日本酒ファンの皆さんこんにちわ!
さて出稿が遅くなりましたが、今年の春は一昨年見そびれた関西の遅咲きの桜を狙って出かけてきました。 勿論、銘酒もいただきましたよ。
でも咲き誇る名桜に果たして出会えるかどうか開花予報、宿予約と天気の推移とを睨めっこでした。
初日は北琵琶湖の桜を遊覧船から眺め、国宝天守の彦根城を巡る
新横浜駅 6:39⇒ (米原)⇒ 8:53 彦根駅 ⇒ 9:30 彦根港・琵琶湖花見船 ⇒ 海津大崎 ⇒ 12:30 彦根港 ⇒ 12:50 彦根城 ⇒ 15:00 近江八幡 ⇒ 16:00 休暇村近江八幡
例によってジパング割引を使い、新横浜からひかり号に乗り米原駅で乗り換え、彦根駅へ向かいます。
実は長浜からも花見船が出ていますが、彦根からの乗船を選んだ理由は、彦根港から徒歩で彦根城まで行ける時短コースだからなんです。
そして、往復乗船券と昼食弁当で5000円と、とてもリーズナブルです。 長浜乗船の場合は
それにしても、JR各社のみどりの窓口削減政策はひどい、大混雑ですね。 外国人や年配者など操作や乗り継ぎ不案内の人が多くいるのにネット移行を強引に進める・・・まず利益の前に社会の公器であることを忘れないで欲しいね!
琵琶湖周航の歌が流れるも海津大崎の桜は咲き始め
オーミマリン社の海津大崎花見船は、古より崇められてきた竹生島を経由し、4kmにわたりソメイヨシノが咲きほこる琵琶湖八景海津大崎の岩礁を巡ります。
このクルーズは花見の時期だけのもの。 北琵琶湖に位置する海津大崎は彦根より開花が少し遅く、近年の開花状況を見定め、4月4日で予約を入れました。
さて彦根駅からは、予約していた無料バスで彦根港に向かいます。 乗車は10人程度、多くの方は観光バスでしょうか。
一番船でしたが、やはり人気ゆえ後からやってきた観光バスのお客さんで満席でした。 竹生島までは約40分、そこから20分で海津大崎です。
あいにくの小雨模様ですが、湖岸の遊歩道が見えてきました。 岩礁も意外と大きくて、とても湖のものとは思えません。
ソメイヨシノはまだ開花したばかりの様子。 少し色の濃い新しい品種の桜は、綺麗に咲いていました。 雨さえ上がれば、綺麗な湖面に映えるでしょう。
琵琶湖周航の後は、端整優美な彦根城をめでる
出店でワカサギの天ぷらとビールを、そしてさらに船中でお弁当をいただき一路彦根を目指します。
さて花見船を降りて、彦根城では車中泊旅をしている友人と待ち合わせ、城巡りをしました。
やはり彦根城の桜も遅れている様子。 中堀にはカメラを据え付けて構えている人は多くいません。
さて、現存12天守のうちここ彦根城は、5大国宝の一つ。 平成の大修理で屋根が吹き替えられ白壁も綺麗になっています。
ちょっと桜が残念なので、以前撮影した中堀に映える夜桜を紹介しておきます。
休暇村の夕食は、近江牛食べ放題のビュッフェ
彦根城天守の上り降りに時間がかかったのでしょうか、予定時間を大きくオーバーしてしまいました。
これから近江八幡まで行き、八幡堀と商人町を見る予定でしたが、このまま今夜の宿、休暇村近江八幡へ直行することにしました。
近江八幡駅では運よく送迎バスに乗ることができました。 運転手さんのご案内が素晴らしく、まさしく三方良しの精神が溢れていましたね。
早く着きたかったのは実は理由があって、近江牛ビュッフェの開始時間が17:30からで、その前にお風呂でゆったりしたかったのです。
リーズナブルな近江牛食べ放題コースは、すき焼き、ローストビーフ、牛寿司、しゃぶしゃぶなど35種類のメニューが並びます。
インバウンドで高騰した京都の宿価格には、唖然とさせられます。 でも休暇村はほぼ全国統一価格で、現地の特産をメインディッシュとしています。
そして、ビュッフェのあとは休暇村でキャンプ泊する友人と部屋飲みです。
お酒は、友人にお酒屋さんで『七本鎗』と『風の森』を仕入れて来て貰いました。 旅の思い出に残る味わいでした・・・
2日目は、京都の奥座敷の枝垂れ桜を堪能し、嵐山でゆったりと会食
初日のスケジュールに懲りて、今日は朝食を少し早く終えて早めに出発することにしました。
それと桜が少し物足りなかったので、予定にはなかった毘沙門堂の枝垂れ桜を元気があるうちに見ようと思います。
休暇村 7:55 ⇒ 8:30 近江八幡駅 ⇒ 9:08 山科駅 ⇒ 9:20 山科疎水 ⇒ 9:40 毘沙門堂 ⇒ 10:20 山科駅 ⇒ 蹴上/インクライン ⇒ 10:50 南禅寺 ⇒ 11:20 哲学の道 ⇒ 12:00 昼食 ⇒ 13:40本満寺 ⇒ 15:00原谷苑 ⇒ 16:00わら天神 ⇒円町⇒嵯峨嵐山 ⇒ 17:00花のいえ
地を這う枝ぶりの毘沙門堂の枝垂れ桜が見事!
