世代交代した蔵元杜氏たちが若い感性で醸す日本酒が、新しい日本酒の世界を作り出しています。さらにそれに刺激されたベテラン杜氏の中小蔵や大手蔵もますますうまい酒を造っています。そして世界を目指す酒蔵が増えるなか、酒米の自家栽培を行う酒蔵も増加中。そんな今どきの酒蔵の取り組みを伝え、その蔵が醸す銘酒を紹介します。
ヤン衆も飲んだ最北の日本酒『国稀』は、増毛の栄華の歴史と共にある
最北の酒蔵『国稀酒造』は、かってはニシン漁で栄えた栄華の歴史を今に伝える街並みにあります。 名峰暑寒別岳の伏流水に支えられた銘酒『國稀』は、日本海の風雪にも耐えた歴史的な石造りや木造の建物のなかで、柔らかい辛口の味を生み出しています。
宮城の銘酒『宮寒梅』を醸す酒蔵は田圃の中にありました!
宮城県大崎市の『寒梅酒造』さんは、農家酒蔵のオーソリティーです。多彩な商品ラインは、高級酒が多く並ぶもリーズナブルで飲み口爽やかな旨みのある味わいで、飲み人を飽きさせません。さあ、美味しいお酒を求めてのどかな田圃を眺めながら、酒蔵見学に出かけて見ませんか?
酒蔵探訪:『新政酒造』は、全量純米、生酛造り、そして酒米は自社栽培!
新政酒造は、『生酛系酒母』のみによる製法への回帰により、国内最大規模数の木桶にて蔵発祥の6号酵母で全量秋田産米を使用してお酒を醸します。その酒質は添加物を使用せずともやわらかに仕上がって、複雑ながらきれいな酸味で後口を締めています。
山形の酒蔵 亀の井酒造は全量吟醸酒を醸す
近代的設備、清潔感があふれる『亀の井酒造』は、大人気酒「くどき上手」を醸す山形庄内地方の酒蔵。特徴は、全量吟醸酒づくり、14種類もの酒米を駆使し、濃淳旨口から超辛口までのバリエーションを持ち、華やかな香りとスッキリした飲み口で魅了する。