅は、飛行機+レンタカーがベスト!
東北海道への旅は、南の釧路から根室、標津、知床、網走のルートか、北の網走からのルートか迷うところ。
今回は鉄道を使わずに、南からレンタカーで効率よく絶景とグルメ、またちゃっかりと鉄道遺産も絡めたルートを辿ってみました。
釧路空港10:30 ⇒ 釧路市湿原展望台11:20 ⇒ 12:30 厚岸コンキリエ ⇒ 15:00 霧多布湿原 ⇒ 15:40 霧多布岬 ⇒ 17:00 春国岱 ⇒ 17:30 東根室駅(霧で中止納沙布岬)⇒ 18:00 花咲『民宿いわさき』 走行距離:230キロ
宿8:00 ⇒ 花咲岬 8:30 ⇒ 蟹の大八 9:00 ⇒ 9:50 旧奥行臼駅 ⇒ 11:00 根室花まる中標津店 ⇒ 12:30 開陽台 ⇒ 13:00 養老牛温泉 ⇒ 15:00 北摩周展望台⇒ 15:30 神の子池 ⇒ 17:30 ウトロ『知床夕陽のあたる家』 走行距離:220キロ
実際に走って見ますと、観光時間を含めて走行距離は200キロがいいところですね。 やはり北海道は広いです!
それから、注意すべきはシカの飛び出しやネズミ捕り。 スピードの出し過ぎには十分気をつけましょう。
1日目:プルプルの厚岸の牡蠣を満喫した後は、霧多布湿原の可憐な花に癒される
シーサイドラインは霧の中、そんなときはグルメに没頭!
釧路空港でキャンプ旅を続けている友人と待ち合わせ、まずは近くの釧路湿原まで行きます。 ここは高台からの眺めを期待したのですがイマイチ。
お腹が空いてきたので、一路厚岸の味覚ターミナル『コンキリエ』へ急ぎます。 ここは厚岸町の高台にあって厚岸湖が眺められ、しかも特産の牡蠣をいただくことが出来ます。
コンキリエの炉端では牡蠣の蒸し焼きがバケツで出てきますが、牡蠣のサイズが小さくてイマイチ。
気を取り直して、港の漁協売り場では大きい『マルえもん』と『カキえもん』を生で食べ直しました!
炉端焼きをするなら『コンキリエ』の炉端焼きコーナーの利用。 おやつ代わりに大きい生ガキ(LL、3L)の生食やお土産なら、港の漁協売店がいいね! 勿論レンジでチンもできるよ。
コンキリエ到着後、海の方を見れば白い塊となった霧が発生しています。
美味しい牡蠣を頂いた後は緩やかにカーブしながらシーサイドラインを走りますが、海霧が眺めを遮ります。
浜中町の手前のビュースポット『琵琶瀬沼展望台』に車を止めて休憩。 微かに霧多布湿原が見えますが感動はありません。
そこで少し進んで『琵琶瀬木道』まで来ました。 木道を歩いて秋の可憐な花々を見ることが出来て、少し癒されました。
ここでキャンプ派と分かれて霧多布岬へ進みますが、その名の通り岬は霧の中。 調べてみますと晴れるのは3日に一度くらいなんだそうです。
東根室の春国岱の夕景と東根室駅で郷愁に誘われる
根室を目指して、一旦シーサイドを離れて根室原野を走り、春国岱までやって来ました。 丁度、夕陽が沈みかけてますが、雲が多くて写真はイマイチ。
でも、最果て感がヒシヒシと伝わってきます。 時間も大分押してきて、霧も晴れないので納沙布岬は今回は取りやめることに。
そしてやって来たのが鉄道マニアの聖地、日本最東端の駅『東根室駅』です。 隣駅の『花咲駅』も閉鎖されて看板が塗替えられています。
駅舎もなくて駅入り口が分かりにくいですが、『お疲れっす!』なんて言いながら健さんがひょこり現れそうな雰囲気がありますね。
夜は花咲港のお得な花咲ガニプランで大満足
さて今夜は花咲港の『民宿いわさき』に部屋を取り、花咲カニご膳をいただきます。 花咲ガニはとげがあるので、女将さんが身をさばいてくれます。
花咲カニは小ぶりながらも味は濃厚で、そして刺身や秋刀魚やアサリ焼き、鍋もついて9600円は大満足のお値段でした。
本当は、日本最東端の酒蔵『碓氷勝三郎商店』まで行ってみたかったけど、時間が押して引き返した。 花咲港のコンビニは港の手前にあるセイコマートでチリワインやクラシックビールを購入して、民宿では食事と一緒に飲めるよ。
2日目:根室原野開拓の歴史遺産を巡り、根室の回転寿司や知床のグルメを大満喫
花咲カニは濃厚な味わい、オスだけが漁獲される絶滅危惧種
花咲カニは、根室を中心に釧路や網走あたりも獲れるらしいのですが、漁獲は少なくて漁期も7月から9月と限られています。
カニ好きの友人は、前日から港の直売所で店が開く時間を確認しています。 9時に店が開くまで、花咲灯台と柱状節理の車石を見に行きました。
この辺りの岩礁地帯は30m位の高さなのでしょうか、大津波が怖いですね。 民宿の女将さんも、警報が鳴ったらすぐに逃げるとおっしゃっていました。
そんなことを考えながら、直売所『大八』へやって来ました。 昨日は少なかったカニも朝茹での大ぶりのものが並んでいます。 大物で9千円位します。