朝の通勤時間帯なのですが、琵琶湖線の途中主要駅に着けば席も空きます。 なので何とか疲れずに山科駅に到着です。
さて毘沙門堂への道は、緩い登坂。 豪勢な邸宅街をフーフー言いながら登っていると、山科疎水があらわれてきました。
さらに頑張って歩みをすすめると、何十段もの石段の上に毘沙門堂の門が見えてきました。
やっとの思いで門を潜れば、なんとも見事な枝ぶりの枝垂れ桜が満開の花びらを湛えていました。
南禅寺から哲学の道は、もう日本人のものでは無くなっている
地下鉄蹴上駅からは、インクライン、南禅寺をへて哲学の道を南から北へと歩きます。
最近はブライダルフォト禁止とお達ししているせいか、今年はウェディングドレスのお嬢様はいません。
代わりに復活したのが、インバウンダー。 もう、どこもかしこも動きを止めたモデルさん気取りのアジア人ばかりで、全く人様のことは気にかけていません。
実感として、7・8割はインバウンダーですね・・・ もう京都らしい静かな佇まいはここにはありません。
以前は静かだった哲学の道も、今は暗くなっても歩く人がいて、近隣の方はその物音に悩まされているとか。
『オーバーツーリズム』とは聞こえのいい言い方であって、まさに観光公害。 適正な規模を早くコントロールしないと、皆が不愉快で満足度は低下するばかりです。
原谷苑は京都最後に咲くとっておきの桜のシャワー
銀閣寺周辺でニシン蕎麦の昼食をとって、市バスで本万寺、原谷苑へと向かいます。 もう市バスは、どの路線も満杯です。
金閣寺の裏山にある原谷苑は、北山杉などの木材を取り扱う村岩農園さんの所有。 京都は神社仏閣や公園の桜が多いのですが、私的な桜苑は珍しいですね。
この辺りは京都市内からは1週間程度の遅い開花なので、近隣の仁和寺と合わせて巡る方が多いようです。
今年は当初の見込みよりも3月の気温が低かったせいで開花が遅れていましたが、まだ5分咲き程度でもシャワーのような咲き具合です。
主役のシャワーのような八重紅枝垂桜は咲き始めですが、脇役の白い雪柳、黄色のヤマブキ、ピンクの吉野つつじと桃源郷の趣です。
さて、今夜の宿は桂川傍の『花のいえ』。 その昔京都の豪商『角倉了以』の邸宅だったそうで、お庭が綺麗です。
もちろん料理も、家に帰ったようなおもてなし料理です。
夜桜を愛でるならホテル泊だけど、駅近辺のホテルや食事処はインバウンド料金で高騰している。 もう県外のホテルか、あるいは宿タイプしかないね!
3日目は、咲始めの御室桜と満開の又兵衛桜を巡る
3日目の天気は良さそうです。 昨夜、仁和寺の桜が咲き始めたとの情報があり、急遽予定を変更。 興福寺をやめて、仁和寺の御室桜に変更しました。
2年前の乗換失敗が思い出され、近鉄で行く桜旅はこの先が心配されます・・・
6:30 嵐山散策 ⇒ 宿食事⇒ 8:14 嵐電嵯峨 ⇒ 御室仁和寺 ⇒ 仁和寺9:30 ⇒ 10:50 京都近鉄 ⇒ 12:09 榛原 ⇒ 12:25 大宇陀迫間 ⇒ 12:45 又兵衛桜 ⇒ 14:00 大宇陀 14:15 ⇒ 14:44 桜井 15:08 ⇒ 16:16 京都 17:08 ⇒ 19:28 新横浜
早朝の嵐山を満喫し、御室桜を愛でる
朝食の前に折角の嵐山です、散歩に出かけました。 7時前の渡月橋近辺は人も少なく、ゆったりできます。
気持ちのいい早朝の空気でリフレッシュし、お庭を見ながらの朝食は最高です。
さあ、早速出発です。 嵐電で仁和寺に向かいます。 まだ開花したばかりなので9時入場者は少なく、ゆったりとしています。
御室桜はともかくも、雰囲気のあるお庭の佇まいがいいですね。
関西屈指の又兵衛桜は、石垣の下まで垂れ下がる枝ぶりが見事!
宇陀地方の桜は『又兵衛桜』を始めとして『大野寺』『仏隆寺』、そして最近は『高見の郷』など有名な桜がたくさんあります。
さて京都からは特急で行きますが、またまたやってしまいました。 途中で特急の乗り継ぎを間違えてしまいました。
榛原には後続の急行で到着すると、バス停には長蛇の人だかりです。 バスの運行が遅れているようで、ラッキーでした。
バス停から歩くこと20分、大きな枝垂れ桜の姿が見えてきました。 満開の桜を見るため、駐車場へ入る車が数珠つなぎとなっています。
ちょうど満開ですね。 周囲の桃や木蓮、アセビ、水仙、菜の花が一斉に花を咲かせ、テレビドラマのように主役の美しさを一層引き立てています。
そして石垣からまるで滝のように流れ落ちる枝の姿は見事の一言! その艶やかな姿は、三春の滝桜に迫るものがあります。
バスルートは2つあり、榛原からは桜時期は30分近く遅れることもある。 桜井への帰りは15分程度だったので、道の駅から乗る際は検討がいるね。
まとめ
今回の桜紀行ちょっと長くなってしまいましたが、如何でしたでしょうか?
私個人としては、又兵衛桜のスケールに圧倒されました。 やはり一本桜はいいですね!
桜の咲き具合、天候、宿の予約に現地の込み具合と、なかなかうまくいきませんね。
もともとそんな都合の良いことばかりある筈もなく、値段も上がるばかりです。 現実を受け止めるしかありません。
それでは皆さん今回はこれで失礼します。 今回も最後までお読みいただき有難うございます。