青森の日本酒『豊盃純米しぼりたて』はフレッシュで膨らみのあるしっかりとした味わい

豊盃純米しぼりたて

皆さん、こんにちわ!

今回は、青森県は三浦酒造さんの『豊盃純米しぼりたて』を紹介します。

三浦酒造さんと言えば、青森を代表する全国でも大人気の酒蔵さん。 冬限定のこのお酒は、豊盃を代表する大人気のお酒なんです。 

それでは早速ご紹介しましょう。 弘前の『豊盃純米しぼりたて』どんな味わいなのでしょうか?

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『豊盃純米しぼりたて』は、しぼりたてらしい爽やかな香りとふくらみのある味わい

『豊盃純米しぼりたて』は、華吹雪で醸した辛口ながらコクのあるお酒

弘前の『三浦酒造』さんはのどかな郊外にあり、とはいっても住宅街にあります。 でも、その西側に大きく聳えるのは津軽富士こと『岩木山』です。

そんな蔵の井戸から湧き出るのは、岩木山・赤倉山系の軟水系の伏流水。 その水を仕込水に、自社酵母で丁寧に仕込んだのが、この純米しぼりたての無濾過生原酒です。 


《原料米》弘前市藤代産『華吹雪』 

《精米歩合》麹米55%、掛米60%

《酵母》自社酵母

《日本酒度》+1~3 《酸度》1.4~1.6

《アルコール度》原酒、無濾過火入れ

《お値段》1800 ml 3300円(税込)

《製造》2020年11月

さてこのお酒は、近所で生産してもらっている酒造好適米『華吹雪』を使用。 この酒米は高精白に向かないため主に純米酒などに使われ、コクがありスッキリとした味わいとなります

三浦酒造さんは、他にも『華想い』『豊盃米』を近隣の農家さんに作ってもらっています。 じつはこの蔵の特徴は、全国でこの蔵だけが醸す酒造好適米「豊盃米」をメインに使用していることです。 

この酒米の名前と酒名の商標登録が重なったことで他の蔵は使うのを敬遠し、『豊盃米』の後に開発された『華吹雪』『華想い』にシフトしたそうです。

トラマサ
トラマサ

そう言えば、新潟魚沼の一本義という酒米も、高千代酒造さんだけが醸していたっけ。 双方なかなかいい味わいを出しているのにねえ・・・

『豊盃純米しぼりたて』は自社酵母による上品な酒質で、芳醇な米の旨味と爽やかな香がうまく調和

『豊盃純米しぼりたて』のもう一つの特徴は、 自社酵母による呑み飽きしない上品な酒質です。 

開栓直後は少し辛みが強く、硬い印象です。 少し今年は味わいはやや辛口に変化しているような感じがします。 

でも少し時間を置くと落ち着きがでて、ボリュームのある旨みがでてきます。 そして後口はキレよく爽やかです。

他のお酒にも積極的に使われている自社酵母による、呑み飽きしない上品な酒質が特徴的ですね。 加えて、無濾過生原酒らしい芳醇な米の旨味と、フレッシュで爽やかな香がうまく調和しています。

豊盃純米しぼりたて
 『豊盃純米しぼりたて』の感想と評価
  • 呑み飽きしない上品な酒質で、米のボリュームのある旨みが特徴。 爽酒辛口
  • 純米1800ml3300円は、ちょっと高め。 純米吟醸も高めかな。
  • 総合評点 8.0点   ※あくまでも私個人の感想です。

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青森の日本酒『豊盃純米しぼりたて』と今夜の肴

『豊盃純米しぼりたて』はしっかりとした味わいがあるのにキレがいいので、食中酒にむいたお酒ですね。

そこで、今夜は青森でもよく獲れる『カレイの煮物』にしてみました。

鰈の煮物

三浦酒造の紹介

バブル崩壊後の1990年代後半、ワインや焼酎の台頭、杜氏の高齢化などの理由から、日本酒は若手を中心に蔵元自らが杜氏を担う酒造りの時代へと変遷してきました。

そこで、1999年に兄の三浦剛史氏と弟の文仁氏は共に20代ながら、『ダブル杜氏』というスタイルで、自らの手でこだわりの酒造りを始めます

何度も失敗を重ねながらも試行錯誤を繰り返しますが、その丁寧な酒造りが翌年にはグルメ雑誌に取り上げられて、一躍全国から人気を集めることになります。

そして20年の時を経て現在は剛史氏が代表、文仁氏が杜氏の体制になり、今も丁寧な酒造りが続けられています。 

ところで『豊盃』の酒名は、『豊かな盃』と民謡の『ホーハイ節』とから命名したんだそうです。 今では考えにくいですが、酒米の名前が使えてラッキーでしたね。

青森ではその後『華吹雪』が開発されたこともあって、『豊盃米』は結局三浦酒造さん専用の酒米となってしまったそうです。 

豊盃 純米吟醸
トラマサ
トラマサ

直売所がリニューアルオープンだって! 8種類のお酒を100円~300円で呑めるらしい。100円の小瓶を買って、お気に入りを持ち帰り電車で一杯できそうだ! 弘南バス(浜の町二丁目)と徒歩で行けるらしいよ。

 三浦酒造の概要
  • 創業は1930年と歴史は浅い。 本家筋の創業者から祖父が酒蔵を継ぎ3代目となり、立て直しを行う。 三浦剛史社長は5代目蔵元。 造りは1200石程度。
  • 契約栽培された良質の酒造好適米を用いて、造り手の顔がみえる丁寧な小仕込みにこだわって酒造りを行っています。 スッキリした味わいの酒質が特徴です。
  • 全国新酒鑑評会はH21、H23~27金賞受賞。
  • 酒造見学は不可。 2020年11月直売所をリニューアル。 有料試飲あり。

まとめ

今年の冬は豪雪が予想されますが、青森はどうでしょうか?

雪の弘前城を幾度か訪ねたことがあります。 今は石垣修理で天守閣が遠ざかり、優美な姿はさらに奥に進まねばなりませんが、堀端から見る天守と老松は幻想的な冬の詩情を誘い込みます。

そして弘前に行くと津軽三味線を必ず聞きに行きます。 激しく打たれる鉢の音に、いつも心打たれて痺れます。

なぜかそのリズムは、新沼謙治さんの歌を思い出させるのです。 

津軽には本当に『七つの雪』が降るのでしょうか? 『こな雪・つぶ雪・わた雪・ざらめ雪・みず雪・かた雪・(春待つ)氷雪』って、雪国育ちでない人には難しすぎますね・・・

そんな厳寒の中、酒造りに励む蔵人さんの姿を思い浮かべながら、有難く今夜も美味しく頂けることに感謝したいと思います!!

それでは皆さん、今回はこれで失礼します。

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