店の前の道路が水で濡れています。 サンマ漁船が入って来たのでしょう。 トラックが塩水を巻きながら加工場へと向かっていきます。
サンマは幻となってしまったかな? 大海の中で、群れを探すのは大変だなあ。 もっと大きな船なら外洋に行けるけど・・・ さりげないロシア語の看板は、いかにも根室らしいね。
別海町の交通産業史跡『奥行臼駅』『奥行臼駅逓所』『別海村営軌道』は根釧原野の開拓の歴史
カニを家に送ったあとは、広い牧場を眺めながら『旧標津線/奥臼行駅跡』へ向かいます。
根室原野の開拓と産業の振興を図るため敷設された標津線は、昭和8年12月1日に厚床~西別(別海)間が開通します。
この奥行臼駅は、人や生乳などを運んだ村営軌道の乗換駅等として、輸送のみならず文化・生活の発展に重要な役割を果たしてきたそうです。
しかしながら自動車の普及等によってその役割は縮小し、平成元年4月29日に標津線は廃止。 奥行臼駅はわずか56年間で、その幕を閉じました。
現在別海町は歴史的建造物として、昭和初期の建築様式を留める奥行臼駅と、関連施設の島式ホームなどを含めて文化財に指定しています。
また近くの旧奥行臼駅逓所は、明治43年から昭和5年まで旅人に利用されていたもの。 交通不便の地に駅舎と人馬等を備えて、人馬の継ぎ立てと宿泊、物資の逓送等に使われれていました。
全国的には江戸時代の宿駅制度は明治5年に廃止されましたが、北海道では開拓と連動して独自の駅逓制度として存続し、制度施行中はのべ600を超える駅逓所が存在したそうです。
オレンジ色の『村営軌道』の車両や駅舎跡、そして国指定の旧奥行臼駅逓所もあり、史跡公園として整備が進められているね。 写真のとおり電柱や看板は斜め、風雪を感じさせる。 もっと訪ねて欲しい歴史遺産だね。
贅沢なランチは行列の『根室花まる』で、根室限定ネタが素晴らしい
根室に来たなら、いまや東京にも進出している『根室花まる』で決まりでしょう。 そんな訳で今日のお昼は、 『根室花まる』 中標津店で旬なお寿司をいただきます。
開店時間の11時00分を目指してパイロット国道をとばしていますと、途中で雪印乳業の工場が見えます。 喉が乾いたので休憩した別海町の『ミルクハウス』、濃厚なソフトクリームは絶品でした。
そうして漸く中標津に到着、一番乗りです。 狙いは根室限定ネタ、『真イワシ』『そい』『本マグロ』『北寄貝』『秋鮭』『ホタテ』『えんがわ』・・・もう止まりません。
日本有数の酪農地域に広がる緑の牧草地と心打たれるサケマスの遡上
大満足のお昼ご飯をおえて、向かう先は『開陽台』。 15分で到着なのでまったく眠くなりません。
この地が有名になったのは、直木賞作家のツーリング小説の舞台となったこと。 北海道を旅するライダーさんは聖地と崇めているそうで、バイクがズラリと並んでいました。
展望台の視界は330°、北海道でも稀有な地球がまるく見える壮大な景色を楽しむことができますよ。
そして念願の養老牛温泉『湯宿だいいち』では、様々な露天の温泉を楽しみました。 川のせせらぎの音と湯が優しくて心を癒してくれます。
残念ながら温泉の写真は利用者が多くて撮れませんでしたが、温泉を楽しんだ後はCMでも有名なモアン山の絶景を眺めながら、摩周湖を目指します。
さて摩周湖は、まだ見ていなかった裏摩周展望台から望みます。 第1・第3展望台方面は霧がかかっており、果たして展望はどうだったでしょうか? こちらが正解のようです。
摩周湖を後にして、『神の子池』へ向かいます。 摩周湖からの伏流水がこの池に湧き出ているそうですが、とても綺麗です。 まさに『エメラルドの伝説』。
そして清里町の『さくらの滝』へ。 何度も何度も跳ね返されてはチャレンジする『さくらますの滝のぼり』をみて、大感動です。 自然は素晴らしい、偉大です。
北こぶしダイニング波音の豪華ビュッフェと系列館宿泊はリーズナブル
いよいよ夕刻が迫り、ウトロ温泉へと向かいます。 今夜の宿は『知床夕陽のあたる家』です。 このホテルの基本プランは素泊まりですが、夕食付プランがありました。
なんと、北こぶしダイニングでの50品の夕食ビュッフェと温泉利用・朝食無のプランで格安11600円の料金なんです。
泊まる宿は高台にあって、とても温まる硫黄分の濃い温泉があります。 ドライブの疲れもよく癒してくれますね。
※2021年9月現在でこのプランの提案はありません。
皆さん、『北太平洋シーサイドラインと根釧原野の旅』いかがでしたでしょうか。
絶景とグルメのてんこ盛りで、果たして大満足となりましたでしょうか?
そしてまだまだ旅は続きます。 この続きは、続編『断崖絶壁の知床クルーズと神秘的な知床五湖、オホーツクのグルメを堪能する旅』で紹介します。